【エルデンリング】狭間の地の武器ギャラリー21.~遥か彼方~
こちらは、エルデンリングに登場するさまざまな武器デザインを紹介する記事です。
今回は、暗黒の落とし子に関係する武器を紹介します。
ネタバレにはご注意ください
隕石の杖
暗紫の輝石が埋め込まれた杖です。
ケイリッド、賢者街の廃墟に落ちています。
名前からわかるように、暗紫の輝石は隕石の欠片であるようです。
そのせいか、重量はカテゴリ内最大級の4.5。
柄がただの白木であることを見るに、隕石が相当重いんでしょうね。
他とは異なる由来のこの杖は、強化なしでも地力補正がSと、かなり高い性能を持ちます。
……ただし、強化は一切できません。
狭間の地ならどんな武器でも鍛えられる石でも、鍛えられない。
ということは、可能性が2つ考えられます。
隕石の杖は武器ではない。
隕石の杖は狭間の地のものではない。
武器として使っている以上、「1」は考えづらいとすると……
この武器が強化できないのは、外宇宙からやってきた隕石だからということになりそうです。
いわば黄金律の外にある存在。同じく黄金律と異なる思想をもつ魔術体系とは、親和性が高かったでしょうね。
隕石≒星と考えると、むしろ源流に近いものかもしれません。
そうなると、高い知力補正にも頷けますね。
重力に引かれ狭間の地へと降り立ったこれは、重力魔術を強化します。
重力の紋章は、同じ引力である磁力線をモチーフにしているようですね。
白王の剣
青白い隕鉄で作られた剣です。
石の肌を持つ白王たちの得物です。
隕鉄とはその名のとおり、鉄でできた隕石のことです。
はるか昔、精錬技術がまだ無かった時代には、実際にこの隕鉄を使って金属の道具を作っていたそうです。
その剣身は重力の力を秘めており、知力補正による魔力攻撃力を持ちます。
その力の賜物か、あるいはこの地に落ちた隕鉄の性質か、重量は8.0と大剣にしてはかなり軽め。
強攻撃のスタミナ消費もかなり少なくなっており、見た目以上に取り回しやすい一振りです。
剣身に浮かんだ独特の模様は、ウィドマンシュテッテン構造、あるいはトムソン構造と呼ばれるものがモチーフだと思います。
オクタヘドライトという一種の隕鉄に見られるもので、気の遠くなるような時間をかけてゆっくりと冷却が行われた証なんだとか。
実際には武器画像とは違った模様なので、ご興味あれば調べてみてください。宇宙のロマンですよ。
専用戦技「白王の引力波」は剣を地に突き立て、敵を引き寄せる引力の波動を発生させる技です。
敵にダメージを与える他、コウモリなどの空を飛ぶ敵を地に落とすことができます。
今さらですけど、エルデンリングにおいては重力の表現って紫色でされるんですね。
実際には力に色なんて付いていないわけですが、「重力」って聞くと暗い色を思い浮かべるのは、ブラックホールのイメージからでしょうか。
持ち主である石肌の白王は、狭間の各地、星が落ちたと思われる場所の、重力の力場から現れます。
名前のとおり、石のような灰白色の肌が特徴的ですね。
彼らは重力魔術に長けており、若きラダーンの師であったといいます。
ただ、星に挑むラダーンにとって彼らはおそらく敵対する存在。実際に師弟関係があったわけではなく、「彼らの重力魔術を参考にした」といった程度のことなんだとは思います。
黒王の大剣
金色の隕鉄で作られた大剣です。
石の肌を持つ黒王たちの得物です。
白王の剣と柄のデザインは似ていますが、諸刃であるあちらに対してこちらは片刃の曲刀。
同じ隕鉄でもこちらは金色に輝いており、まったく別の武器といった感じです。
剣には継ぎ目がなく、すべて1種類の素材から作られているように見えます。
鍔のあたりは、融けたような感じでドロドロとしています。
