\新入社員・就活生必見/入社前最後の1週間に読む本③指示待ち人間でいてはいけない理由
まもなく入社を迎える皆さんや、これから就活に臨む学生の皆さんに今読んでおくべき書籍をご紹介。皆さんがありたい人生を送るために、社会人歴13年、食品メーカーのデジタルマーケ担当の私が厳選した書籍を解説します。
入社直前に改めて「仕事とは何か」「社会人としてのモラルとは」「自分の中の正義とは」を考えさせる三作品をご紹介。
12年前の2011.3.11東日本大震災、福島第一原発を舞台にした史実に基づいた小説。私含め多くの日本人が理解できていなかったであろうが、あの時日本という国は存亡をかけた未曽有の危機にさらされていた。東日本一帯が100年単位で人間の住めない地域となる直前にまであった。
そんな中、続く地震や津波そして被爆と、一番危ない場所で奮闘していたのは、一民間企業東京電力の社員50名だった。読む間に、事の大きさから自衛隊や国家の人?と錯覚しがちだが、まぎれもなく一般の電力会社の社員たちの命を懸けた物語である。
▼入社を迎える皆さんへのおすすめポイント
・12年前の出来事を通して、当時の大人たちがどんな思いで働いたか、家族を守ろうとしたかが理解できる。東電の社員だけでなく、様々な日本の企業、そしてそこに勤める会社員たちが自己犠牲のもとに日本の人々の生活を守ることに奮闘した。
・チームワークはもちろん、それぞれのおかれた立場でのリーダーシップ、まさに自律分散の極み。緊急時の判断は、必ずしも上から指示を仰げるものでもないし、その指示があっているとも限らない、機を逃す可能性もある。最後に信じられるのは現場にいる自分自身である。
・家族や故郷を守りたいのはもちろん、原発に携わってきた人間としての誇りと責任感にただただ頭が下がる。
指示待ち人間でいると何も解決できない、何も救えない。ピンチや緊急時にこそ人間真価が問われます。新入社員であろうと、自分自身のOODAループを一刻でも早く磨いてほしいです。