ごま油を使用する理由
今回作ったヨモギクリームでは、まずヨモギエキスを抽出するために太白胡麻油を使用しましたが、オリーブオイルやホホバオイルではだめなのでしょうか?
いいえ、オリーブオイルやホホバオイルから抽出して作ってもOKです。
(ミツロウにはプロポリスなどでおなじみの抗菌作用が含まれている為、太古の昔から現在まで美容や医療品として使われています。そしてオイルを乳化する成分があります。)
ではなぜ太白胡麻油でヨモギオイルを作ったのか。その理由をご説明していきたいと思います。
ごま油(セサミオイル)の歴史
セサミ・胡麻は、アフリカ原産といわれ、紀元前1100年ころからエジプトやインドで食用や薬用として栽培されてきました。
エジプトの女王クレオパトラがボディオイルとして愛用し、インドの生命医学・アーユルヴェーダでは、油薬のベースオイルといえばセサミのことを指し、中国最古の薬物書『神農本草経』には不老長寿の薬として、そして日本には奈良時代に中国から仏教の隆盛とともに寺院や朝廷など上流階級の食用、燈明への利用を主として普及したとされています。
昔から「若返りのオイル」とも言われ、世界各地で人々の美と健康のために使用されている歴史の古いオイルです。
インドのアーユルヴェーダでも使用されるセサミオイル
前述のとおり、アーユルヴェーダで使うベースオイルは胡麻油であり、マッサージをしたり、口腔うがい、鼻うがいなどでも使用します。
胡麻油には体を温める効果や毒出しの効果が望めると言われています。
ごま油の効果・効能
①抗酸化作用
②保湿
③女性ホルモンの調整
④デトックス
⑤アンチエイジング
食用として摂取するのはもちろん、美容オイルとしても万能オイルとして認められています。
ごま油の成分
どんな成分が上記のような優秀な効能を引き出しているのでしょうか。
今回クリームを作るのに使用したごま油
今回使用したのは手軽にどこでも手に入る、マルホンの太白胡麻油です。
450mL入りで1000円程度で手に入り、余ればお料理にも使えるのでおすすめです。
ごま油の種類
ごま油には「焙煎(茶色のもの」「生しぼり(透明なもの)」の2種類が主に販売されています。
どちらもお近くのスーパーマーケットで購入できますが、肌に塗布するために使用する場合は、必ず透明な「太白胡麻油」を購入してください。
そして、肌に塗布する目的として使う場合は購入した太白胡麻油を直接使うのではなく、100°の温度で一度熱を加えてから使用することをお勧めします。
キュアリングといって、油の酸化を防ぐための行為で、加熱処理することにより、浸透率もアップします。
いかがでしたか?胡麻油のすばらしさが分かっていただけたのではないでしょうか。
手に入りやすいのも魅力の一つなので是非、ご自身で作ってみてください。
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