気がつけばカフェの女房〜起きてしまった事件〜
飲食素人の夫が始めたパンケーキカフェの物語。
もっと飲食素人の妻からの偏見で書いていきます。
事件です
開業予定日3日前のこの日は、Nさん、私、さらに夫の要請で応援に来ていた
私の息子(夫は父親ではない)が駆けつけ、必要な作業をしていました。
その前日に、私はNさんからも夫からも、お互いに相手への不満を聞かされ
「こりゃ、マズい」と思っていました。
Nさんは、夫が勝手にどんどん進めるからどんどん違う方向に進む、Nさんのアドバイスを聞かないから、それ以上口の出しようがない、と。
夫は、Nさんは店舗に来ても何もせずに、スマホを見ているだけ。何のために高いコンサル料を払って雇ったのか、意味を感じない、と。
今から考えるとそれは、キッチンの整理整頓ができさえすれば
ここまで大きな事件にならずに済んだのかもしれない、と思いますが
当時はわかりません。
双方からの話を聞いた私は、私が仲介するしかない、双方のコミュニケーション不足だ、と感じたので、夫、Nさん、私の3人で話し合う時間を作ろうとしました。
店舗近くの喫茶店にいるという夫の言葉に、Nさんと合流して喫茶店へ向かい、現状の確認と今後の対策を考えること提案し、席につく・・・はずでした。
でも夫は、タバコを吸いに行ったり、電話をかけに行ったりして
まったく着席する気配が、ない。
今から考えれば、この時点でおかしかったのです。
着席しても、こちらが言うことに耳を貸すふうでもなく
もはやNさんが何もしてくれないという被害者意識しかないようでした。
開業を延期しては?という提案にも、
・家賃はじめ固定費が出ていく一方。これ以上持ち出しが増えるのは嫌
・採用を決めているアルバイトさんは、収入をあてにしているかもしれない
との理由で、延期はしない!の一点張りでした。
そしてそれだけを言い放つと、何も言わずに店を出て行き
結局話し合いにすら、ならないのです。
残されたNさんと私は、どうにか夫の言い分も尊重しつつ
お客様に迷惑をかけずに開業する方法を模索しました。
結果、「練習オープン」としよう!ということになり
それはとてもとても名案のように思えました。
私はその場で、練習オープンなのでご理解いただける方のみ
ご入店いただくお願いの貼り紙を作成し、私たちはこれが最高の折衷案
だし、夫も納得するだろうと期待して夫のいる店舗に戻りました。
話し合うつもりが・・・
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?