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推し概念を求めて、長崎市街の教会・博物館めぐりと稲佐山展望台からの夜景を見る旅(2022年・夏) その1
注意事項
某アプリゲームのキャラクター・天草四郎時貞に感化された著者が執筆しております。何のことか分からない、または、ご理解いただけない場合は閲覧をお控えください。
旅程(1泊2日)
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一日で浦上天主堂と大浦天主堂の両方を見る
稲佐山展望台からの夜景写真を撮る
この2つをミッションに、あとは時間の許す限り観光して回りました。今回は公共交通機関のみでの移動です。宿は市内のビジホ。
浦上教会(浦上天主堂)
長崎で有名な教会の一つ。禁教令を解かれた後に信徒達によって建設されました。しかし、長崎への原爆投下により全壊。14年後、元の形に似せて再建されました。近くに原爆資料館と平和祈念公園があります。
路面電車(長崎電気軌道)の平和公園駅で降りて、左右に資料館と平和公園を見ながら、なだらかな坂を上っていきます。奥に小さく見えるのが浦上天主堂。
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▼ 正式名称は浦上教会
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▼ パンフレットと、教会内で買ったポストカードセット
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教会内は薄暗く、荘厳な雰囲気。仕切りがあるので近くで見ることはできませんでしたが、ステンドグラスの下で輝くキリスト像が印象的でした。背後のパイプオルガンが位置的に見れなかったのが残念。
教会内は撮影禁止ですが、外はOKとのこと。
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▼ 拷問石と寒ざらしのツル
萩藩に送られた浦上教徒は改宗を迫られ様々な拷問を受けた。浦上四番崩れ(後述)で、ツルという女性は十字架が刻まれたこの石の上に正座させられ、大雪の中、寒ざらしの拷問を受けたとされる
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▼ 原爆遺構:浦上天主堂旧鐘楼
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教会に併設されている信徒会館には、原爆に関する資料が展示されています。ちょうど原爆投下日前後だったからか、現地のガイドさんと共に平和学習に訪れている方たちがいらっしゃいました。
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寄り道:出島(観光地)
「出島って地名じゃないの?」
まあ、そうなんですが。出島に史跡テーマパーク的な観光スポットを作ったのが出島らしいです(まぎらわしい…笑)。
▼ 正式名称は「国指定史跡 出島和蘭商館跡」
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▼ 旧出島神学校
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敷地内には写真映えするスポットが沢山。和服や和洋折衷コーデで行くと楽しめそうです。
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館内の説明書きやパンフレットは修学旅行を意識したつくりになっている印象を受けました。子供向け体験コーナーも豊富。
▼ パンフレットと購入したポストカード
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▼ そこはかとなく感じる、修学旅行の集合写真っぽさ
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出島といえばオランダのイメージが先行しますが、元はポルトガル人によるキリスト教布教を阻止するために作られた人工島です。1636年(寛永13年)に完成し、ポルトガル人が収容されます。
ところが、1637年(寛永14年)に島原の乱が起き、1639年(寛永16年)にポルトガル船の来航が禁止に。ポルトガル人は国外追放され、出島は無人島になります。その後、オランダ商館が平戸から出島に移されます。
ちなみに、島原の乱でオランダは幕府の命で原城を砲撃しています。細かな事情は長くなるので割愛しますが、オランダが日本との貿易を独占するようになるにあたって、島原の乱は確かに一つの大きな出来事だったと思われます。籠城中の民が南蛮船によって砲撃を受けるとなれば、精神的ダメージの大きさは計り知れないでしょう。
寄り道:周辺さるく
長崎新地中華街
長崎といえばここは外せない!でも横浜中華街と比べてはいけない。いつか行きたい、長崎ランタンフェスティバル。
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▼ ハトシ
卓袱料理の一つ。エビのすり身を挟んだ食パンを油で揚げたもの。ボリューム満点です。冬に食べ歩きしたら絶対美味しいやつ。
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ハトシは翌朝も別のお店で買って食べたほど気に入りました。コンビニとかで売ってくれないかな。
▼ ミニうちわ
中華街でよく見かける唐辛子のストラップより安かったです。
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眼鏡橋
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喫茶店でミルクセーキ
商店街を歩いていると、昔ながらの喫茶店をちらほら見かけました。
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大浦天主堂
正式名称は「日本二十六聖殉教者聖堂」。1597年(慶長元年)に殉教した日本二十六聖人に捧げられた教会の一つです。開国後の1864年(元治元年)に竣工。その三か月後、信徒発見へと至ります。
国宝であり、世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の一つでもあります。
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撮影禁止ですが、礼拝堂の奥まで見学可能となっており、ステンドグラスや装飾をじっくり見ることができました。長椅子に座ってくつろいでいる様子もちらほら。浦上天主堂と比べ、立地的に観光客向けの感じがしました(周囲にはお土産屋さんや飲食店が立ち並び、目と鼻の先はグラバー園があります)。それぞれ個性があって面白いと感じます。
大浦天主堂にはキリシタン博物館が併設されています(入館料は拝観料に含まれています)。展示室は3フロア以上あり、とにかくボリューミー。
▼ 企画展も行われていました
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▼ パンフレット
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小冊子「大浦天主堂物語」はキリスト教伝来から禁教令、原爆投下、世界遺産認定まで、大浦天主堂の歴史の概要が分かりやすくまとめられています。途中でマンガも入っていて飽きさせず、これまた修学旅行生を意識していそうなつくりだと思いました。
▼ 信徒発見記念碑
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信徒発見後もキリシタン弾圧は続きます。浦上四番崩れ(崩れ=摘発の意味)が最大の迫害となり、苛烈な拷問や私刑が行われました(前述の浦上教会「拷問石と寒ざらしのツル」など)。
博物館では拷問の内容が具体的に説明され(どのような場所に何人幽閉されて何をされていたかなど)、その陰惨さが目に見えて分かる展示となっていました。
ミュージアムショップが良すぎる
博物館のお楽しみ、ミュージアムショップ。大浦天主堂のキリシタン博物館にも勿論あります。それほど広くないにもかかわらず、アクセサリー、書籍、文具、食品と多岐に渡る品揃えで、可愛いデザインのものが多いです。
▼ なにこれかわいい
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中身はクリアファイルとポストカードのセットです。シンプルなイラストが良い。説明書きの芸コマさがたまらん。原城跡のシルエット…。
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▼ クリアファイル
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▼ 心付けのお礼で頂ける品
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これにて、ミッション「①:一日で浦上天主堂と大浦天主堂の両方を見る」は完遂。
次なる目的地は
稲佐山展望台なのですが、「稲佐山 アクセス」と検索すると、公共交通機関に悩まされる記事がチラホラ。2022年現在の長崎駅周辺は工事中の場所が多く、初見で目当てのバスに乗るのは難しそうです。かといってタクるもちょっと。さて、どうするか。
(その2に続く)