人生編３　あなたのまわりに　なにが　ある？

啓蟄の頃　　師匠は夢虫が　桃の木をめぐるのを　目にしてました

友よ

答えを　考え過ぎると　たいがい　間違える
正しい問いに　従うと　たいがい　間違えない

迷えば　間違う
迷いがなければ　正しく選ぶ

なぜか
それは　あなたは　あなただけでは　ないからさ

あなたが　正しく問えば
あなたの頭の中よりも　
あなたの周りが　すべきことを　差し出す

だからこそ　正しく問うんだよ
迷いのない問いを　立てるんだよ

そのとき　あなたの周りが自然と「正しい行い」を示す
あなたはあなたが認識しているだけのあなたではない
あなたはあなたのまわりすべてを含めてあなたなのだ

自分が　自分が　と言い立てる人間は
自分は　自分だけで　存在していると思う

そういう人間は　いずれ間違う

他人が　他人が　と言い立てる人間は
自分が　相手によって　存在していると思う

そういう人間は　いずれ間違う

正しく問う　人は　たいがい　間違えない
迷いのない問いを持つ人は　たいがい　間違えない
その人は　まわりにあるもの　すべてを　
味方にしているからだ

さて　あなたのまわりには　なにが　ある？ 

あなたは　あなたのまわり　すべてを含めて　
あなたなのだ
まずは　深呼吸して　
あなたのまわりを　見回してみよう

まずは　自分の目で　見回してごらん
そして　目を閉じて　心で　見回してごらん

いま　あなたの　こころが　広がっていることを　感じるだろうか？

さて　あなたのまわりに　なにが　ある？

あなたの身体の外側に　あなたの環境がある
あなたの環境の外側に　あなたの家族がある
あなたの家族の外側に　あなたの人間関係がある
あなたの人間関係の外側に　あなたの経験がある
あなたの経験の外側に　周囲の人々の知識がある
周囲の人々の知識の外側に　書物がある
書物の外側に　書物に書き表されていない常識がある
常識の外側に　これから発見される新しい学びがある
常識と学びの外側に　人間以外の生物の体系がある
生物の体系の外側に　生物以外の体系がある
生物以外の体系の外側に　地球全体がある
地球の外側に　宇宙がある
宇宙の外側に　時空全体がある
時空の外側に　なにがある？

あなたは　あなたのまわり　すべてを含めて あなたなのだ

あなたは　自分のことを　どこまで認識しているか？

あなたは　どこまで　
自分を　広げることができるだろうか？

あなたは　どこまで
共感を　広げることができるだろうか？

そうなのだ

あなたを　広げれば　広げるほど　
あなたは　間違えない

これが　知恵　というものだ

あなたが　正しく問えば
あなたの頭の中よりも　
あなたの周りが答えを差し出す

あなたが　正しく問えば

あなたの身体が　答えを差し出す
あなたの環境が　答えを差し出す
あなたの家族が　答えを差し出す
あなたの友人が　答えを差し出す
あなたの周囲が　答えを差し出す
あなたの体験が　答えを差し出す
あなたの読書が　答えを差し出す
あなたの想像が　答えを差し出す
あなたの共感が　答えを差し出す

そうだ

あなたの共感を　広げれば　広げるほど　
あなたは　間違えない

友よ
考えなくても　行動することができる　
「正しい問い」を立てるのだ

その時　判断を下すのは　
あなたの頭ではない
あなたの共感が及ぶ　すべてなのだ

蝶が　桃の花に止まり　そこが　詩になりました