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【エルデンリング】狭間の地の武器ギャラリー25.~黄金の都~

こちらは、エルデンリングに登場するさまざまな武器デザインを紹介する記事です。
今回は、王都ローデイルに関係する武器を紹介します。

ネタバレにはご注意ください




褪せ人よ、おお褪せ人よ
黄金樹に向かい、女王マリカに見え
エルデの王となるがよい

王たる回復




赤木のショートボウ

磨き込まれた赤木の小弓です。
貴人に仕える小姓たちの得物です。

ウソです。
これを持った小姓を誰も見たことがありません。
彼らが持っているのはクロスボウ……なのにドロップするのはコレです。
なにか開発段階での流れを変化を感じさせますね。

彼ら小姓には、能力や才能、あるいは意志さえも関係がありませんでした。
彼らはただ、小さく生まれたがために、それだけの理由で小姓となったそうです。
なんて世の中だ。
それでも、正確な射撃と流麗な刺剣さばきを会得した彼らの努力には目を見張るものがあります。

そんな小姓の機敏さを反映してか、技量補正の高い小弓となります。
縦横無尽に戦場を駆け、一方的に矢の雨をお見舞いしてやりましょう。

材料の「赤木」ですが、現実にも似たような色味の木材がいくつか存在するようです。
塗料や染料によるものではなく、木本来の発色ということですね。
まるまるそのまま「アカギ」という名前の木も存在するようです。
暖かい地域に生息しているみたいですね。

この調香ボルトも、小姓がドロップするものです。
彼らがクロスボウで撃ってくるものですね。

通常のボルトよりも黄色味が強くなっています。

これは調香師の用いる「火花の香り」によるものですね。
着弾した場所に火花の爆発を生じます。

小姓が調香師を護衛し、そのための道具を調香師が与える。
主従というより、ひとつの共生関係のようにも見えますね。


黄金の大盾

黄金で作られた、楕円の大盾です。
ローデイル騎士たちの得物です。

楕円形の形は、古代ローマの盾、スクトゥムの初期型がモチーフですね。
重装歩兵が集団で用いていたようです。

描かれているのは黄金樹と、そこから滴る恵みの雫でしょうか。
もはや律が壊れ、恵みなどないと知ってもそれを掲げるなんて、王都の騎士たちは敬虔なんですね。

王都兵の戦いは、その特性上、防衛戦が主でした。
そのためこの盾は特にガード強度に優れています。
また、雷カット率もやや高めに設定されています。
これは騎士たちの間で流行していた王都古竜信仰の影響でしょうね。
いいのか? 都を破壊した竜なんかに現を抜かして……。


ツリースピア

王都ローデイルの、近衛騎士の得物です。
リエーニエ街道南、崩れた荷馬車に積まれていました。
きっと王都へ運ぶ途中だったんですね。

王都、近衛騎士の得物です。
黄金樹を頂く王都の武器だけあって、装飾も黄金樹風です。
おそらく金属製のものですが、柄は木目風に彫刻されています。
細かい仕事ですね~。
穂先の根元のほうには、葉の意匠も見て取れますね。

見た目通り、聖属性の攻撃力を持ちます。
また、使用には22と高い技量を要します。
これは強攻撃の固有モーション、二連突きとして反映されていますね。
王都流槍術といったところでしょうか。

デミゴッドのモーゴットは、この槍を幻影として振るいます。

……近衛騎士とは、君主の身辺を護衛する騎士のこと。
ローデイルの王、大ルーンの君主たる彼が、近衛騎士の得物を振るうということは……。

…もう誰も、エルデの王にはなれぬのだ…
…私と、同じようにな…

ちなみに、ミリセントの姉妹、次姉モーリーンもこの槍を使います。
近衛騎士……?


黄銅の短刀

黄銅の刃に草紋の彫刻された短刀です。
リムグレイブで、ケネス・ハイトから受け取った方が多いかと思います。

黄銅おうどうは、銅と亜鉛の合金です。金色の光沢が特徴的な、加工しやすい金属ですね。
英語だと「brass」。

……ただ、この武器の英語名は「Erdsteel Dagger」です。
どうやら、単に黄銅というわけではないようです。
黄金樹の英語名が「Erdtree」であることを考えると、この「Erdsteel」というのは「黄金樹に由来する鋼」ということになりそうです。
そのあたりをむなら、「黄金鋼の短刀」「樹鋼の短刀」とでもいうべきでしょうか。
色だけが金色の安価な短刀から、由緒正しい神聖な宝刀にイメージがガラッと変わりましたね。

