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「怒っていい⁉︎」を読みました。〜第2章 怒りの役割を知れば、怒るのも、怒られるのも、怖くなくなる〜
第1章はこちらです。
第2章 怒りの役割を知れば、怒るのも、怒られるのも、怖くなくなる
まず、怒りを抑えてしまう理由を考えてみましょう。
❶嫌われるのが怖い
❷仕返しが怖い
❸相手を傷つけてしまうのが怖い
3つに共通しているのは「恐れ」ですね。
怒りをコントロールするには、恐れを克服する必要があるとあります。
原始時代、私たちの祖先は脅威にされされており肉食獣が襲ってきたら子どもを守るため戦いました。
戦うためにはエネルギーが必要です。
もたもたしていたら先に襲われてしまいます。
だから怒りは瞬時に湧いてくるようになっています。
怒りは脅威から大切なものを守るためのエネルギーを瞬時に湧き上がらせてくれるためのものだからです。
つまり、怒りはあなたとあなたの大切なものを守るためにあるのです。
怒りの感情が出た時…それは
「大切なものを守りたい!」という心の現れ。
それを表現することを恐れなくて大丈夫。
怒りによって、
あなたが守ろうとしているものは?
人は怒りを感じたとき「なぜ、私は怒っているんだろう?」と原因を探ってしまいがちです。
しかしながら、原因を探ると、相手を責めるか、自分を責めるかのどちらかに行きついてしまい、解決に至ることは少ないです。解決するどころか、怒りの炎が大きくなってしまうことのほうが多いものです。
怒りを感じたとき、原因を探るのではなく、次のふたつの質問をご自身にしてみてください。
「私が怒りで守ろうとしている大切なものは、いったい何だろう?」
「それを守るためには、何をしたらいいだろう?」
怒りが沸き上がってきたら
その感情をそのままぶつけるのではなく
大切なもを傷つけられたのだと気づいて
大切なものを守るためにするべきことを表現すれば相手を傷つけることはなさそうですね。
でも怒りが出たら「自分が大切に守ろうとしてるものなんだろう」と思うスキもない場合もありそうです。笑
後からでも、「大切なものなんだろう」って考えてみるのもいいかもしれません。深掘りしておくのです。そしてそれを守るためにすることを決めておくのです。
事例があったので要約します。
和美さんは、親友と思っているママ友の由紀子さんに夫の浮気の相談をしたら、他のママ友に話してしまっていたことが発覚しました。
「信じてたのに裏切られた。」
「あんな女を親友と思って信じた私がバカだった。」
「そもそも、あの人が浮気なんかするから」
とすっかり怒りに振り回されてしまいます。
和美さんは、これではいけないと著者の矢野先生のセミナーを受講します。
セミナーで和美さんは「私が怒りで守ろうとしている大切なものは何だろう?」と自問します。すると「由紀子さんとの友情、そして夫の愛」という答えが出ました。
次に「それを守るためには、何をしたらいいだろう?」と自問してみました。
そのことで、由紀子さんに自分の気持ちを打ち明けること、夫の喜ぶこと(おいしいご飯をつくる、笑顔でいること)をしてみようと決めました。
怒りで思考をいっぱいにしていたら
こんな答えは出なかったですね。
守りたいものにフォーカスすると優しい気持ちが生まれやすいかもしれないと思いました。
怒りの4つの役割
❶怒りで威嚇することで、無用な争いを避けることができる
❷怒りで攻撃することで、相手に再び攻撃されないようにする
❸怒って怖がらせることで、相手をコントロールする
❹怒ることで悲しみを感じないですむ
こうして4つの役割を見てみると
威嚇、攻撃、怖がらせるなど、やっぱり怒りは
よくないかなって感じちゃいますが、
争いを避ける、攻撃されないようにする、
悲しみを感じないようにするといった
自分を守るための手段でもあるということがわかります。
怒りの感情を否定せずに、
ただその存在を認めましょう
気持ちを100%理解することはできません。
でも、理解しようとすることはできます。
まずは、自分が自分の怒りの存在を認め、そして、その目的を理解しようとするだけで怒りは落ち着くそうです。
では、その怒りの存在を認める方法をお伝えします。
あなたの怒りは体のどこにある?
感情は体の感覚として現れます。
「怒りが体のどこにあるだろうか?」と
体の感覚を探ってみてくださいとあります。
喉、胸、みぞおち、下腹にあることが多いそうです。
「腹が立つ」となったら、お腹ですね。
怒りがある体の部位が分かったら、
そこに手を当てて
「そこにいることに気がついたよ」と
話しかけて、しばらくその感情と一緒にいてあげる。それだけで、かなり怒りは治るようです。
これ、本当かなと思って
イライラが治らないとき思い出してやってみたんです。
「怒りさん、そこにいると気づいたよ」と言ってみると、少し客観的になり
「私、イライラしてるんだ、そりゃそうだよ。」と怒りに同情しているうちに冷静になっていきました。
でも、次のような事も書いてあります。
怒りは、本当にその気持ちを伝えたい相手に対して伝えない限り解消されません。
そんな時は、イメージを使うといいあります。
目の前に相手がいると思って、怒りを表現する。実際に口に出して、怒った顔して、手足を動かして、体全体で表現する。
潜在意識は現実とイメージの区別がつけられないといわれています。なので、相手に表現できたと心の奥では勘違いしてくれるそうです。
心理療法でよく使われる方法とのことです。
〜まとめ〜
第2章では、いろいろな角度から
怒りの表現方法を教えてくれていました。
どれも一呼吸置かないとできないものだなと思いました。
その人のことを知りたければ…
人のことを知りたければ、その人が何に怒っているのかを調べてみれば分かります。その人が怒っていることが、その人にとって大切なことだからです。
お互いの怒りがぶつかってしまったら
相手は何を守りたいのかなって考えてみるのもいいかもしれません。
次回は
第3章 怒れない人のための怒りの表現方法
第4章 怒りっぽい人のための怒りの表現方法
です。
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。(^-^)🍀
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