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【 noteで学ぶ 世界の名画とアート思考 】 ゴッホの『ひまわり』が教えてくれる、アーティストとしての真の価値とは?ー 生涯の収入源と作品の真髄に迫る

= こんな人におすすめの記事です =

「 “ アート ”や“ アート思考 ” ってどうやら大事そうなんだけど、アートの見方もそもそも何なのかも、全然わからない。…でも、我が子に“ アート教育 ”はさせたい! 」

これ、僕の欲求です(苦笑)。
でも、あるある、ですよね?

ですが、なかなかどこを調べたらいいか分からないし、これらの情報にたどり着けないことがしばしば。

…ということで、このnoteでは、『 世界の名画とアート思考 』を週に1つずつお届けしております。皆様の一助になれたら嬉しいです!

なお、『 他にもこんな展覧会がおススメですよ! 』というものがありましたら、ぜひコメント欄で教えてください。教えてくださった方に、1コメントにつき100円をnoteのサポート機能でプレゼント!


= そもそもアート思考って? =

色々と言われてはいますが、

「 過去の状況を理解し、その中にある問題点や疑問を発見し、これまでに無い新しい価値観や方法を提案する思考法 」

と僕は理解しています。ここを意識しての名画を観察すると、“ あ!この名画はこういう観点でアート思考を取り入れているんだ! ”と理解しやすくなるので、おススメでございます。


= 今週の名画:ひまわり =

芸術家としての生涯は、常に華やかで成功に満ちたものではありません。むしろ、多くの偉大なアーティストたちは、苦難と孤独の中でその才能を磨き続けました。その中でもフィンセント・ファン・ゴッホは、絵画史において特に象徴的な存在です。彼が生涯をかけて描き続けた作品群、特に『ひまわり』は、色彩と感情が融合した傑作として知られています。しかし、彼の生き方は、現代のアーティストにとってどのような教訓をもたらすのでしょうか?

ゴッホの生涯とその収入源

フィンセント・ファン・ゴッホは1853年、オランダのズンデルトで生まれました。


彼の父は牧師であり、ゴッホは幼少期から宗教的な環境で育ちました。そんな彼が芸術の道を選んだのは27歳のとき。それまで、彼は画商、教師、書店員など様々な職業を経験しました。パリでの弟テオとの生活を経て、ゴッホは印象派や新印象派の画家たちと出会い、その影響で彼のスタイルは急激に進化しました。

しかし、彼の生涯を通じて、作品はほとんど売れず、主な収入源は弟テオからの援助に依存していました。テオは画商として働いており、ゴッホの制作活動を経済的に支える存在でした。ゴッホはこの兄弟愛に深く感謝しており、二人の絆は彼の創作活動においても重要な役割を果たしていました。この事実は、現代のアーティストがどのようにして自身のキャリアを築き、維持するかを考える際の重要な教訓となります。自分の周りにいるサポートシステム、特に家族や信頼できる仲間との関係は、作品を生み出す力の源であり、持続可能なキャリアの鍵となり得るのです。

『ひまわり』に込められたゴッホの情熱

『ひまわり』は、1888年から1889年にかけてゴッホがフランスのアルルで制作した一連の絵画シリーズです。この作品は、彼の代表作の一つであり、彼が色彩を通じて生命力と感情を表現しようとした試みの結晶です。ひまわりの鮮やかな黄色とオレンジ色は、彼の独自のスタイルを象徴するものであり、彼の作品には常に感情的な力強さが宿っています。

『ひまわり』は、単なる静物画以上の意味を持っています。ゴッホはこの作品を、友人であり同僚でもあるポール・ゴーギャンとの共同生活を夢見て準備した「黄色い家」のために描きました。ゴッホにとって、ひまわりは生命の象徴であり、その一瞬の美しさと儚さを捉えようとする強い意志が込められています。彼の強い筆遣いと厚塗りの技法は、ひまわりの質感を生き生きと再現し、観る者に強烈なインパクトを与えます。この技術は、後の表現主義や現代美術に多大な影響を与えました。

アーティストとしての孤独と革新

ゴッホの作品は、彼の内面的な苦悩や孤独が色濃く反映されています。彼の芸術は、感情の表現を極限まで追求し、当時の芸術界に大きな衝撃を与えました。現代のアーティストにとって、ゴッホの作品から学べることは、自己表現の重要性と、それを追求するための強い意志です。ゴッホのように、他人に理解されなくても、自分の信じる道を貫くことで、後に続く多くのアーティストに影響を与えることができるのです。

同時代の作品との比較と評価

同時期に活躍していた印象派の画家たちと比較すると、ゴッホの『ひまわり』は、より個人的で感情的な表現が特徴的です。例えば、ピエール=オーギュスト・ルノワールの『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』が、パリの社交界の華やかな場面を捉えているのに対し、ゴッホは自然の美しさを超えて、自身の内面を大胆に表現しています。彼の厚塗りの技法や鮮やかな色彩の選択は、当時の美術界では異例であり、その独自性が後の芸術運動に大きな影響を与えました。

ゴッホの作品を未来へとつなぐ

ゴッホが生きた時代、彼の作品はほとんど評価されることがありませんでした。しかし、現在では彼の作品は世界中で愛され、彼の影響は現代美術にも及んでいます。彼の『ひまわり』は、アムステルダム国立美術館で展示されており、多くの人々がその色彩の魔法に魅了されています。

アムステルダム国立美術館

住所: Museumstraat 1, 1071 XX Amsterdam, Netherlands
電話番号: +31 20 674 7000
最寄駅: アムステルダム中央駅


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* 引用

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= あとがき =

noteをご覧いただきありがとうございます。

会社員の傍ら、上海で塗り絵本作家になりました、KENTA AOKIと申します。日本・中国を拠点に、個展をしたり、アジアやアフリカの子供たちと塗り絵イベントを行ったり、塗り絵本を出版したり、そういった作家活動を行っております。

作家活動を進める中で、美大卒でもない、若輩者の私は、“ アート ”に関して日々色々なことを学び、そのうえでアート作品を創るようにしております。というのも、“ 美大卒でもない ”というのが結構コンプレックスなんです。

ただ、そんなことを続けていく中で分かってきたのは、

「 アートを学ぶ方法って色々あって、美大の知識は勉強したらつけられるかも!? 」
「 アートって実は科学的かつ論理的で、むしろ理系向きかも!? 」
「 アートを届けるには、ビジネスの知識も必要なんだな 」

でした。

学べば学ぶほど、アーティストだけが“ アート ”を学ぶ・理解するのは非常にもったいないなと思ったのと同時に、もっともっと“ アート思考 ”を応用すると、おもしろいものやサービスが生まれるんじゃないかと思いました。

日々本を読み、実戦しながら、学んでいる僕がこれらを伝えていくことで、よりリアリティを持って、学びが共有できたら嬉しく思います。僕と同じ境遇にある方々に届き、共感頂けたら更に嬉しいです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

頂戴いたしましたサポートは、インドネシアやタイの子供たちに塗り絵本を送るための活動資金に活用させていただきたいと思っております。 何卒よろしくお願い申し上げます。