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入社5年目までに知っておくと違いをだせる会社員になれるちょっとしたコツ㉝

こんにちは、茶っプリン@中小企業診断士試験合格者 です。
東京はまだまだ暑い日が続いていますが、空を見上げると秋の気配が感じられるようになりました。今年は様々な物の値段が上がっていますが、秋の味覚を少しでも味わえると良いなと思います。

前回は与信管理に関連して、上場企業であれば信用できるのか、という観点でお話ししました。今回は、与信だけに限らず、広く取引先や社会の情報にどう接すれば良いか、という話をしたいと思います。

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Q 仕事をする上での情報収集は、ネットニュースを見たり、Web検索を利用していますが、今ひとつ頭に入ってきません。どうすれば、営業先のことや社会の動きに敏感になれますか?
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ネットは断片的な情報が多い

今から20年くらい前までは、インターネットで検索しても欲しい情報がなかなか出てきませんでした。テレビや新聞など、まだまだマスメディアの情報が強い時代だったのでしょう。

今はマスメディアの威力はかつてほどではなくなり、SNSやネットニュース、Webページが圧倒的なパワーを持つようになりました。やはりスマホが普及したことが、この流れを決定付けたのだと思います。

その一方で、ネットは断片的な情報が多く、体系的に理解するのが難しくなっているように感じます。今回のご質問のように「今ひとつ頭に入らない」というのは、無理もないことでしょう。では、どうすれば世の中の情報に敏感になり、頭に入れることができるのでしょうか?

編集されストーリー化された情報に接する

私がお勧めするのは、まず最初に、編集されてストーリー化された情報に接することです。例えば、取引先のホームページは、情報を集めるには適していますが、その会社の全体像を理解するのは案外難しいです。なぜなら、ページ単位で情報が完結するように構成されており、全体が1つのストーリーとして構成されていないためです。

会社のことをしっかり理解してもらおうと考えている会社は、アニュアルレポートや統合報告書、有価証券報告書などをきちんと発行しています。そうしたものがない会社でも、上場企業であれば、IR(Investor Relations=投資家向け広報)資料を作成している企業が多くあります。

・アニュアルレポートの例(NTTグループのアニュアルレポート
・統合報告書の例(ソニーの統合報告書
・有価証券報告書の例(日立製作所の有価証券報告書
・IR資料の例(楽天グループのIR資料

読むのに時間はかかりますが、その会社が何をしていて、どういった取り組みをしているか、などが体系的にまとめられています。最近はPDFで公開している会社がほとんどですので、まずはこうした資料を検索で探し、パラパラと読んでみるのが良いでしょう。日々様々な動きがあるので、作成する側は本当に大変なのですが、その分理解が深まる内容になっています。

テレビや新聞で社長を知るのも良いきっかけに

また、テレビや新聞で、その会社の社長が登場する番組や記事があれば、それを見るのも効果的です。

特に、日経新聞では、社長の生い立ちや大切にしている考え方を紹介している記事が多いので(特に夕刊)、そうした記事を読むと、社長も1人の人間として悩んだり、壁にぶつかったりしていることがわかり、興味を掻き立てられます。

電子版であれば、会社名を検索すれば、過去の記事も読むことができます。活字が苦手であれば、テレビ東京系列の番組である「ガイアの夜明け」や「ワールドビジネスサテライト」など、ビジネスを扱った番組を見るのも、興味を持つきっかけになりますね。

社会の動きを知るのも同じ

同様に、社会の動きについても、ネットニュースに上がってくる情報は、点でしかなく、線や面として理解するには、自分で情報同士のつながりや、歴史的背景を調べていくほかありません。しかし、それは大変な作業です。

そこで、私たちに代わって編集化とストーリー化の役割を担っているのが、新聞、雑誌、そして書籍です。それらはオワコンだと揶揄する向きもありますが、そんなことはありません。全体像を掴むという意味では、まだまだ有効だと思います。

また、情報に接する出発点として、テレビ番組で大雑把に理解し、その上で様々なメディアで理解を深めていくのも良いでしょう。最近では、NewsPicksのように世の中で起きていることを簡潔に整理して紹介するメディアもありますし、本の要約をしてくれるflierというサービスもあります。

情報は鵜呑みにしない。きっかけを掴んで自分で深掘りしよう

大切なのは、それらの情報を鵜呑みにしないこと。編集されていることで、理解はしやすく、興味も喚起されるのですが、編集している人のものの見方による影響を排除できません。

あくまでも一つのものの見方を得るきっかけとして利用し、そこから自分自身の関心を高めていくことが大事です。その上で、次は問題意識や疑問を持って企業なり社会のことをネットで調べて行けば、営業先や社会のことに敏感になれますよ。

過去の投稿もぜひ参考にしてみてくださいね。
入社5年目までに知っておくと違いをだせる会社員になれるちょっとしたコツ㉔
入社5年目までに知っておくと違いをだせる会社員になれるちょっとしたコツ㉗

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