特に聖性を帯びたものではないようですが、信仰により物理攻撃力が高まる特殊な武器です。
また、強攻撃は連続した斬撃を繰り出す特殊なモーションです。
これは、本記事で後述するほかの短剣も同じものになっています。
この短刀は黄金樹の王族が帯びる護身具だといいます。
だとすれば、この連続斬りは王族に伝わる護身術でしょうか。

鞘はこんな感じ。
大きく湾曲した独特な形は、アラビアの短刀「ジャンビーヤ」を意識したものでしょうか。
ジャンビーヤは成人の証、名誉とされているそうです。
王族が使う短刀のモチーフとしてはぴったりですね。

mobに目を向けると、調香師や堕落した調香師が帯刀しているのがわかります。
左手に持っているあたり、あくまでも護身具としての扱いみたいですね。
小姓に護衛されているあたり、彼(彼女)らが高い身分の存在であることもうなずけますね。

モーゴットも幻影としてこれを使います。
そういえば彼もこの短刀で連撃を繰り出していましたね。
……護身術の師範?


調香師の盾

調香師たちが従軍に際して用いた黄金の盾です。
彼らからのドロップで入手できます。

金属製の盾ながら、非力な調香師でも扱えるよう薄く作られており、重量は1.5とかなり軽いです。
必要筋力も8で、褪せ人ならどの素性でも装備できますね。

盾の左右や下端もえぐれるように削られていて、腕との干渉を避けるとともに軽量化がされています。
とはいえ、これだとかなり防御効果は低くなってしまいそうですね。
敵の攻撃を防ぐというより、いなすような使い方が求められそうです。

香薬の材料はミランダパウダーや毒花など毒性のものが多く、調香師はその仕事の中で常にの危険にさらされています。
そういった点をサポートするためか、この盾には免疫の耐性を高める効果があります。
下に垂れている白布の力でしょうか。
白い布は清浄なるものの象徴であり、風になびくそれは停滞、淀みを遠ざけ、毒を洗い流す……みたいな……。

盾には複雑な紋様が描かれていますが、ローデイルの玉座、黄金樹内部に続く扉に似ている気がします。
調香師たちは王族に近い身分だったようですから、玉座の意匠を使うことが許されていても変じゃないですよね。


ゴッドフレイの王斧

エルデの王、ゴッドフレイの得物です。
ホーラ・ルーの追憶から得ることができます。

重量18.0。大斧カテゴリ最重の15.0を遥かに凌ぐこの武器は、特大武器として扱われます。
必要筋力は圧巻の42
ただし、補正自体は技量にもそこそこかかります。王たるもの、腕っぷしだけではやっていけないんですね。

独特の紋様が刻まれた刃は、もとは両刃だったようですが……。
長い戦いの末、片方が大きく欠けてしまっています。
いったいどんな使い方をしたんだ。

ストームヴィル城、玉座の間に鎮座するゴッドフレイ像から、この武器本来の姿を垣間見ることができます。
きれいな左右対称だったんですね。

現実でも、両刃斧君主の象徴……というか、神聖なものとして扱われることがあったようです。
ギリシャ神話の最高神、ゼウスの「雷」も両刃斧だったとか。

あとは漢字の「」。
これも、大きなまさかりを地に突き立てている形がもとになっているそうです。
突き立てているんだったら、むしろあっちの方がイメージあるでしょうか。

専用戦技は「王の雄叫び」です。
武器を掲げて大きく雄叫びを上げ……

地を力強く踏みしめ、衝撃波を発生させます。
衝撃波の後、しばらくの間攻撃力が上昇し、強攻撃が踏みつけの衝撃波をともなう突進斬りの派生となります。

そういえば、ゴッドフレイも、その部下である坩堝の騎士も、踏みつけによる衝撃波を使ってきましたね。
ゴッドフレイ流の武術なんでしょうか。


獣爪の大槌

柄頭に五本の獣爪を配した大槌です。
聖属性を持っています。

その聖性は、宰相の獣、セローシュに由来するようです。
宰相さいしょうとは君主を補佐し、主に政治を執り行う者のこと。
日本でいうと総理大臣が近いみたいですね。ライオンさんの総理なんてすごい!

