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ルワンダと淡路町で眠らない開発体制
田中さんはテックジム立ち上げ当初からトレーナーをやっていただいており、カリキュラムの英訳をお願いしたり、うちのインターンにも仕事をふってもらったり、運営のことで何かと相談したりと、とにかく最近はもっとも縁の深い起業家である。
そういうこともあり、Youtubeを始めて、最初に対談動画を撮ったのが田中さんだ。
日の沈まぬ国と呼ばれたのはスペインのことだが、田中さんの会社(レックスバート・ワイアードイン)も、あとカルフォルニアあたりに拠点を一つ持てば、日の沈まぬ開発体制ができる。
ルワンダメンバーとの仕事は完全リモートであるし、淡路町メンバーも出社時間は自由。エンジニアはどこに住んでも仕事はできるというが、それがなかなか難しい。話を聞けば、ちゃんとルールを決めているからこそ、うまくまわっていると納得できる。
そんな田中さんは基本的に毎日出社だ。暇を見つけてはアキバを散歩するのが最高だそうだ。
ルワンダに拠点を作るきっかけは、たまたまルワンダ人エンジニアのアラン(現ルワンダ法人の社長)を紹介されたというまさに偶然の賜物だ。
アランのファミリーはルワンダ大虐殺の時にアメリカに逃れ、そこで教育を受け、そしてルワンダに戻ったという。アフリカの課題として、優秀なエンジニアたちが海外に流出してしまうという「搾取の構造」がある。
その中で、あえてアフリカに戻る人は少なからずいて、その一人がアランだ。
そして今、ルワンダ国内での人材引き抜きの的になっているという。
優秀なエンジニアを育てると、こういう問題にも直面するのだから、オフショア開発拠点の運営の大変さが垣間見える。
3年前、田中さんのアテンドでルワンダに行った。
治安が良く、街も綺麗で、20年前に大事件があったとは思えないくらいだった。そもそもこの事件は渡航前に知ったわけだが、こういう機会でもないとアフリカに目を向けることがない。
現地に行ってはじめて、アフリカのIT事情を聞き、リープフロッグ現象を知った。中国はアフリカへIT投資を進めており、現地に住んでいる日本人が「最近の中国人は品が良くなってきた」というのが印象的だった。
田中さんはルワンダに行く時に、大きな段ボールに「一平ちゃん」とアキバで調達した機器を詰め込んでいて、出迎えるアランたちに渡していた。
そんな光景を見るだけで、アフリカに来て良かったと思った。
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