日経平均株価シーズナルパターン分析: 蛇年、5の年、大統領選挙翌年のパターン検証
あけましておめでとうございます!
新しい年が始まり、さまざまなアナリストが2025年の市場予想を発表しています。しかし、こういった年初の予想は、過去を振り返ると「まず当たった試しがない」というのが正直なところです。そこで本記事では、感覚的な予想に頼らず、過去の統計データをもとに2025年を検証してみることにしました。
昨年も同様の分析を行いましたが、このような過去データの検証結果は、あくまで参考程度に留めていただければと思います。とはいえ、統計的な視点から市場の傾向を掴むことは、投資戦略を考える上で有効なヒントを提供してくれるかもしれません。
分析手法
Yahoo Finance から日経平均株価のデータを取得し、以下の手順で累積リターンを計算しました。
データ収集: 1900年から2025年までの日経平均株価データを取得しました。
累積リターンの計算: 毎日のリターンを累積し、月ごとのデータに集計しました。
分類:
蛇年: 1905年以降の蛇年を対象
5で終わる年: 1905, 1915, ..., 2025
ポスト選挙年: アメリカ大統領選挙の翌年
平均値の算出: 各カテゴリでの月次平均を計算しました。
結果
蛇年の特徴
過去の蛇年では、年初から緩やかな上昇トレンドを示し、夏場にかけて一時的な調整が見られることが多い傾向にあります。また、「辰巳天井」という相場格言もあるように、辰年や巳年においては上昇が一服するタイミングが訪れやすいとされています。この傾向は2025年にも当てはまる可能性があります。
5で終わる年
5で終わる年は、歴史的に見ると後半に大きな上昇を記録する傾向があります。特に、11月から12月にかけてのリターンが顕著でした。これまでのデータから、2025年も年後半に向けてポジティブな動きが期待されます。
ポスト選挙年
アメリカ大統領選挙翌年の市場は、一般的に安定したパフォーマンスを示します。アメリカ株においても、この傾向が顕著です。歴史的には、ポスト選挙年におけるS&P 500やダウ平均は比較的堅調な成長を示しており、リスクが抑えられる傾向があります。2025年も例外ではなく、特に第4四半期の堅調な動きが期待されます。
可視化
以下のグラフは、累積リターンを月次で比較したものです。
緑色: 蛇年の平均リターン
青色: 5で終わる年の平均リターン
赤色: ポスト選挙年の平均リターン
黒色: 全期間の平均リターン
考察と展望
過去のデータは必ずしも未来を保証するものではありませんが、特定の年に関連する市場の傾向を把握することは、投資判断の補助として有効です。2025年の市場では、これらの傾向を念頭に置いて戦略を立てることが重要です。
特に、辰巳天井の可能性やポスト選挙年のアメリカ株の安定性を考慮し、日本株とアメリカ株の双方を意識した投資戦略を検討することが賢明かもしれません。
今後も市場の動きを追跡し、追加の分析を提供していく予定です。ぜひ引き続きご注目ください!
参考文献
Yahoo Finance
過去の市場データ
@pyon