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【MHW:IB】操虫棍ギャラリーおまけ・猟虫編その2

前回に引き続いて切断属性の猟虫を紹介します。今回はスタミナ型です。
虫画像が苦手な方はご注意ください。

※猟虫性能についての評価はありません


!!!猟虫画像注意!!!

クルドローン

a0102 クルドローン

a0103 クルドローン

a0104 クルドローン

前回紹介しましたが、一応この子から進化するということで比較のために画像だけ置いておきます。
いやーかわいい。

ガシルドーレ

a0602 ガシルドーレ

スタミナ回復力に特化した進化を遂げたのがこのガシルドーレです。この姿は……ハチでしょうか。ちょっと怖い。

実際、スズメバチの持久力というのはものすごいらしく、1日で100kmを飛んだりするんだとか。
それに注目して、スズメバチ由来の成分が入ったスポーツドリンクなんかも売っていたりしますよね。

お尻には鋭いトゲが一本。毒針ですね。お尻が黄色に光る麻痺粉塵の虫なので、麻痺毒なんでしょうね。
ところで、ハチの毒針というのは卵を産みつけるための産卵管が変化したものだと言われています。つまり刺してくるハチ、働きバチは全員メスということです。

ってことはガシルドーレくん、いやガシルドーレちゃんも女の子……?ちょっと怖いとか言ってごめんね。

さて、そんなガシルドーレちゃんの顔は……。

a0603 ガシルドーレ

ん???

全然ハチっぽくない……。なんでしょうこの顔……エビ
なんだか前足のハサミも相まってザリガニみたいですよね。このサイズだとロブスターでしょうか。おいしそう……。

でも口元には顎のような突起がありますね。ちょっとだけクワガタのニュアンスも感じます。やっぱりクルドローン派生はクワガタベースなんでしょうか。

a0604 ガシルドーレ

空を飛ぶとこんな感じ。この子は鞘翅を持っていないのでもともと羽が見えてはいたんですが、こんな形になるんですね。
透明感のある膜状の羽が光を反射して銀色に輝いています。

よく見ると、羽は前翅と後翅で1セットになって動いているのがわかります。これは蝶やハチに見られる仕組みで、お互いの羽を固定できるよう鉤状の突起で引っ掛けているそうです。
なにもそこまでしなくても大きい羽を2枚用意すればいいじゃないか……とも思うのですが、こういうふうに進化してしまったんだから仕方ない。進化というのは思い通りにはいかないものなんですね。

腹部はハチらしく黄色と黒のストライプです。ちょっと模様の向きが違う気もしますが、これはこれでかっこいいのでオッケーです!
ご存知の方も多いかもしれませんが、このようにあえて目立つ体色を「警告色」と言います。
ドギツイ色で相手に姿を晒すことで、自分は危険だと伝えるわけですね。
オレはこんなに目立つのに食われていない。なぜならオレは危険だからだ!オマエも危ない目に遭いたくなきゃ近付かねーことだな」と、こんな感じでしょうか。

ところで、「ガシルドーレ」という名前。
これがどういう意味の言葉なのかというと、全くわかりませんでした。
猟虫の名前はいろんな国の言葉が混ざっていて、そのうえカタカナ表記なので特定するのが難しいんですよね。もし「これかな?」と思うものがあればぜひご一報ください。
一応、虫に関係する言葉をいろいろ調べてみた中で「プレディカドール」というスペイン語の言葉を見つけて、「ドーレ」の部分これなんじゃないの!?とも思ったのですが、これカマキリって意味なんですよね。あんまりこの子とは関係なさそうです。残念。

ドゥンクラープ

a0702 ドゥンクラープ

ガシルドーレの分岐進化のひとつ、ドゥンクラープです。これまた意味不明の名前ですね。
この記事を書くまでドゥンクラー「」だと勘違いしていたのですが、正しくは「」です。どっちにしろ不思議な名前であることは変わらないんですが。