これは刀身と柄を溶接した跡なのか、それとも衝突のエネルギーでドロドロに蕩けた隕鉄を鍛えてこうなったのか……。
後者の方がなんかかっこいいので、私はそっちの説を推すことにしますね。
専用戦技「黒王の斥力波」は剣を地に突き立て、敵を弾き飛ばす波動を発生させる技です。
何かを引き寄せる力を「引力」と呼ぶのに対して、反発する力を「斥力」と呼びます。
同じ極どうしを近づけた時に発生する磁力、あれも斥力の一種ですね。
重力といえば、「ブラックホール」「ホワイトホール」なんてものもありますが、あれとは色の関係が逆になっていますね。
白王の剣がブラックホールのように敵を引き寄せ、黒王の大剣がホワイトホールのように敵を弾き飛ばす。
ちなみに、ホワイトホールというのは今のところ架空の概念で、実在するかはまだわかっていないそうです。
ロマンですね、宇宙の。
石肌の黒王はその名のとおり、白王を黒くしたような感じの敵です。
白王に比べて個体数が少なく、ボスとして登場するのはこちらですが、どっちの方が偉いかは謎です。
そもそも「王」といいますが、急に降ってきた隕石から生まれた彼らは一体何の王なんでしょうか。
舐めやがって。こちとら王となる褪せ人様だぞ。
星獣の顎
降る星の獣の、黒光する硬い大顎。
その片方を武器にしたものです。
降る星の獣。
石肌の王と同じく、各地の隕石落下跡と思しき場所に潜む敵です。
が、それについて語られている記述はこの武器を除いて無いに等しく、石肌以上に謎多き生物です。
さて、この武器はそんな獣……ドロップ先からして、その成獣の顎であるわけですが、獣はこんな顎をしていません。
皆さんご存じですね。
これは獣、脊椎動物ではなく、昆虫の顎です。もっと言えばクワガタムシの顎ですね。
昆虫の口というのは、大顎、小顎、下唇など色々なパーツからなる複雑な構造をしていますが、クワガタムシはその大顎が異常なほどに巨大化してしまった虫なんですね。
顎の形は、現実でいうとヒラタクワガタのものに近い気がします。
内歯と呼ばれる内側の突起が根元近くに1つ、そこから上がなんとなくノコギリ状になっているのが特徴的です。
こんな形状をしているため、特大武器にしては珍しく刺突属性を持っているようですね。
顎の付け根は持ち主と同じく、細かな白い毛で覆われています。獣っぽい部分、ここだけですね。
柄の部分は無数の結晶で構成されているようです。
これは降る星の獣の四肢を覆うものと同質のものですね。
顎がクワガタのものだったり、体表を硬い組織が覆われていたり、つくづく「獣」と呼ぶには無理のある生き物です。
よく見たら、脚も6本あるんですよ。じゃあもう虫じゃん!
専用戦技「重力雷」は武器を掲げて力を解放し……
遠く離れた場所に重力の雷を落とす技です。
重力の雷って……?
とりあえず分かることは、これは雷ではなく魔力によるエネルギーのようだということです。
強化したい場合は雷の蠍ではなく魔力の蠍などを使いましょう。
アステールの薄羽
星の魔力を帯びた薄羽の剣です。
ウルの王朝遺跡、その奥地に安置されています。
かつて永遠の都を襲ったという暗黒の落とし子。
これはその羽……いや、「翅」とするべきでしょうか。
重量2.5。嘘のように軽く、向こう側が透けて見えるほどに薄いそれは、まさに昆虫の翅の特徴です。
外見的特徴と、翅の主たるアステールの見た目から、モチーフはトンボかカゲロウではないかと思います。どちらも太古からの姿をほとんどそのまま継承する、「古い」昆虫ですね。
大顎の形も考えると、幼虫がアリジゴクとしてしられている、ウスバ(薄羽)カゲロウがモチーフかもしれませんね。
(「カゲロウ」と付きますが、じつはカゲロウの仲間ではありません。ややこしい!)
