お花まつり普及委員会
今朝の伊藤みゆきさんの選曲は、
Superflyの『愛をこめて花束を』でした。
伊藤さんの選曲については以前も記事にしております。
ところで今回の選曲理由は、
『お花まつり』だから、ということでした。
お花まつり
さらっと伊藤さんは口にされましたが一体「お花まつり」の認知度はどれほどのものでしょうか?
例えばクリスマスは何の日? 何月何日?という問いの正答率はほぼ100%に近いのではないかと推測されます。
『お花まつり』は
お釈迦様(ブッダ、ガウタマ・シッダールタ)の誕生日です。
日時は本日、4月8日 4(シ) 8(ヤ)カと覚えると間違えることはありません。
『灌仏会』という呼称でも知られます。
灌仏会自体は古くからあるのですが『花まつり』という呼び名自体は、1916年に日比谷公園で安藤嶺丸らが釈迦の誕生日法要をそう称したのが起源とされるようなので、105年の歴史なのでそこまで古いものではありません。
何する?
甘茶を誕生仏といわれる右手が天を指す仏像の頭頂から掛けます。
こうすることで、体を洗い清め、子どもの身体健全や諸願の成就を願います。
甘茶を掛けることは、昔虫よけやまじないにも使われたそうです。
もっと人口に膾炙してほしい
私勝手ながら以前よりずっと『お花まつり』が浸透して欲しい、そのためにはどうすれば良いだろうかということを考えて参りました。
先にも引き合いに出しましたが、クリスマスはいまや国民的行事とまで浸透しきっています。
クリスマスを例に考えてみる
そもそも日本でのクリスマスは、
上の記事を参考にしましたところ、
イエズス会宣教師で、フランシスコ・ザビエルとともに日本で布教したコスメ・デ・トレースが、1552年に現在の山口県において降誕祭を行ったのが、日本における最古のクリスマスだと考えられている。
クリスマスは関ヶ原の戦いよりも古いという歴史があるんですね。
明治時代になると、銀座の明治屋がクリスマスの売り出しを始め、庶民の間にも普及するが、本格的に浸透したのは昭和になってからと考えられている。
ということは、明治屋が浸透の立役者ですね。
戦前は天皇の誕生日とともに崩御の日も祝日としていた。そして大正天皇が1926年12月25日に崩御したため、1948年に国民の祝日に関する法律が施行されるまで、12月25日は「大正天皇祭」として祝日となったのだ。この期間にクリスマスが定着したと考えられている。このころ既に、東京のカフェや喫茶店でクリスマスの特別メニューが提供され、店員たちもクリスマスの仮装をしていたようだ。
この歴史が事実であれば、図らずも皇室もクリスマス普及に一役買ったことになりますね。
日本のクリスマスケーキは、華やかに飾られたものが多いが、華麗なクリスマスケーキは日本独自のもののようだ。日本ではじめてクリスマスケーキを発売したのは不二家で、1922年のこととされている。
出ました!不二家です。クリスマスケーキをここまで家庭に浸透させた張本人です!
どうしたら『お花まつり』を浸透させることが出来るのか?
商業ベースとしてになってしまいますが、クリスマスよろしくお花まつりスイーツを作り上げては如何でしょう?
甘茶のケーキ
パウンドケーキなどが良いでしょうか?
和菓子でも良いですね。
老若男女が盛り上がるものが良いです。
甘茶ではないですが、お茶繋がりで抹茶ケーキ?
既にあるので新鮮味に欠けますよね。
またクリスマスに日本ではチキンを食べることに何故かなっていますよね。
これは欧米では七面鳥を食べる習慣があったわけですが、
ある日、日本に住む外国人がクリスマスに「日本には七面鳥がないので、ケンタッキーフライドチキンでクリスマスを祝う」と言って来店したそうです。
このエピソードにヒントを得た営業担当者が『クリスマスにはケンタッキー』と広く世間にアピールし、一般的になったといわれています。
チキン普及の立役者は、ケンタッキーフライドチキンなのです。
それではチキンに相当するようなオードブル。
灌仏会ですので、肉魚の類は避けた方が良いでしょうか。
豆腐を主体にした料理
恵方巻が浸透したように
ご飯ものは如何でしょう。
季節柄、
春の山菜ご飯
とか。
何か名案は無いものでしょうか。
おわりに
戦略としては、やはり食品メーカーやそれらの業界団体がブームを作り上げて世間へ打ち出していくことが「お花まつり」が日本で流行るために適しているのではないかと思います。
そこへ仏教界がどのようにタッチしていくかが重要なところですが「親しみやすいお寺、仏教」というコンセプトで、葬式仏教ではなく
寺や周辺はアミューズメントパークである
ということで「そこへ行きたくなる」
というイメージになると良いです。
まぁクリスマスは敬虔なクリスチャンの方は別として、多くの方は教会へ行くなど宗教的な日という位置付けではなく、好きな人や家族と過ごすイベントという意味合いが強いと思います。
それに倣えば「家で祝える」というコンセプトが最適なのでしょうか。
ハロウィンのように、方向性を誤った単なるどんちゃん騒ぎの如くなっている集団を生み出してしまうことは避けたいので、諸々慎重になりたいところもありますね。
これからも引き続き考えて参りたく存じます。
おしまい