一応いろいろ調べたんですが、「ドゥン」という名前のトラがインド神話に出てくるようです。黄色と黒の体色になぞらえてドゥン……く、苦しい。

全体的な印象としてはガシルドーレを少しずんぐりさせたような見た目ですが、前脚の形が少し違いますね。
平たい形をしていますがこれは……鎌?カマキリ!?
ということはやっぱりプレディカ……
……いや、この子の名前には「ドール」なんて付いてませんでしたね。ぬか喜びでした。

a0703 ドゥンクラープ

前脚は鎌っぽいのですが、顔はぜんぜんカマキリっぽくないですね。エビ……いやエビにも見えなくなってきた。
何者なんでしょうこの子は。後ろに反った細い触角と頑丈そうな顎を見ればカミキリムシのように見えますが……ちょっと輪郭とか目付きが違いますね。

……いや、待てよ。
別に必ずしも現実の虫の真似をしている必要はないんじゃないか?

そうです、どうして今まで気づかなかったんでしょう。
彼らはれっきとした一つの種です。まぎれもなく彼らはこの新大陸の地で生きていて、そこに元ネタだとかモチーフなんて存在しないんです。
彼らこそがオンリーワン、オリジナルなんです!

……わかってます。これは思考停止、考察の放棄に他なりません。
いや〜ホントになんの虫を元にしてるんだろ。心当たりがある方はぜひご一報ください。

a0704 ドゥンクラープ

飛ぶ姿も、ガシルドーレと比べるとやはりがっしりした印象ですね。
針も太くなっていて、これで刺されたら毒とか関係なくめちゃくちゃ痛そうです。

羽がすこし鮮やかになりましたね。水色の地にの斑点です。結構派手ですね。
赤い斑点はある種の擬態としての役割を持っているかもしれません。斑点を目に見立てて自分を大きく見せ、天敵などを欺いている、とか……。

……彼らに天敵っているんでしょうか。こんなに大きいのに。
案外、鳥竜種とかに食べられてしまっているのかもしれません。本土の怪鳥イャンクックなんかは虫が主食のようですし。
となると、もうちょっと大きくなってもバチは当たらないかもしれませんね。

ウカドゥーレ

a0802 ウカドゥーレ

ガシルドーレから分岐したもう一つの形態がこちら。
上の2種に勝るとも劣らない謎のフォルム、正体不明の猟虫、ウカドゥーレです。名前まで正体不明。

昆虫以外に目を向けるとしたら、カブトガニがモチーフでしょうか。三日月型の胸部がそっくりです。
カブトガニは昆虫ではなくて、クモとかサソリの仲間です。海にすむ生き物で、お椀を伏せたような硬い殻に針のような細長い尻尾が生えたような姿をしています。大きさは50cmくらい。どう転んでも虫ってサイズじゃないですね。

a0803 ウカドゥーレ

お顔もカブトガニに似て……ないんですよね。
中から覗き込むように真ん丸のかわいいお目々がついていますが、カブトガニはこんなところに目はついていません。クワガタみたいな顎もありません。

ただ、モチーフになっているのはほぼ確実です。
赤い目の斜め上、オレンジ色に光っている吊り目のような部位が本来のカブトガニの目がある位置です。

ちなみに、カブトガニにはこの二つの目のほかに「単眼」という第三の目があります。ちょうど眉間のあたりです。
第三の目」!かっこいいですよね~、憧れます。ただ、実際の単眼は光の強弱を感知するだけの器官なんだそうです。もっといろんなモノが見えたらよかったのに……。

