食を彩る面々【在宅ワークの戦友たち〜器編〜】
在宅ワークを行っていると当然ですが家で食事することが増えます。
というよりも、ほぼ全ての食事を自宅で行うようになりました。
食べるということ
在宅ワークというと、ついついデスク周りの環境ばかりに目がいきがちですが、「仕事に対してイマイチやる気が出ないとき」や「雑務に追われフラストレーションが溜まってしまうとき」など、どんなときであっても食事は摂ります。まずは食べて健やかに。
私自身、以前より食事への愉しみが増して参りました。
食事への有難み、当たり前のようだった団欒の有難み、
何気ない日常が幸せなのだと噛み締めながら過ごすようになってきました。
まさに足るを知るです。
そこで今回は、日々の食卓で活躍している食器に対して注目してみることにしました。
使う食器は案外限られている
実は気分転換と家庭平和のため家事を頑張っております。
(習慣化していることとして以前も御紹介しました)
食器を洗浄したり片付けを行っていると、食事の時に限らず、食器に触れて目にする機会が増えることによって、実際は日々使っている食器はかなり限定されていることに気づきました。
我が家の食器棚にはそれなりに数があるのですが、案外スタメンは限られている。
そこには、やはり今の生活スタイルとマッチしている使い心地の良さというものがあるのだろうと考えました。
それでは紹介します。
思わず連れて行かれそうな青色が好き
佐賀は鳥栖にある魚蓮坊窯で買ったボウル。
この青色が堪らなくて、一目惚れして手に入れました。
野菜たっぷりスープやカボチャスープなどが装われることが多いのですが、時折は朝食のフルーツとヨーグルトが入ったり。ほぼ毎日お世話になっています。
それにしても実に見飽きない美しさです。
気づけばとても長い付き合いだね
もうかれこれ15年ほど前になるでしょうか。単身にて新天地で過ごし始めた折、何も食器がないので急拵えで揃えた小鉢。
仲間数人で鍋でもやろうと思って取り皿として購入したのだったか、確かなことは近所の西友でごく安い値段で5つほどまとめて買ったことです。
裏に「南風窯」と書かれている。どこの焼き物なのでしょうか。
ずっと前から新しい小鉢を探しつつ、この小鉢が割れたら買おう、とかいいつついまだ適当なものが見つからないまま何年も経っています。
そしてこういう器に限って落としてもなかなか割れない…。
いや、割れることを期待している訳でもないのだけれど。
そういうもんなのかな、とも思いつつ。
茹で野菜の和え物などを乗せて、少なくとも1日に2度は食卓へ顔を出します。
価値なんてないのだけれどなんとなく毎日使い続けていることが価値となってきたよ。
素直に毎日ありがとう。
ノスタルジックなdarling
DURALEXのボウル。何処かの雑貨屋で惚れ込んで買ったのだと思う。
たいてい朝食のフルーツとヨーグルトが入れられて毎朝出逢います。
色合いやガラスのなかの気泡とか、なんだか昭和感が漂う雰囲気が好き。
それにしてもタイムスリップしたような心持ちにさせられるこのコの醸し出す雰囲気たるや…恐るべし。
身近すぎる素敵すぎる
アラビアのパラティッシのパープルプレート21 cm。
パラティッシはモノクロももちろん素敵ですが、このパープルとグリーンのプレートは華やかで、一瞬にしてテーブルが愉しく食事の時間への高揚が掻き立てられます。
「食器でこんなにも変わるんだ」と感動をくれたのはこの皿が最初だったかもしれない。それでいて飽きない、気持ちは色褪せない。
例えば、朝はトースト、昼はチャーハン、夜は主菜
といった具合に、ほぼ毎食登板する文句なしの最多出場記録保持者。
頑丈であるという点も文句なし。
いつも本当にお疲れ様、心より。
パスタ乗せると上機嫌
親より譲り受けた福岡は小石原焼の皿(直径約22 cm、ヤマイチ窯)。
登板するのは頻繁ではないけれど、パスタが盛り付けられている姿を目撃すると途端に驚きと感動が迫ってくる。
それは何度でも何度でも新鮮味を保ったまま。
あら煮、ブリ大根なんかが山盛りに盛られてると興奮は絶頂。
この飛び鉋(トビカンナ)がたまらなく好きなのです。
さらに緑と茶の模様も憎い。
そして迫力がドーンと迫り来るこのサイズ感。
さらに豊かな厚み。
「もうどうにでもして」と思わず漏らしたくなるくらい愛しています。
蘇る水車の風景
前に紹介したのと同じく飛び鉋ですが、こちらは大分は小鹿田焼の皿(16 cm)。
歴史的には小石原焼から分かれて開かれたという小鹿田焼。つくられている場所の皿山には土をこねる水車が回り、登り窯があり、いつまでも眺めていたいという気持ちになりました。これぞ原風景というのでしょうか。
重要文化的景観に選定というのにもうなずけます。
使う度、その光景が目に浮かぶような。
思い出もともに運んでくれるのが食器なのかもしれませんね。
こちらの皿に乗るのは焼き魚の切り身や豚の生姜焼き、青椒肉絲など様々です。
小鹿田焼の皿と比べて、飛び鉋の入れ方も全く異なりますし、より凹凸が感じられることから無骨な男性的な印象が好きです。
機能性は抜群
突然実用的になってしまった感が否めませんが…。
御存知サーモスのマグ。
冬場の紅茶やコーヒーを飲む際に、長時間保温性を保ってくれる機能は流石!
