生活をデザインする
生活をデザインするとは?
私達鍼灸マッサージ師がこれから社会で生き残っていくためには、単に「気持ち良いマッサージ・鍼治療」のサービスを提供するのではなく、目の前のクライアントの生活をデザインすることが重要です。
どういうことか?
生活をデザインするとは、ズバリ
【クライアントがやりたいこと(自己実現)を叶えること】
です。
目の前のクライアントは腰痛で来院しました。
この方の生活をデザインしてみましょう。
自分へのご褒美として治療に来てくれた
今回のクライアントはデスクワークが主な仕事です。日常生活に支障は無いものの、慢性的な腰痛があり月に1回、治療に気持ちよさを求めて来院します。
その場合、治療を受けて心身ともにリラックスすることが明日への活力になります。この方のやりたいことを叶えようと思ったら、お会計の際に来月の予約を取り1ヵ月先の楽しみの時間を確保することでしょう。
鍼灸マッサージ治療が自分へのご褒美の『手段』になっているので、治療までの期間を指折り数えることが幸福につながると思います。
何としてでも3日後までに腰痛を改善したい
今回のクライアントは昨日急性腰痛になってしまい、痛みを取ることを希望して来院しました。
よくよく話を聞いてみると、痛みを取ることがゴールではなく、痛みが取れることで3日後に予定しているデートに行き恋人と一日楽しむことが本当のやりたいこと(自己実現)です。
その場合、自宅で出来るセルフケアを指導し、2日後のデート前日にも来院を勧め、状態を把握した上でテーピング処置やコルセットなどの処置を提案します。
生活をデザインするとは本当のニーズを知ること
治療を受ける背景に目を向けると、そこには本当にやりたいことが見え隠れしています。
そのニーズをしっかり捉えることで、鍼灸マッサージ治療が身体へのアプローチという単なる手段から「自己実現をサポートする」ことに繋がり、最終的にはクライアントの生活をデザインすることに繋がります。
これが出来れば、クライアントは生涯の顧客になること間違い無しです。
自己実現したいことは十人十色、全く違います。
表面的には、鍼灸マッサージ治療は身体の状態改善に繋がる手段の一つですが、その一歩先には目の前のクライアントだけの本当に叶えたいことがある、ということを意識して接していきましょう。