宰相として黄金の一族を導いたその老賢の獣は、多くの戦士の憧れの対象となったようです。
中でも、将軍ラダーンは彼を模し、自らの鎧に黄金獅子をかたどった意匠を施すほどでした。
思えば、彼の剣の形も獅子の爪だったのかもしれませんね。

獣の司祭、グラングに死の根を一定数渡すことで交換できます。
セローシュの象徴たるこの武器をなぜ彼が?
おなじ獣で、ゴッドフレイの伴侶だったマリカの影従だった彼に託したということでしょうか。

専用戦技「獣王の爪」は、武器を地面に叩きつけ、5本の獣爪で大地を引き裂く技です。
獣の祈祷「獣爪」とよく似た技です。やはり、セローシュとグラングの間には何か関係があったみたいですね。


使命の刃

使命に旅立つ者に与えられた短剣です。
禁域へ続く塔の中、牢のような一室に置かれていました。

この一振りには、その古い持ち主たる
種火の少女の力が残っている

意味深な配置場所に、意味深なテキスト。
木を焼くは黄金樹にとって不吉の象徴。
いわば種火とは、その兆しのようなものです。
ゆえにこの持ち主は禁域の牢に幽閉されていたのでしょう。

「種火の少女」とは、おそらくメリナのことでしょう。
王都、モーゴット戦ではこれを装備した彼女と共闘できます。

…探しているの
かつて、黄金樹で母から授かったはずの、私の使命を
焼け爛れ、霊の身体となってまで、生き続けている理由を

彼女は使命の刃の「古い」持ち主で、今は霊となっています。
私たちが思うより、メリナはずっと昔の存在なのかもしれませんね。
そして、その使命とは一体……。

炎と共に歩む者
いつか、運命の死に見えん

鞘は草紋の衣装が施された革のシースです。
黄銅の短刀と同じく植物のモチーフがあるのを見るに、種火といっても黄金樹と必ずしも敵対するものではないようです。
思うに、炎は黄金樹を焼き、新たな律を築き上げる「再生」としての意味合いも持っているんじゃないでしょうか。

そういえば、ミリセントの妹、ポリアンナもこの武器を使います。
彼女もまた聖樹の使徒として、古い律を焼こうとしていたんでしょうか。

専用戦技は「黄金の刃」です。
回転しながら宙に跳び、黄金の炎を刃に纏い……。

それを遠くに放つ技です。
属性は炎……ではなく、聖属性です。金色ですもんね。
色からしても、これは黄金樹に由来するもののように思えます。
この炎は黄金樹自身の自浄機能だったのかも?

刃には吹き飛ばし効果があります。うまく活用しましょう。


黒き刃

黄金のゴッドウィンを殺した、黒き刃の刺客たちの短刀です。
アルター高原、貴き者たちの英雄墓前の刺客がドロップします。

おそろしくヘンテコリンな形をした短刀ですね。
現実だと、アフリカの少数民族に伝わる武器、「マンベレ」とか「クピンガ」とか「フンガムンガ」とか呼ばれるナイフが似たような形です。
あるんですね。こういう武器。

マリカとゴッドフレイの息子、ゴッドウィンその人を殺した凶刃であり、刺客たちの得物でもあります。
デミゴッドを殺すため、刃には死のルーンが刻まれています。
まがまがしい力ですが、一応聖属性に分類されるようです。
このゲームにおいて、聖なるものとは人を超えた力全般を指すようですね。

専用戦技「死の刃」は、「黄金の刃」とモーションこそ同じですが、その性質は大きく異なります。
金色の飛沫をあげて進む赤黒の光波は、まぎれもなく死のルーンの力によるものです。

死のルーン

死のルーンの力により、当たった相手は体力の1割が一瞬にして消し飛び、またしばらくの間、体力を蝕まれ続けます。
スリップダメージも割合ダメージです。
こんな恐ろしい力ですから、マリケスが封印するのもうなずけますね。


黒弓

黒木を刃のように削り上げた長弓です。
王都ローデイル、屋根の上の死体から入手できます。

王都、二大由来のわからないユニーク武器の一つです。
ちなみにもうひとつは杖剣です。本シリーズでは無理やり君主軍武器にこじつけてみました。

長弓で、決して細くはないリム。もちろん重量も特別軽いわけではありません。
しかし、鋭く削り上げられたその弓は風を裂き、ジャンプ撃ちやローリング撃ちなど、軽やかな射撃を行うことができます。
小弓と同じモーションができるということですね。
また、長弓の中では唯一、「連続射撃」の戦技を行うことができます。
コンポジットボウの対極にある弓といえますね。

「黒い弓」は、過去作「ダークソウル」シリーズにおいては重要な意味を持つ弓でした。
弓の英雄ファリス、のちに神格化され、エブラナと名を変えた彼女もまた黒い弓の使い手であり、使用には卓越した技量が必要でした。

補正こそD止まりですが、この弓も必要技量が20とカテゴリ内最大です。
おそらくはこの流れを汲んだものでしょうね。

そうなると、今作における黒弓の使い手もなんとなくわかって……
……
こないですね。
考察好きの方々、後は頼んだ!




今回は以上となります。王都ローデイルに関係する武器を紹介しました。

次回は黄金樹そのものに関係が深い武器を紹介します。

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