入社5年目までに知っておくと違いをだせる会社員になれるちょっとしたコツ⑱
こんにちは、茶っプリン@中小企業診断士試験合格者 です。
連休も終わり、新しい年度もいよいよ本格的にスタートしました。
爽やかな5月は、1年で一番好きな季節です。
実は、この時期、トマト🍅も一番おいしい季節なのだそうですよ。
これまでの振り返り
前々回、前回と、会社で行われている承認と権限委譲の意味について、考えてきました。
私たちが会社で行っていることは、すべて「会社の代わりに」行っていることであり、その前提として、「会社としての意思決定」が必要になる。そして、権限が委譲されているということは、それだけ責任が重くなるというお話をしました。今回は、権限の委譲についての世の中の流れについて、考えてみましょう。(このテーマは、今回で一区切りです)
現場でできることは現場で解決、という流れに
世の中全体の流れとしては、権限はなるべく委譲していこう、という流れになっています。なぜなら、世界経済や社会の変化が激しくなっており、会社として対応しなければならないことが山積しているからです。そうした時代に、あまりに細かい内容をいちいち上層部に上げたり、多くの関係者に回覧していては、世の中に取り残されてしまうでしょう。現場で判断がつき、リスクが少ないものは、なるべく現場で解決、というのが基本となってきているように思います。
自由に意思決定できても、周囲からのチェックは増える
一方で、企業による不正が横行したことから、内部統制は強化されてきています。特に大企業や上場企業では、社会的信用の失墜は命取りとなるため、非常に気にしてきていますし、法改正もあり、社外取締役などの選任も相次いでいます。
つまり、間違ったことが起こらないように、複数の目でチェックし、お互いに牽制して行こうということであり、その流れはむしろ強まっています。
役職が上がれば自分の裁量で進められる範囲が増えて、なんでも自由に意思決定ができる、と思うかもしれません。でも意外とそうでもないんです。役職が上の人は、自分が手がける仕事が会社全体に関わってくることも多く、関係者への根回しは増える傾向にあります。
じゃあ、社長はどうでしょうか。もちろんかなりの裁量権はありますが、最近は内部統制やコーポレートガバナンスの観点で、大企業や上場企業では、説明責任が問われるようになりました。日常的に、取締役会や社外取締役に報告や相談をして、同意を得ておかないと、ある日突然反対されて、物事が進められなくなってしまうこともあります。
それぞれの立場ごとに、違った形の承認が必要なんですね。
説明がつく仕事の進め方をすれば、思い切った仕事もできる
なんだか面倒だな、と思ったかもしれませんね。
でも、裏を返せば、ちゃんと説明ができれば、それで良いのです。
日頃から、自分の仕事について何も知らない人に対しても、説明がつく仕事の進め方を心がければ、思い切った仕事でもできるようになります。それでもなかなか仕事が進まないなと感じたら、「責任を取るので、私に任せてください」と訴えてみてください。すぐには変わらないかもしれませんが、そのうち「君に任せよう」と言ってもらえるかもしれません。
今回まで、3回シリーズで会社の承認について、考えてみました。
ちょうど新入社員が配属される頃でしょうから、これを機に考えを深めてみても良いですね!
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