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昆虫食は未来の日常食になるのか?

無印良品が発売した「コオロギせんべい 」が発売前から話題で、発売すると即日完売になったという。

本商品にはコオロギとともにストーリー性がしっかりと練り込まれている。
主たるストーリーは”「将来の食糧危機」に対する警鐘と問題意識を持って貰えるように”だ。

従来のタンパク源の供給とコオロギの栄養面やエコな側面などの比較・解説は上記の無印良品のホームページや他に譲るとして、

今回は「昆虫を食べる行為そのもの」について考えてみたいと思う。

今回の「コオロギ問題」がこれほどまで話題になったのは、いまや至る所に店舗展開し、通販の販路からも市民に浸透しきっている非常に身近な存在「無印良品」ブランドでの販売であることだ。

即完売という状況からも怖い物見たさも含めて「食べてみたい」という好奇心や食糧・環境問題への取り組みという側面もあると思うが、一般市民の感覚としては「無印良品」ブランドという「安心感」と、それがゆえの「ある種の覚悟」があったのではないかと思う。

「ある種の覚悟」とは「無印良品」が扱うくらいなのだから、

「単なる話題性だけではなく将来的に我々も昆虫を食べる生活がやって来るのかもしれない」

とより現実感をもって捉えた方々が多かったのではないかと推測する。

では、そもそも昆虫を食することになぜ抵抗を感じるのか?

「コオロギせんべい」も当初はコオロギ自体の姿が見られるような製品にする計画だったようだが、そうであったならば問題提起のインパクトは強くなるが、購買者にとってはさらなる抵抗感が増したであろう。

昆虫の姿がそのままであることに抵抗があるのは、例えば脚などのフォルムや昆虫の種によっては、動く際のカサカサッとしたサウンドも一因かもしれない。

それならば「いりこ」や「小エビ」を食べるのとは何が異なるのだろうか?
これらもかつて最初に食べた人は抵抗を感じたとすれば、昆虫食もやがて慣れてしまいいつの間にか当然になるのだろうか。

ひょっとすると、ウシやブタのホルモンを食するような感覚くらいになってしまうのかもしれない。

「昆虫食について考えてみたい、興味がある」という方は是非お読みください(虫が苦手な方には不快になってしまうかもしれませんので…)。

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