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たまには切符を買ってみる

ある春の晴れた日

ある日、いつもより早く家を出ることが出来、心地良い春晴れを感じながら軽快な足取りで最寄駅へと辿り着きました。

いつもの何気ない動作として、定期を改札にかざすと

「残高不足」

となり足止めをくらいました。

駅員さんに訊ねると

「定期が切れていますね」

とのこと。


急転直下

日頃の改札通過の際、おそらく改札のディスプレイに定期の期限が迫っていることがアナウンスされていたのだろうけれど、まったくもって気づくこともなく日々を過ごしていました。

そのこと自体も恐ろしいことですが…。


我が身に訪れた行動変容

それで定期を購入しようとすると、購入可能なクレジットカードを持ち歩いていないことに気付きました。

仕方がないので現金をチャージしようと財布を確認すると、幸か不幸か(この場合は不幸か…)この一年足らずで完全にキャッシュレスに完全に慣れてしまい、日頃現金を持ち歩くことが無くなっていました。

よってほとんど財布の中の現金管理が出来ておりませんでした。

それでもなけなしの紙幣が財布に入っており、なんとかチャージして乗車することが出来ました。

(ちなみに以下はキャッシュレスについて以前書いた記事です。)


現金がもたらす意味

定期を購入しても、乗車するに当たり幾らかを支払っていることには変わりないのですが、

現金にて支払うという行為自体はなんだか重みが違って感じられます。

定期の期限を忘れていたことによるペナルティのような感覚や、このお金で何が買えたかを考えたり。

さらには、今日の仕事の内容を思い浮かべながら、

今日は身銭をきって(いえ、本当は定期でも身銭であることには変わりないのですが…)乗車しているのだ。

だからその分、いつも以上に頑張らなきゃ!せっかく行くのだから。

という、若干矛盾したツッコミどころはあるのですが、それでも今日は頑張るぞ!

という気持ちに無理矢理でも思うことになりました。


おわりに

考えてみると、定期でそのまま電車に乗っていたら感じることがない感覚を得ることが出来ました。

よってたまに切符を買って乗る。という行為をすることがあっても良いのかな。

粗忽な私には、ピリッと刺激になって気合いが入るのかな、と思った次第です。


でも粗忽であるがゆえ、このような羽目にあったのですけれどね…(泣)


おしまい

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pirokichi
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