式のあるなしの違いなんて知らずに過ごしてきてしまった
タイトルで何の話かがお判りの方もいらっしゃるでしょう。
本日、『サクマ式ドロップス』で知られる『佐久間製菓(株)』が廃業するというニュースを知りました。
驚きましたが、ニュース自体に『サクマ製菓(株)』とあり、混乱しました。
それで気づきます。
世の中に『サクマ式ドロップス』と『サクマドロップス』の2種類が存在すること。
そして両者は全く異なる会社が製造していること。
なるほど。
どちらもお菓子屋さんやスーパーなどで見かけますし、見慣れていましたが、たしかにデザインも異なりますね。
よくみると商標に『式』があるかないかという明確な違いがありました。
元々は1人の方が開発された『サクマ式ドロップス』でしたが、戦後に開発者のお子さんと、番頭さんが別々に会社を立ち上げ、両者はどちらが『サクマ式ドロップス』を継ぐものかという主張について、法廷論争となった歴史があったようです。
これまで長きに渡り、店頭で目にしていたにも関わらず、私自身がほぼドロップの購入経験が無いことからか意識してみることが無かったことによって、両者の存在に気づきませんでした。
しかしやがて、その片方が姿を消すことになろうとは…。
姿を消すことが決まった『サクマ式ドロップス』は、あの映画『火垂るの墓』に登場していたことでも有名であり、ファンも多いことでしょうから、悲しみも大きいことでしょう。
原料高騰の波がまた、1つの『昭和のアイコン』を消し去ってしまう事実に対して、実にやるせない思いでいっぱいです。
おしまい
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