デザインも好きですし赤色もよい。チラッと見えていますがこの機能を紹介するシールが貼られています。これを剥がすタイミングを逸してしまいいまだに貼り続けています(まるでイッタラのロゴシールみたいな、ちょっと違う?)。
夏になると使用頻度は毎日では無くなっていますが、それなりに使います。
飲み口がかなり薄めで唇、とくに口角への当たりは優しくありませんのでご注意。
その平和的ではない感触は、仕事モードな感じを受けるので休日にはあまり使用しないようにしています。
それと唯一欠点として挙げるとすれば、カップを傾けたときにセルフレームの眼鏡に飲み口が当たって、フレームに傷がついてしまうことです。
そのようにいうと悪く思っているみたいで心苦しいけれど、私の使い方の問題なのだけれど、ゴメンね、いっちゃった…。
でもありがとう。ホットだけでなくアイスも長持ちなんだよね、やっぱり凄いよ君は。
洗うときにこそ愛着を感じる
IKEAのKALAS カラフルボウル。
スナック菓子やチョコレートなどが入れられ、「おやつ」といって子供から渡されることも多いこちらのボウル。
割れることが無いので、子供用として扱いがしやすいのも登板回数の多さの理由です。
使う皿の色は気分で変えます、子供が。緑はピーターパンのティンカー・ベル、水色はエルサ、こちらの紫はラプンツェルかな。なぜかディズニーキャラクターで呼ばれています。
難点は凹凸のある表面なので油分が落ちにくいこと。洗浄時は洗剤の濃度が濃い状態のスポンジでこすって、速やかにすすぎます。すすぎまでに間を置くとヌルヌルが舞い戻ってきてしまうので要注意。
大活躍ですよ、安心して。
タダよりなんとやら
奇縁とはよくいったもので、何年も前にとある陶器市へ赴いた際に手に入れた葉っぱ型のこちらのお皿。
たしか美濃焼だったか、お茶碗を買い求めた際に店員さんが4、5枚ほどおまけにと無料でつけてくれたのがこちらのお皿。
茶碗の方はとうの昔に欠けてしまって既に我が家にはないのだけれど、タダで戴いたこちらの皿は端が欠けたものも接着してまで現役で活躍中。
卵焼きを載せたり、切り分けたスイーツだったり、ちょっと乗せるのに重宝しています。
まさかこのような運命になるとは、誰にもわからないもので。
夏のテーブルでは門番やっています
IKEAのグラス(VARDAGEN ヴァルダーゲ)
6つで¥499!?そんなお安かったのとあらためて驚きましたが、夏場は麦茶や炭酸水、アイスコーヒーと中身が代わる代わる、グラスも代わる代わるしながらテーブルの上に常駐しております。
それはまるでイギリス近衛兵よろしくといった感じです。
このガンガンと何も気にせず使える気軽さ、というのも使い勝手の良さには必要な要素。
デザインも気に入っています。
注意する点は、グラス同士を重ねないこと。外しにくくなって困るので。
後片付けサイドからのコメントでした。
八面六臂の活躍
小石原焼(ヤマイチ窯)の蕎麦猪口。
この刷毛目の模様具合と色合いが堪らなくダンディーなのです。
これで蕎麦をすすっても、素麺すすっても最高。
チキンスープだっていけちゃいますし、コーヒーにも。
チャイをつくって飲むのにも。
冬にはホットミルク、そのままチーンとレンジアップしたり。
使う度「渋いね〜」と心の声を掛けたくなる、そんな彼。
ポップだけど離れがたい
有田焼の源右衛門窯の飯椀。古染風梅紋飯碗 (深型)というそう。
梅の模様が可愛らしく、周囲の赤も青もそれぞれなんともいえない。そこへ真っ白では無く青みのある白地。
まさに「かわいい」が相応しいですよね。
「離れがたい」というのは、愛着からの心情を表すのはもちろんなのですが、外側の形に注目すると1周している凹みがあります。
そこへ丁度いい感じに指がかかるので、手になじんで滑りにくく碗自体を捕まえやすくなっているのです。
毎日の命の源「御飯」を包み込んでくれている彼等に感謝の意を表します。
おわりに
毎日の食卓を振り返ってベスト12を選出していると、その行為自体が感慨深いものでした。
当たり前に使っている食器も無いとしたら不便になります。そのように思うとさらに愛着が増してきて。
そしてノミネートされなかったけど紹介したいコ達もまだまだいたので、またの機会にでも。
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