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「恋のバタリアン」は最強のアイドルソングだと思う
前回SixTONESについて記事を書いたら、思いのほか反応いただきまして。
SixTONESファン、邦楽ロックファン、ひいては音楽ファンの方ってみんなあたたかい・・・。
ちょっと心がホクホクしちゃったので、実は本当はもう少し突っ込んで書きたかったマキシマムザホルモン提供の「恋のバタリアン」についてまとめようと思います。
なんせこの曲、かなり賛否分かれてるんですよね。
アイドルにヘドバンもデスボイスもいらんよ!という人たちの気持ちも理解したい。
界隈を越えてきちゃって申し訳ない、と勝手ながら思ったりもする。
でも私はあれを聴いた時、バッチバチにアイドル曲としてモノにしちゃってるじゃん!て思ったんですよ。
この曲をSixTONESとして歌う意味や、与えられた役割が分かっている。少なくとも私にはそう捉えられました。
他の人には歌いこなせないと思っていたホルモンの曲がどんなアイドル曲になったのか、その魅力について語ります!
エンターテイメント性が高いからこそ発揮されるアイドルの魅力
そもそもこの曲、構成がエンターテイメント級。
ポップでノリやすいサビ始まったと思ったら、四つ打ち青春バンドみたいになったり、
アトラクションばりのアナウンスでコッテリワールドに連れて行かれたり、高速ラップ、デスボイス、シャウトに突然のストーリーテイスト・・・。
ナンジャコリャー!と思っている間にサビに戻ってきて、爽やかに終わっていく。
このカオスな構成を整理して、6人で歌い上げていることがそもそもすごい。
魅せる、という点でまずアイドルポイント100点!!
特にパフォーマンスを実際に見る方が魅力が格段にあがります。
TVとライブで見ることができたけど、これはきっと回を重ねるごとに洗練されていくタイプの曲。
これからライブに行く人本当に羨ましい!
そんなキラキラ光るパフォーマンスポイントを3つご紹介。
「喰らったら終わりや」の髙地くん
6人それぞれの二面性を楽しめる
仲良しパフォーマンスをかましまくる
魅力1:「喰らったら終わりや」の髙地くん
この曲がアイドル曲になったと思う最大のポイントは髙地くんの「喰らったら終わりや」の歌い方。
髙地くんて日々笑顔がモットーのいわゆるメンバー内の癒し系。
(ホントはハマのヤンキー感ありと知って、SixTONESにいるのも納得した)
勝手ながらはじめの頃の髙地くんは、なんとなく歌が定まらないなぁ、と思うことが多かったんですが、
「こっから」や舞台経験を積んで、「今日の髙地くんいいな」と思える瞬間が増えてきました。
そしてバタリアンの髙地くん。まじで最高。
キラキラ笑顔の元気印を扱わせるとピカイチで、どんなにカオスな進行でも、サビの締めの「喰らったら終わりや」でちゃんとアイドルに戻してくる。
自分の役割がピタッとハマった時の爆発力がハンパない人でした。
今回のホルモン色を一気にアイドル曲にできた抜群のスパイスだと個人的に思っています。
魅力2:6人それぞれの二面性を楽しめる
この曲、ぶっちゃけ歌詞とかほんっとによくわからない!歌詞出てなかったら何言ってるか絶対わからない!
だからこそ、パフォーマンスが光っちゃう!
大好きな推しのいろんな姿が見れちゃうのって、ファンとしてはたまらないですよね?!
むしろ、それ見たさでファンやってるとこありませんか?
この1曲で、6人それぞれのクールでワイルドな部分も、キュートでファニーな部分も楽しめちゃう。
誰からも一瞬も目を離せない曲になっています。
ここからは完全に私の趣味なんですが、ひとりずつの推しポイントを、ラップ部門と歌唱部門に分けて書かせてください・・・。
書かずにはいられんよこんなもん。
まずラップ部門は髙地・田中・森本の3人。
サビではアイドルスマイル全開だった髙地くん。
ラップでは低くて厚めの声でワイルド感出してきます。
いつもはローでクールなラップで曲を締めてくる田中さん。
今回はハイトーンラップを披露。
頑張って歌ってる感じがカッコカワイイ!!
