「我慢すること」と「無理をすること」の違い
テレフォン人生相談でおなじみの加藤諦三先生が
『「我慢すること」と「無理をすること」は全然違う』と仰っていました。
車に乗る時にラジオ感覚で聞いていたのですが、不意に耳に止まって、聞き入ってしまいました。
私はその違いがパッと出てこなかったです。
加藤先生は以下の様な事を仰っていました。
「我慢することには目的があるが、無理をすることには目的がない。
その目的も自分に対して適切な目的を持たないといけない。
その目的が不適切な目的(自分以外の外側から与えられた目的)を達成しようとするとそれは、無理をしているということになる。」
例えば、親から求められた志望校を受験するために勉強続ける事、など。
ほーっと口からでるくらい、すごく納得できました。
我慢した経験の話
自分の例を話させてもらおうと思います。
私は新卒で大手製パンメーカーに就職しました。
製パン会社なだけあり、同期の女子達10人程度と3か月間の工場研修をさせられました。その時は、まだ配属先は決まっていません。何度となく希望の部署は聞いてくれるが、人事の人は、「まだどこかはわからない」と言い、私たちは1日8時間パン工場で働く研修をさせられました。
私は、パンの商品開発をしたかったので、工場での研修に非常に意味を感じていました。
機械でどうやってパンを作っているのか、工場で働く人たちの動きはどんなものか、全部面白く感じました。つまり適切な目的があったのです。
無理したことの話
じゃあ、無理をする時ってどんな時かな?と考えてみたら、基本的に嘘つけず全部顔に出るタイプなので、無理ってあんまりしないのですが・・絞りだして考えてみると。
・会社の行事で、全員強制参加と言われて、行きたくない飲み会に行くとき
・新入社員だからと会社の慰安旅行で出し物させられた時
これする意味あるの?みたいな、自分がもつ目的のない時、無理をしているなと思いました。
結構日常的に、「無理してない?」「我慢してない?」を同義で使ってしまっている時があるかもと思いました。
特に子供に何か言葉を投げかける時、あまり考えずに使っていたなと・・
意味のある我慢はさせてもいいけど、無理はさせてはいけないと理解しました。
その目的が、当事者の中から生まれてくる目的でない限り、無理になってしまうこともあるのだと。親という立場でそれをやってはいけないと肝に銘じました。
曖昧だった言葉がはっきり理解できて、非常にすっきり体験でした!
このyoutube、すでに2万回以上再生されているので、見たことある方もいるかもですが。捉え方がずれていたらすみません。
すごく頷ける内容だったので、是非皆さんにも見てほしいと思いました。
ちなみに私は、テレフォン人生相談にハマった時があります。
色んな相談をばっさばっさと切っていく先生方の語り口が圧巻です。
色んな相談者さんがいますが、時々自分と似てるなって人がいたり。
人の課題を見せてもらって、自分もすごく勉強になっています。