qiqi-キキ-薬草店

植物療法士 / 森林セラピスト / 薬草の民俗学研究   植物の力を日本中に広めたい。…

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植物療法士 / 森林セラピスト / 薬草の民俗学研究   植物の力を日本中に広めたい。 薬草を使った薬草茶、薬草湯剤、軟膏、チンキなどを手作りしています。 皮膚トラブルを抱える家族の自然治癒力を高めたく、家族全員で薬草生活。

最近の記事

病原菌の感受性を無くす。

秋めいてきました。 外に出ると金木犀の香りが、冷たい風と共に香り、暑くて息苦しかった夏を思い出しては懐かしく感じたり、あゝこれからまた寒い冬が来るな。とセンチメンタルな気分になったりしているのであります。 そんな肌寒くなり始めた10月中旬、都内ではインフルエンザなどのはやり病が出始めました。隣町では学年閉鎖になるほど流行中のようです。 さて、最近勉強した「公衆衛生」について書いてみたいと思います。 公衆衛生学では、すべての感染症は、「感染源」「感染経路」「感受性」の3つが

    • 中国で薬草の価格が高騰

      中国の投機筋「高いリターンを見込める商材」=「薬草」 低金利、株安、不動産不況に見舞われている中国 ロイターの記事を読んでもらえば一目瞭然なのだが、原因は中国の経済悪化だ。 中薬(伝統薬)の素材となる薬草や、高級茶葉などの価格が高騰している。 「高いリターンを見込める商材」=「薬草」と投機筋は着目したわけだ。 「茶葉や薬草の市場」に価値を見出している事が伺える。 これは日本の薬草にも魔の手が伸びる可能性があるのではないか・・・? 中国では、近年干ばつや洪水など自然災害

      • 「フィトセラピー」の名付け親 ヴァイスについて

        -「フィトセラピー(植物療法)」とは植物性の治療薬を用いた病気の予防および治療法のことを言う。これに適した植物は一般的に薬用植物と呼ばれる。- 私は今、「自然療法(フィトセラピー)」の勉強をしています。 毎日ハーブや薬草の本を読み、毎日ハーブティーやアロマバスを作って効果を実践しています。実家から摘んだ薬草、ハーブショップで購入したハーブや精油、香りや味の違い、色の出方もそれぞれ違います。 ハーブティーで体質改善をしたり、漢方や薬膳、植物から抽出した精油を使うアロマセラピ

        • 乾姜出来ました。

          先日、干していた蒸した生姜が、生薬の乾姜になりました。他のハーブとブレンドしてハーブティーとして飲んでいます。 量がとても少なくなるので希少だということがよくわかる生薬です。 それ以外にも生薬になりそうな野菜をたくさん干していて、それらが出来上がりました。 【山薬(さんやく)】  山芋を乾燥させたもの。 山芋の成分はでんぷん、粘液質(ムチン)、消化酵素であるアミラーゼが含まれており、滋養強壮、胃粘膜の保護作用が期待されます。元気がない時に体に入れるといい生薬です。 【

        病原菌の感受性を無くす。

          よもぎ茶飲み比べ

          私の一番好きな薬草はよもぎです。 去年、山下智道さんのヨモギハンドブックを購入して、各地のヨモギの違いや世界中で歴史的に見ても薬用、神事、魔術など人間の暮らしに密接していたということがとても興味深く、ますますよもぎファンになりました。 でもよもぎ蒸しは未経験です。 私の地元は広島の山間部で、夫の地元は宮崎県です。 気温や風土、土も違うのでヨモギも違った味がするんだろな。 たまたま夫の実家から宮崎、霧島連山の麓で採れた山下薬草店のヨモギ茶を貰いました。 私の地元広島から取っ

          よもぎ茶飲み比べ

          ティンクチャーを作ろう

          先日、仕事の隙間時間に「ローズ」「エキナセア」「カレンデュラ」のティンクチャーを作ってみました。 作り方はとても簡単で、消毒済の保存容器にドライハーブと25度以上のアルコールを入れるだけ。 ティンクチャーとはウォッカ、焼酎などの蒸留アルコールにハーブを浸して有効成分を抽出したものを「ティンクチャー(=チンキ)」と呼びます。 用途は、薄めて飲用したり、薬膳ハーブ酒として。外用ではシップ、入浴剤、化粧水、うがい、虫よけスプレー、お掃除等利用の幅はたくさんあり、まさに万能薬とい

          ティンクチャーを作ろう

          冬の温め生薬、乾姜を手作りします。

          昨日(2024/1/16)は北風が吹き荒れて、とても寒い一日だった。 19時頃子どもの習いごとの迎えで自転車を走らせたが強風で自転車ごと倒されそうになるほどだった。 暖冬かといわれていた今年の冬だが、冬はやっぱり寒い。 寒いのは辛い。でも冬は寒くなくちゃ。とも思う。 しかし、寒すぎて体が冷えて免疫力が低下し、病気になってしまっては元も子もない。 今日は八百屋で特価だった高知県産の生姜を使って、乾姜(かんきょう)を手作りしていきたいと思う。 生薬としてのショウガは、生姜(

          冬の温め生薬、乾姜を手作りします。

          桃色のシチュー

          八百屋で買っておいた紫芋が、悪くなりそうだったので、夕飯のシチューのジャガイモの代わりに紫芋を入れた。 すると可愛らしい桃色のシチューが出来上がった。 息子たちが『このピンクの食べ物なーにー?魔女の料理みたい🥘』と言った。 言い得て妙だと思った。 このピンク色のドロっとした液体がぐつぐつと大きめの気泡を立てて煮える様はまさに魔女の料理だった。 今度はキミドリ色のシチュー(茹でたほうれんそう)と、ヤマブキ色のシチュー(茹でたかぼちゃ)、この桃色のシチュー(紫芋)、の3色

          桃色のシチュー

          ごま油を使用する理由

          今回作ったヨモギクリームでは、まずヨモギエキスを抽出するために太白胡麻油を使用しましたが、オリーブオイルやホホバオイルではだめなのでしょうか? いいえ、オリーブオイルやホホバオイルから抽出して作ってもOKです。 (ミツロウにはプロポリスなどでおなじみの抗菌作用が含まれている為、太古の昔から現在まで美容や医療品として使われています。そしてオイルを乳化する成分があります。) ではなぜ太白胡麻油でヨモギオイルを作ったのか。その理由をご説明していきたいと思います。 ごま油(セサミ

          ごま油を使用する理由

          万能、ヨモギクリーム(yomogi)

          私の地元は広島県の山奥で、標高も高く、寒暖差の激しい地域なのでハーブや野菜の栽培に適している。米作りも盛んで水もきれい。もちろん野草も元気よくのびのびと育っている。 そんな地元広島の山奥で育ったよもぎで、今回は万能クリームを作ってみた。 きっかけは、 息子は少しアトピー肌で四肢に湿疹ができやすく、年中搔きむしっている。皮膚科に行くとヒルドイドソフト軟膏にリンデロンを混ぜたクリームを処方され、お風呂上りに塗る生活。確かにとてもよく効く。でも治らない。 根本的な治療ではなく、

          万能、ヨモギクリーム(yomogi)