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『今年こそ!エッセイ脳』① 「あ、そう」とスルーされないために。
note記事が読まれない
1000万円を詐欺で失うというビッグニュースを持っても、ほとんどの人にスルーされる。
割に合わなすぎる。いや、ビッグニュースを持っているから読まれるわけではない。書き方の問題なのだろう。
悔しい!伝えたいことがたくさんあるのに!
よ〜し、今年こそエッセイを書けるようになてやる!!
ということで今日から、名著・岸本葉子さんの「エッセイ脳」を丁寧に読み込んでいきます。エッセイ初心者の皆さま、ぜひ一緒に学んでいきましょう〜🌟
<目次>
第一章 テーマは連想の始動装置 ー「私」と「公共」の往復運動 👈今回ココ
第二章 頭にはたらきかける文、感覚にはたらきかける文 ー 無意識を意識する
第三章 リスク回避と情報開示 ー 「自分は他者でない」宿命を超えて
第四章 文を制御するマインド ー 「筆に随う」はエッセイにあらず
終章 ひとたび脳を離れたら
エッセイってどうかけばいいの?
さっそく「これ、やってたわ〜!」というものをシェアします。
何よりこわい 「あ、そう」
エッセイの基本要件は
A「自分の書きたいこと」を、
B「他者が読みたくなるように」書くこと。
でも、ほとんどの人が「自分の書きたいことを自分の書きたいように」書いている。
B「他者が読みたくなるように」は、おろそかにされがちです。
落としどころが、テーマをなぞるようなものでは「あ、そう」で終わる。
「それ、知ってるし。だから?」となる。
読者はパターン化されていない展開が知りたいのだ。
「あるある、へえーっ、そうなんだ!」を目指す
起承転結でいうと、
あるある が「起・承」
へえーっ が「転」
そうなんだ! が「結」
「結」に言いたいことを持っていきがちだが、
実は、「結」はそんなに大事じゃない。
「転」が書きたいことの中心
読み手にとって「へえーっ」であって、書き手にとっては題材となる出来事で一番「ええーっ」と思ったこと。これを「転」にするのです!
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<例>
例えば「1000万円を詐欺で失った話(実話)」という私の記事。
これは残念ながら、タイトルから想像できる「起・承」で終わってしまったダメな例じゃないでしょうか。
↓
対して、「いいね」打率が高かった「失ったものはおカネではなかった」の記事。
こちらは、詐欺で失ったもの=おカネというパターンを覆し、おカネじゃないってどういうこと!?という「転」が存在する。
「転・結」の部分「へえーっ、そうなんだ!」があったからリアクションが高かったのではないでしょうか。
↓
確かにセンセーショナルな話題は多くの人が見てくれるが「あ、そう」で終わる。お昼のワイドショーを見ているような感覚です。
「大金失ったのね。大変だなぁ。頑張って乗り越えようとしているのね…」
「ふーん…」
・
・
・
「で?」
・
・
・
災害や戦争のニュースですら、自分から遠すぎて「あ、そう・・・」と思ってしまうことはないでしょうか。
多くの人が忙しい日々の中で、コンテンツも大量にある昨今、「あ、そう」で終わる記事なんてスルーされて当然ですよね。
とはいえ、「転」に何を持ってこようかを考えて、「転」から順々に考えていくのではありません。テーマがある場合とない場合の2つの考え方をご紹介します。
1) テーマが与えられていない場合
①転 ②起 ③承 ④結
「転」のエピソードを伝えるために、説明が必要となることがあるから「起」が導かれていく。
テーマが与えられていないから「結」はどうにでもなります。
だから、①転 → ②起 → ③承 → ④結 の順に考えていくと◎。
2) テーマが与えられている場合
①転 ②結 ③起 ④承
テーマがあるので、「転」に決めたエピソードがテーマと関係していますよ と指し示し、次に「結」をどんな感じで持っていこうかと考える。
そして、「結」と呼応するようにどんな始め方にしようかと「起」を考える。
その間に「承」があるのがテーマが与えられている場合の進め方です。
テーマへの意識が、テーマの与えられていない場合よりも強くなるので
「結」と「転」の結びつきを最初に、次に「起」「承」をフィードバックさせながら進めていきます。
①転 → ②結 → ③起 → ④承
<本日の「エッセイ脳」まとめ>
読み手にとって「へえーっ」、書き手にとっては「ええーっ」と思ったこと。これを「転」にする!
「転」を中心に「起承転結」を考えていけば、
「自分の書きたいこと」を、
「他者が読みたくなるように」書くことにつながる。
そんなこと問題にすんなよクイズ
今回の「エッセイの書き方」を読んでいると、めちゃくちゃダメな例として「そんなこと問題にすんなよクイズ」を想起しました(笑)。
これは、中村倫也が作ったクイズで、「ベストフレンドハウス」というドキュメント風のバラエティ番組で見ることができます。
作りこまれたTV番組の中で、仲良し3人組(バナナマン日村、生田斗真、中村倫也)の素がのぞける最高の番組!
実は大親友のバナナマン日村勇紀、生田斗真、中村倫也の3人がコテージで共同生活を送る『ベストフレンドハウス』。公私ともに親交が深い3人ですが、実は3人揃っての一泊二日の旅は初めて。舞台となる山梨のコテージには15台以上の定点カメラを設置し、3人だけのリアルな生活を覗き見。ベストフレンド=親友だけの空間が引き出す今まで誰も見たことが無い3人の「素」が詰まった友達ドキュメントです。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0DN6YXLL9/ref=atv_hm_wat_c_0sLMfd_1_2
そんなこと問題にすんなよクイズ(文字起こし)
Q:中村倫也は、高校サッカー部の強豪校に入ったが1ヶ月で退部。一体なぜ?
A:思ってたのと違った
日村:「そんなことクイズにすんなよ!」
Q:生田斗真はハワイが好き 一体なぜ?
A:気持ちいいから
日村:「そんなことクイズにすんなよ!」
Q:日村勇紀はお風呂が好き 一体なぜ?
A:気持ちいいから
生田斗真:「同じ答えとかあります?!」
中村倫也:「みんなそうだなんだよ!特別なこと聞けよ!」
そんなこと クイズ にすんなよ!
↓
そんなこと エッセイ に書くなよ!
これって、似てません?
「そんなことエッセイに書くなよゲーム」
という前提があれば笑えるが、
ゲームじゃない場合、読み手がクッソつまらないということです。
「自分の書きたいこと」を、
「他者が読みたくなるように」書くこと。
さて、今回の記事はどうだったかしら?
これから少しずつやっていきましょう〜!