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BPSD対応にも限界はある

BPSD対応の限界について

BPSDが発生した場合、特にそのとき職員数が少ないなどのマンパワー不足の状況下では、本人の尊厳が侵される危険性が高まります。

一人ひとりの尊厳を守る視点も大切ですが、事業所・部署総体としての安全性・ケアの質を守る視点も忘れないようにしましょう。

BPSD発生時などの尊厳が侵されやすいときこそ、ケアの基本的考え方を心に思い浮かべながらケアの提供をする必要があります。

しかし、個人でできること、施設でできることの限界もあり、BPSDの内容やBPSDを有する人数などによって、施設としてお対応が困難になることもあります。

例えば、利用者9人に対して職員が3人体制のとき、転倒リスクが非常に高い利用者が3人同時に立ち上がり歩き出したら、3人の職員はその方々への対応で手が取られ、別のところで4人目が立ち上がって転倒しそうになっても対応できません。

利用者の症状と職員のマンパワーの不適合から発生する限界は必ずあります。施設の対応について決めておく必要があります。

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