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【作家志望のための文章術】「心構え」と「感性の磨き方」次第で、文章力は伸びる。

こんにちは、ピュウです。

楽しいコンテンツが大好きな元編集者です。

私のnoteでは、本を中心としたおすすめのコンテンツや
我流の文章術を紹介しています。

本日は、
小手先だけの文章術はいったん忘れよう。
文章力をアップさせるために最重要な「心構え」とは?

です。
※諸事情により再投稿します。

これまで、「作家を目指す人が意識すべき文章のルール」を初級、中級と解説してきましたが、
上級編を準備するにあたって、私自身も今一度原点に立ち返りたいと思います。

これまでの記事はこちらです。


これらの記事の冒頭に、私は作家を目指す人としての心構えを一つずつ書きました。
まとめると、以下のような内容です。


1.本という媒体では、「不特定多数の読み手」に「あなたのメッセージ」を届け、それを受け取った読み手には「何らかのメリット」がなくてはならない

2.常に「未来の読者」を想像しながら、わかりやすく読みやすく見栄えよく書くことを意識しなくてはならない


これらを提示したあとに具体的なコツをいくつか紹介していますが、
結局この2つの前提が最重要だよな、と改めて思ったのです。


そう感じた出来事のひとつに、
こちらの本との出会いがあります。

外山滋比古さんの『知的文章術』です。


本書の冒頭の一部を抜粋します。

 ことばの表現は心であって、技巧ではない。胸の思いをよりよく伝えるには技術があった方がよい。しかし、この順序を間違えないことである。心のともなわない技巧がいくらすぐれていても、ことばの遊戯に終る。ことば遊びが目的の場合は別として、人の心を打つ文章を書くには書く人の心がこもっていなくてはならない。
 つまり、文章を上達するには、心を練る必要があるということである。

『知的文章術―誰も教えてくれない心をつかむ書き方』外山滋比古著、大和書房(2024年)


私が思っていたことと偶然にも一致しており、
即、図書館で借りました。笑

言語化されているのを読むと難しいことを言っているようには思えませんが、どうして「伝わらない文章」は生まれてしまうのでしょう。

人によってさまざまな原因があるとは思いますが、
その中でも「熱量が先行してしまう」人と「ほかの刺激を受けずに我が道を突き進んでしまう」人が多いのではないかと、私は思います。


では、上記のような事態に陥らないためにはどうすればよいか?

具体的な対策を2つご紹介します。



1.書き始める前に、計画(想像)をふくらませておく


「今日はどこまで書くのか」「今日書くシーンで最も重要なことは何か」といったことを、事前に整理してから書く。

これだけで、一人よがりな文章にならず、
読者にも分かりやすい文章になると思います。

私たちは、予定を立てずに行動すると
その瞬間ごとの感情に振り回されてしまいがちですよね。

そのような「心の乱れ」って、文章にも表れてしまうと思うんです。

今日は筆が進む!
そんな日は達成感で満たされるかもしれませんが、
感情が先行しているため、読者にとってわかりやすい文章にはなっていない可能性があります。

計画があってこそ、人は落ち着いて行動できる。
文章を書く時にもいえることではないでしょうか。


2.感性を磨くために、メディアや日常生活からたくさんの刺激を受ける


作家というと、一人部屋こもって空想にふけったり、思い悩んだり……と、外界との接触を断つようなイメージを持つ人があるかもしれません。

ですが、それでは
本を書くために必要な「感性」が養われません。

ちなみに私が言いたい「感性」とは、
読書をすることだけではありません。

アニメや漫画、ゲーム、芸術、アウトドア、
通勤時間に見る風景、人との会話、飲み会、
なんでもOKです。

「感性が磨かれる場所」とはつまり、
あなたの感情が動かされるものすべてを指します。


感性を磨くことがどうして重要か?

それは、人の感情が動く言葉や情景、リズムなどを
“体感すること”に繋がるからです。

そしてその感性に従って、あなたの文章を書けばよい。

それこそが、人の心を動かす文章への
一番の近道なのではないでしょうか。

なんだか抽象的なことを言ってしまいましたので、
もう少し具体的にお話しします。

たとえば、
「ここがクライマックスだから、読者に最大の衝撃を与えたい」
と考えたとします。

しかしこの「最大の衝撃」はどの程度が適切か?

これが、感性の磨かれていない人にはわからない。
あまり面白い経験をしてこなかった人には、
“そこそこの”衝撃で十分と思ってしまうのです。

もしあなたが「誰も経験したことのないほどの強い刺激」を知っている人ならば、自分の受けた衝撃を軸に、展開を編み出すことができる。

面白い本を書くためには、
養分として「刺激」を蓄え、更新し続けなければいけないと思います。


以上が、私の考える
作家に必要な「心構え」と「感性の磨き方」です。

少しでも参考になれば幸いです。
ぜひ、フォローもよろしくお願いします。

ピュウ

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