前脚のハサミも変な形に進化しましたね。親指と人差し指みたいに長さが全然違います。これだとものを挟むっていうより、爪みたいに引っ掻くような使い方になるんでしょうか。
細長い形は、サソリというよりもウミサソリに似ている気がします。
ウミサソリは数億年前に繁栄した海の生き物です。サソリの仲間ではないんですが、姿が似ていたのでウミサソリ。海ぶどうみたいなもんですね。
当時は生態系の頂点に君臨していて、大きいものは2m超えのものもいたんだとか。でか!カンタロスより大きいですね。

a0804 ウカドゥーレ

飛行中は羽が開いて腹部がよく見えますね。模様のせいで目つきは悪く見えますけど、まんまるピンクのかわいい体をしています。

目を引くのは尻尾のように2本伸びた突起です。これは多分針ではないですね。内側にトゲトゲがついていて、まるで大顎です。お尻なのに。
実は現実にもお尻に顎のようなものがついた虫が存在します。ハサミムシといいます。なんて安直なネーミング。
しかも、見かけだけじゃなくて実際にものを挟むことができるんです。彼らは石の下なんかに隠れていることが多いんですが、小さい頃に手を出して指を挟まれたことがあります。痛かった……。

さらに踏み込んで考えると、お腹の光る模様とあわせて頭が二つあるように擬態しているのかな?とも思いました。
これも実践している虫がいます。シジミチョウという小型の蝶の仲間には、羽のお尻側に頭のような模様、触角のような突起を持つ種がいます。捕食者がそっちに気を取られているうちにさっさと逃げてしまうんだそうです。
もっとも、ウカドゥーレのコワモテだったら気を取られるどころか近寄ってこないかもしれません。本当の顔はかわいいんですけどね。

よく見ると、後ろ足も変な形です。なんだか平べったい形をしているように見えますよね。これ、水かきでしょうか。
昆虫にも水の中で暮らすものはいますが、こういう平べったい水かきはむしろカニに近い特徴です。見れば見るほど虫らしくない猟虫ですね。

というか、本当に水生だとしたら羽は大丈夫なんでしょうか。こんなにむき出しになっていると濡れちゃって使い物にならないんじゃ……。
なんだか最後の最後で心配になってしまいました。

オスパーダドゥーレ

a0902 オスパーダドゥーレ

スタミナ系猟虫の最終形態がこのオスパ……怖っ!!
びっくりした〜……これどう見ても骸骨ですよね。ヤギとかウシかなんかの。丁寧に角まで再現しちゃって……。
ラテン語で「オス」は「」という意味。つまりそういうことなんでしょう。

これも擬態の一種なんでしょうか。
マジメに考えるとするなら、瘴気の谷とか、そういった骨の多い場所に棲む虫なのかもしれません。
竜たちの死骸を食べる掃除屋、いわゆるスカベンジャーですね。

もしくは威嚇でしょうか。
オマエもこうなりたくなければさっさとオレの前から失せな」みたいな……。

a0903 オスパーダドゥーレ

お顔はこんな感じ。目がどこにあるのかちょっとわかりませんが、この節くれだった長い触角はカミキリムシの特徴ですね。
現実のカミキリムシは草食で、木の皮をかじったりするので顎の力が発達しているそうです。噛み切る力が強いからカミキリムシってことでしょうか。
卵を木に産みつけて幼虫が食い荒らすので、農家の方々は目の敵にしているんだとか。

前脚は剣のように鋭くなっています。「スパーダ」はイタリア語で「」という意味なので、この前脚から名前をとったのかもしれません。
これが頭骨の角になっていたんですね。前脚を横に広げて……え?これって……威嚇?ってことは……

やっぱり「オマエもこうしてやろうか」のパターンだったんだ!!!怖い!!!

a0904 オスパーダドゥーレ

そんな恐ろしいオスパーダドゥーレですが、内側の羽は意外にもキレイです。レイギエナみたいな色合いですね。

ん?でもちょっと待ってくださいよ……。
昆虫の羽は2対、4枚のはずです。「じゃあ別におかしくないじゃん」と思われるかもしれませんが、この頭骨みたいな模様も羽、「鞘翅」です。つまりこの虫は6枚の羽を持っていることになります。意図の見えない進化……。


さて、今回は切断属性スタミナ型、正体不明の猟虫シリーズをお送りしました。
次回はスピード型です。お楽しみに。

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