もちろん通常モードの田中ラップも聴けます。はい二度おいしい。
しんたろーくん(森本)に至っては、早回ししちゃったの?みたいなファニーボイスで早口ラップをやりこなしてきます。
キャラメルボイスって言われてるけど、ちょっとおふざけモードボイスは、彼がチョケてるときの可愛らしさを感じます。
ラップ部門盛り上がっておりますが、歌唱部門、松村・ジェシー・京本・も負けておりません。
普段低音担当の北斗くん(松村)。
低音だとどうしても感情を抑えた感じに聞こえてしまうのだけど、
最近ちょっとがなるっていうか、野太い声を使うようになって、今回はそれを活かしてオラオラ煽ってきます。
低音という強みに幅を出してくるところにグッときてしまいました。
いつもは魅惑的な京本くん。今回もその妖艶な雰囲気は随所で発揮しつつも、まさかのデスボイスを披露。
かと思えば、まさかの時代劇さながらの語り!
「100年の恋をこれより覚ますやもしれぬ!」
覚めました、完全に覚醒です!
やっぱりエンターテイナーだったジェシーくん。
安定感のあるサビや英語を活かしたフレーズはもちろんのこと、
ラップ、合いの手、ハモリにシャウト。
どんだけ多彩なんだよってくらい使い分けてくる。
特に、同じフレーズを繰り返すたびにあげていく声のトーン!
これに煽られて曲はカオスの頂点に達します。
ジェシー京本ペアは本当に声の使い方がうますぎて、6人のバラバラの魅力も、この2人がいることでうまくまとめられているんだと思います。
魅力3:仲良しパフォーマンスをかましまくる
ひとりひとりを追うだけでも忙しいくらい見どころが多い曲。
でも、SixTONESの魅力といえば6人で楽しそうなところ!
もちろん恋のバタリアンでも、そんな仲良しな姿がたっぷり!
特に「うなじ毒歯でいっちゃって!」というパート。(どういう意味なんだよ本当に)
1番はしんたろーくん、2番は北斗くんが担当していますが、
その時に他の5人が周りを取り囲んで、合いの手を入れます。
その取り囲み方にあふれる青春感!
ドーム級の広い場所ではTVよりもさらにギュッと囲んでいたので、ここは譲れないこだわりだったなら嬉しいなと思います。
その他にもジェシーくんの周りに集まってヘドバンしたり、
6人で「fight!fight!fight!だろ 6!6!6!ドーン」て言いながらジャンプして暴れ狂ったり、
集まってパフォーマンスすることありきで曲できてるんじゃないかと思っちゃうぐらい、ギュッと集まっちゃうタイミングが多い。
バンドマンが背中合わせて弾いたり、ひとつのマイクで歌ってみたりするあれに近い。
「仲間」を感じさせるのって、ファンからすると安心する面もあると思うんですよね。
なんか楽しそうだし、この先もきっといいもの届けてくれるんだろうなぁ、と期待に胸がおどります。
ちなみにこの人たち、アイドルにしてはダンスに定評がない。
「恋のバタリアン」なんて息のあったダンスどころか、ダンスらしいダンスがない!
ダンスじゃないところでグルーヴ感を見せつけてくる。
そこがアイドルとしてのSixTONESの魅力だなぁと思います。
この6人ならロックもアイドルにできる!
いかがでしょうか?ちょっと細かいところも語りすぎた気がしますが、
そのくらい魅力が詰まってて忙しい1曲です。
亮くん、ライブのこと想定して作ったんだろうなぁ。。。
(もちろんナヲさんの熱も借りながら)SixTONESについてしっかり解釈して、全員の持つ力をフル活用させている曲だと思います。
だからこそ、全力でパフォーマンスしないと全然良さが伝わらない。
でも、そういう曲もSixTONESならできちゃうんです。
新しいことを取り入れると、どうしても反発って起きる。
多分今回も、反発は折り込み済みだったんじゃないかなと思います。
彼らのいう「誰も置いていかない」を守りながら、新しいことをするにはどうしたらいいのか。
それを考えるからこそ彼らはアイドルにこだわっていると思うし、
きっと恋のバタリアンも伝わると、ある意味ファンを信じて、できることを最大限発揮してくれたんじゃないかと思っています。
アイドルに対する概念はその人によって違う。
私はロックが好きだし、だからこそバタリアンを良いと思ってるところもあるかもしれない。
でも、邦楽ロックを聴いてきたからこそ、今回の曲がすごくアイドルしてると思えたし、
私の中ではSixTONESは最強のアイドルだという認識が高まりました。
友達みたいに一緒に騒いで、ふと向けられた笑顔に恋しちゃった。
私の中で彼らはそういう立ち位置のアイドルです。
その魅力がたくさん詰まった「恋のバタリアン」。
ライブではキャーキャー言いながらペンライトを振りまくってるのも楽しいと思うし、
いつかロック界隈のみなさまの前でもお披露目して、ヤンチャ系アイドルに骨抜きにされて欲しいなと思います。
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