日課記録と成果発表(2023年度)
ここ数回に分散して書いてきた、4年間続いている日課レポート。最終回というか、まとめ記事として、ピアノと中国語以外の日課について書いておかなければならない。
3つ目の記事なので、詳細は端折るが、2020年4月に真っ先に新型コロナウィルスに罹患して治った後に、残りの人生悔いが残らんように毎日何か続けよう、ということで超日課おじさんに生まれ変わって、毎年継続の成果をここにレポートしていて、今年が4年目、ということだ。昨年の記事はこちら。
今年はピアノと中国語については別の記事に分けて書いており、下記にてレポートした。
ピアノについてはこちら
中国語についてはこちら
ピアノと中国語は、あんまりこの言葉は好きではないし、スキル、みたいな捉え方をしていないのでちょっと躊躇するけど、「リスキリング」みたいな側面もある。
その他の習慣はちょっと趣が違って、何かを維持したり、快適に過ごしたり、リズムをつくったりするためのものだ。
基本的にすべて、前向きな趣旨でやってきていることだし、ピアノと中国語と同様に淡々と報告すれば良いのだが、そういった、生活の周辺にある習慣は、良い習慣に限らず、生きているうちに変わっていったりする。
そんなわけで、酒量が増えた、とか、東京の暗渠巡りにはまった、とか、悪い習慣から変な習慣まで随時いろいろ統廃合されているところもあるが、それらについてはまた改めて書かせていただこうかと思う。
英語
そもそも英語については、劣化しないように毎日必ず英語に触れる、ということで毎日20分、CNNとかのニュースを聴いたり、なんやかややっている、というところで、そんなに大きな目標を掲げているわけではない。あくまで英語力の維持のためにやっている。
とはいえ、コロナも明けて、英語の仕事も増えてきているので、わりとしょっちゅう、それなりの時間英語で何か説明したり聞いたり議論したりはやっているように思うので、ちょうど良く維持できているような気はする。その代わり、特に英語がうまくなっている感じはしない。
英語をしゃべっていて、ちょこちょこ言葉に詰まったりすることがあって、「あー。英語下手になってるなー」と思ったりすることもあるが、よくよく自己観察すると、日本語でも同じくらい言葉に詰まっていたりするので言語の問題ではないような気がする。
これについては、あんまりない体験なので別途体験記化しようかと思っているが、来月、ロンドンでやる国際デザイン賞のD&ADのデジタルデザインの部門の審査委員長をやることになっている。
この審査委員長というお仕事、「めっちゃ英語しゃべらないといけない仕事」なので、英語的には大変だ。何しろ審査していると、A国の審査員とB国の審査員の議論が白熱して止まらなくなったりすることもある。そんなA国とB国のみんなを(英語で)まあまあまあまあ、となだめる必要があるわけで、なかなか高度なコミュニケーションが必要になってくるところもあるが、それもそれで英語の問題ではないような気もする。がんばります。
健康
そもそも新型コロナウィルスに感染してそこそこ悪化したというか、呼吸困難がかなりひどくなったのはたぶん、自分に糖尿病の既往歴があるからだ。
そもそも私は、ハイライトを一日三箱以上喫うハードコアな喫煙者だったし、それに加えて過食傾向が強く、さらに偏食傾向も強い、超不健康人間だった。
「健康はロックじゃない」などと言って、全然ロックではないわがままボディで生活していた。
糖尿病になってしまったのも過食が招いたことで、「病は気から」とはうまいこと言ったもので、メンタルの不安定さが不健康ないライフスタイルを許し、不可逆的に身体を壊した感がある。
コロナに罹患して、死を意識する数日があって、「死にたくない」という気持ちはとても強くなった。不健康な状態は死につながるので、ロックじゃないかもしれないけど、健康になることにした。これも同じく4年前のことだ。
それ以来、筋トレを毎日15分と30分以上の有酸素運動を続けている。それにより去年までレポートしてきているように健康になることはできたし、糖尿病も寛解(糖尿病そのものは治ってないんだけど、数値は下がっている状態)した。
ただ、前述の過食癖みたいなものは解消されたわけではなく、運動はしているものの少しずつ体重は増えていく。たぶん筋肉の量も増えてはいるんだけど、体型全体で見ると少しずつゆるくはなっている。去年より約2キロくらい増えた。このへんの問題に限らず、生活習慣的には慢性的な問題を抱えているので、オンラインカウンセリングにも通っている。先日、近所の公園からzoomでつないでオンラインカウンセリングを受けていたのだが、先生に悩みを相談していたら「じゅん散歩」の収録だったのか、突然高田純次がやってきてでかい声でしゃべり始めてすごい気が散る、という迷惑なのかレアなのかよくわからない体験をした。
この4年間続けている日課としては、ラジオ体操第一・第二を必ずやる、ということと、すっかり有名になってしまった雨穴さんの「Dance with me」を一日2回踊る、というものがあり、これらは出張などの旅先や時間がないときにどこでやれば良いのかとても困るルーティーンとして私を悩ませている。
ボイラー
昨年は昨年で人生に迷っていたので、自分と全然関係のないことに取り組んでみよう、ということで、二級ボイラー技士の試験を受けて、確か昨年のレポートの時点で試験には合格していた。
なので、昨年の四月の時点でボイラー学習の日課はもう止めていたが、その後、旭川にボイラー実習に行ったりして、晴れて二級ボイラー技士になることができた。
ボイラー業界では有名な概念である「潜熱」(お湯が沸騰したり、氷が溶けたりする際に、温度が上がらないんだけど発生しているエネルギーのこと)をモチーフにして曲もつくって演奏した。
予想通りではあるが、その他には特に役に立っていない。
ボイラー技士に合格して以降は、ボイラーの勉強はさすがに役に立たないのでやっていないが、資格のために何か新しいことをやるのは楽しいことはわかったので、また何かやりたい。発破技士とか取ると、発破を発動することができるので楽しそう。
state
昨年個人として開発してサービスインして運営している「ヒエラルキーのないソーシャルネットワークサービス」であるところの「state」。
長年デジタルのものづくりの仕事をやっていて、染み付いている原則として、こういうサービスは、「細かく運用し続けてこそ花開く」というのがあって、上記の習慣に加えて、1日30分必ずstateの手入れをする(アップデート用の開発をする)ということをやっている。
これについては、近日中に招待コードの配布システムを変更するタイミングに併せて、ここまでのアップデートの履歴や考え方みたいなところを別途文章化してみようかと思う。
というわけで、この量の習慣を4年続けるのはなかなか大変なのだが、常になかなか確固たる自信みたいなものは持てずに過ごしているところがあるので、この習慣は、それに対するセーフティネットになっているような気はする。本質的な自信につながるわけではないけど、外骨格を固めてどうにか立っているために、こういった習慣は今のところとても良い方向に作用していたりはする。5年目もがんばります。