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オーストラリア代表が2025新ユニフォームを発表!史上初の「先住民族デザイン」が斬新

オーストラリアサッカー連盟(FFA)とキットサプライヤーのNikeは2月21日、サッカーオーストラリア代表の新ユニフォームを発表。

このニューモデルはまず女子代表が発表同日に行われた2025 SheBelieves Cupの日本女子代表(なでしこジャパン)戦で着用しデビューを飾りました。試合は0-4でなでしこジャパンに敗れています。

オーストラリア代表 2025 Nike ホーム ユニフォーム

Australia 2025 Nike Home Jersey

2025モデルは、これまでのオーストラリアとは明らかに雰囲気が異なるユニークなデザインが登場しました。

ホームは一応ゴールドとグリーン(正式にはイエローではなくゴールド)をベースとしていますが、見た目には完全に蛍光色のイエローとグリーンですね。大胆なジグザグ・デザインが目を引きます。

オーストラリア代表 2025 Nike アウェイ ユニフォーム

Australia 2025 Nike Away Jersey

アウェイユニフォームはブラックを基調とし、サイドにグリーン、ピンクなどマルチカラーで配色。非常にビビッドなデザインです。

どちらも斬新な今作のデザインは、同国の先住民アボリジニ民族の一つでカミラロイ族のアーティスト、レコ・レニー氏が手掛けたもの。先住民アーティストのデザインを初めて採用した歴史的なユニフォームとなります。

両ユニフォームのデザインは、かつての先住民族の伝統的な道具である「メッセージ・スティック」に触発されたもの。直訳すると伝言棒です。
メッセージ・スティックは言語の異なる多民族との交流に使われた道具で、今作のジグザグはその棒に刻まれた文字の役割を果たす模様をデザイン化したもの。

今作でのレコ・レニー氏の起用は、オーストラリア国内の世代や文化、生い立ちを超えて人々を団結させるという目的があるようです。平たく言えば先住民への理解を深めるというものでしょう。

ブリスベン・ロアは2023年に先住民族ユニフォームを発表

オーストラリアと先住民族の関係は簡単に語ることの出来ないものであり、非常に複雑なのでここでは割愛します(関心がある方は調べてみてください)。

国内には先住民を祖国の「ファーストネーション(最初の人々)」と認めたくないという風潮もあるようで、そうした空気に危機感を抱いた同国のクラブチーム、ブリスベン・ロアは2023年、アポリジニなどの先住民アートをモチーフとした1試合限定の美しいユニフォームを制作しました。
クラブチームがこうしたユニフォームを作るほどの根深い問題が横たわっているということです。

アポリジニの血を引くサッカー選手も少なからず存在します。かつてFC東京と北海道コンサドーレ札幌でプレーし、アポリジニ系で初の代表キャプテンを務めたジェイド・ノースはその代表格でしょう。彼の腕には部族名のタトゥーが刻まれています。

パンツとソックスを組み合せた2025モデルのコンプリートはこのような感じに。GKユニフォームはブルーが1stモデルになります。
ホームキットはまず女子代表が着用しましたが、今後は3月に行われる2026ワールドカップ予選で男子代表(サッカールーズ)が着用予定です。

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