そういえば、降る星の成獣とアステールって、頭部の形状だったり柔軟に動く長い尻尾だったり、似ている部分が多いんですよね。
もしかして、アステールにとってのアリジゴクって……。
そういえば、「昆虫の祖先は地球の外、宇宙から飛来したものである」とする考え方、「昆虫宇宙起源説」というものがあるそうです。
アステールのデザインも、これがモチーフかもしれませんね。
暗黒の落とし子の遺物というだけあって、その斬撃は魔力攻撃力を持ちます。
相応にある程度の知力も要求されるので、注意しましょう。
そして、強攻撃では前方に光波を放ちます。
他の剣の光波が「月光」であるなら、こちらは「星光」といったところでしょうか。
この攻撃、アステールが近くにいる状態だと、効果音が彼らの攻撃と同じものになるそうです。
単なるバグか、あるいは何か共鳴するものがあるのか……答えは謎のままです。
専用戦技「星雲」は翅に魔力を込め、暗黒の星雲を発生させる技です。
星雲は少しの間漂ったあと、不規則に爆発します。
暗黒星雲というものは、現実に存在します。
実際には真っ黒な物質でできているわけではなく、宇宙のチリやガスが集まったもので、それが星の光の影となるために黒く、暗く見えるんだとか。
暗黒星雲は、星が生まれていく場所なんだそうです。
爆発が星の死だとすると、この技を放つたびに無数の星が生まれ、死んでいくそのサイクルが目の前で起こっていることになります。
宇宙って空じゃなくて、目の前にあったんだなあ。
落とし子の星々
アステールの追憶から得られたフレイルです。
色とりどりの球体は、かつて彼の体を形作っていた屑星だといいます。
まさにアステールの遺物といった見た目ですね。
持ち手の部分は節くれだっていて、脚でできているようです。
よく見るとまばらに毛も生えていて、キモいですね〜。
素晴らしい。
フレーバーテキストにもある通り、球の部分はアステールの胴体、連なった屑星であるようです。
いくつかの星には、土星の環のようなものがあります。
あの環って氷でできているそうですよ。
土星の環にはいくつかのスキマ、「間隙」がありますが、それもしっかり再現していますね。
……環について、なんかこれ以上のことを言おうと思ったんですが、調べれば調べるほど難しかったのでこの辺にしておきます。
ちなみに、「アステール」とはギリシャ語で「星」という意味だそうです。
エルデンリングの固有名詞は、実在言語をそのまま持ってきているものが意外と多い気がします。
こちらの専用戦技も「星雲」。ただ、少しモーションが変わります。
フレイルの先端に魔力を収束させ……
横薙ぎで振り抜くことで星雲を生み出します。
帯状に広がって、まるで天の川みたいですね。
ちなみに、天の川の正体は星雲ではなく、太陽系が属する銀河系なんだそうです。
銀河っていうとグルグル渦巻きのイメージですけど、地球から見ると川みたいに見えるんですね。
隕鉄の刀
……そして、彼ら隕鉄から生じた者ども。
それを討つために、隕鉄を用いて鍛え上げた刀です。
その目的に違わず、石肌の王や降る星の獣、アステールに対して特効の補正を持ちます。
同じ隕鉄でできた白王の剣とは対照的に、こちらは刀カテゴリで最重量の7.5。
卓越した技量を要求される刀の中では珍しく、筋力に寄った補正を持ちます。
「刀」というと東洋のイメージが強いですが、これは西洋風の出で立ちです。
これを生んだであろうケイリッドの地では他にも、月の名を関する刀も作られています。
ラダーンの得物も巨大な曲刀であるあたり、このあたりの地方は片刃の武器が主流なのかもしれませんね。
その刀身は黒く、よく見るとまばらにオレンジ色の輝石が埋め込まれています。
この輝石はおそらく、かんらん石ではないでしょうか。
美しく結晶化したものは「ペリドット」とも呼ばれるそれは、地球の内側、マントル上部の主成分でありながら、ある種の隕石にも含まれているそうです。
まさに「星を形作る輝石」といっても過言ではないですね。
鍔はこんな感じ。
絢爛な金色ですが、これは黒王の大剣と同じものでしょうか。
こちらにもオレンジ色の輝石が埋め込まれています。魔力の源はこの輝石なんでしょうか。
鞘も金色です。精緻な彫刻が施されていますね。
しかし、刀身だけでなく、柄も鍔も鞘も金属でできているなんて……カテゴリ再重量もやむなしといった感じですね。
強攻撃は固有のモーションで、大上段から大きく踏み込み、重く打ち据えるような動きになります。
それは空から星が落ちる様を表すようです。
過去作のプレイヤーであれば、前作「隻狼」に登場する技、一文字を思い出す方もいるかもしれませんね。
……そういえば、この武器の冒頭で隕石由来の生物に対する特効について述べましたが、じつは今回紹介した武器、隕石の杖以外はすべて隕石特効を持ちます。
外界からの侵略者たちにとって、敵は黄金樹だけでなく、彼ら自身でもあったということでしょうか。
おまけ
隕石の落下跡には、それを崇めるように人型のmobが集っています。
彼らは「星呼び」を自称しているそうですが、その実は単なる「隕石漁り」。自分たちが特別だと信じてやまないみすぼらしい者たちのようです。
彼らは隕石を漁るためのつるはしと、それを蓄えるための網袋を持っています。
どちらも固有のものですが、残念ながら装備は実装されていないようです。
こんな見た目ながら、ある程度重力の技が扱えるらしく、戦技「岩石剣」のようにつるはしに岩を纏うことがあります。
細い腕して意外と力持ちなんですね。
今回は以上となります。暗黒の落とし子たちに関係する武器を紹介しました。
次回は神肌の使徒たちと、狂い火に関係する武器を紹介します。
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