【短歌18首】station to stationary
高卒可年間休日120求人ポルノなスラップベース
バーガーに細い小指が食い込む君は黒ギャルじゃないから白ギャル
200km南西琵琶湖に小雨が落ちる今日もなにもしてないなにもしてない
一束でこんがらがってる永遠を肩代わりするカイワレ大根
ゴミ箱はゆかにおくはこ人間は帯に短し襷に長し
海はまだ君にふさわしくない 海は一人称、総理が変わった
悲しみは2束茹でたそうめんのほぐれて無数になったとき等
永遠の1秒前まで土下座します 低温やけどの話をしよう
飛行船 革職人が言う「包丁」最低自給を知ってるドラゴン
マッチ成功、部屋の数だけ人がいる1000ヘクトパスカル下のナタデココ
室温をアクセラレートしてほしい泣くのにも水を使うんだよ
二十年「不在」の札を立て続け 髭が三つ編みの人になったよ
暗がりに目が慣れたころの性交を色でいうなら白白白白
飯島よ 佐倉興梠栗原よ 駅舎のように変わらずにいるか
夢のきみはこうこうこういう人だった「なにそれうける」麺を持ち上げ
皆既日食 減らない食後のサクランボ 「おんなじ話ばかりしないで」
夜の窓にアクアリウムが浮いている俺って一生俺なんだっけか
短冊をベタな願いで済ませたら案外それが本当だった
Φ
(第7回笹井宏之賞に投稿した50首の中から18首を選り分け題を付けたものになります。)
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