【読書】「魔道具師ダリヤはうつむかない」
女性にとってのワクワクが全部詰まってる
最初の印象はこれですね。
いきなり冒頭が婚約破棄、そして主人公が前世の記憶持ちというのはお約束なのですが、あとになればなるほど、転生ものということは忘れられるほど引き込まれる展開がたくさんあります。
剣と魔法の世界で、イケメンとイケオジとビジネスや貴族社会のあれやこれやが入り混じった展開には引き込まれてしまいますよ。
キャラクターがどれもこれも魅力的
そして、私が好きなキャラクターの特徴をまとめるとこんな感じですね。
なんというかか、全員性格が「いい」んですよ。
頑固者だったり口が悪かったりいろいろとあるんですけれど、人間の本質的なところをしっかり書ききっていて、誰も憎めないの。
しかも、ダリヤと付き合う中で、それぞれがダリヤに刺激されて成長していくんです。
ものづくりの大変さや楽しさがつまっている
そしてこれですね。魔法じゃなくて「魔道具師」なのでいろいろなものをつくるんですけれど、日常のひらめきと前世の記憶、そして、魔物の素材を使ってというこのワクワク感…!
そこには、繊細な技術があり、かつ、たゆまぬ努力があるのです。
なろう小説だからと避けているともったいない。
そして、主人公が作るものは、日常における道具と、いわゆる服飾系、インテリア系などにも広がっていくのですが、そこではダリヤの友人「服飾師」ルチアが登場してきます。
これがまたよくて、スピンオフがあるくらい。元気で才能あふれるがんばりやさんのルチアは、恋愛とは縁がなさそうだけど、たくさんの元気をもらえますよ。
会社勤めみたいなあれやこれやに共感
まあ、ここは読んでいただくとわかりますが、おそらく作者の方は「商売」や「会社勤め」というものをよくわかっていらっしゃるのだなと。
そこには「予算取り」みたいな概念も登場しますし、頑固な財務部のおじさんなんかも出てきますし、商売の楽しさみたいなものが存分にあふれています。
コミックスがまたおすすめ
また、コミックスが良くてですねー。なんというか、絵柄やストーリーの描き方が原作を超えていると思います。
絵柄が変に甘くないのが好き。
最初の頃のうつむいているダリヤが「変身!」するところはワクワクしますよ。
ちなみに一巻はKindle Unlimitedに入っていれば無料で読めます。
なろう版は今がクライマックス
ちなみに、元の小説は今が超クライマックスです。
毎週土曜日更新ですが、先週は作者さんがワクチンの副反応でダウンだそうで。早くよくなられることを願っております。来週は読めるかな。
それでは。
ちなみにスピンオフのルチア版もあるよ。
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