見出し画像

入社5年目までに知っておくと違いをだせる会社員になれるちょっとしたコツ⑮

こんにちは、茶っプリン@中小企業診断士試験合格者 です。
私は4月生まれなので、先日1つ歳を重ねました。そろそろ歳は増えなくてもいいのになぁと思う年齢なのですが、おめでとうと言ってもらえるのは、嬉しいものですね。気持ちも新たに、再スタートです。

前回の振り返り

前回(入社5年目までに知っておくと違いをだせる会社員になれるちょっとしたコツ⑫)、私たちが会社で行っていることは、すべて「会社の代わりに」行っていることであり、その前提として「会社としての意思決定」が必要になるというお話をしました。その意思決定を効率的に行うために、「権限の委譲」がなされているのでしたね。

権限が委譲されるって、結局どういうこと?

今回は、権限が委譲されていることの意味について、取り上げてみましょう。

例えば、100万円までの物品の購入権限が、部長に委譲されていることを想定してみてください。言い換えれば、100万円までは部長の判断で購入して良い、ということになります。夢にまで見た「自由な世界」のように見えますね。

では、権限を委譲されていれば、自由に行動して良いのでしょうか?

答えは、Yesでもあり、Noでもあります。
判断という意味では、いちいち承認を求めなくても、意思決定できるでしょう。一方で、権限が委譲されているということは、当然その権限に見合った行動をしなければなりません。なぜなら、本来なら会社として意思決定するべきところを、「あなた、決めていいですよ」と言われているわけですから。

権限と一緒に、責任も付いてくる

ですので、部長とか課長など、管理職と呼ばれる人たちは、委譲された権限を使って、正しく判断し、正しく行動ができる人ということになります。

これができないと、本来は管理職にはなれないはずです。(もっとも、そうでない人が管理職になっているケースもあります。皆さんも、1人や2人、思い当たるでしょうね)

ということは、その権限の行使に沿って行動したり意思決定したりするのは、責任が伴うわけです。自由な分、後から「なぜそういう意思決定をしたのか」と問われたときに、責任を持って、きちんと説明できるようにしなければならないのですね。

自由・権限・責任・稟議は、実はリンクしている

皆さんが「もっと自由にさせてほしい」と思うのであれば、それはつまり、「もっと権限を委譲してほしい」と訴えているのと、同じ意味になります。

もし会社があなたに対して「よしわかった、権限を委譲しよう」と決めたとしたら、その分皆さん自身の責任が重くなることになります。もちろん、その方がやる気が出る人もいるでしょうし、「それはちょっと不安」と思う人もいるでしょうね。

見方を変えれば、稟議での回覧先が多い会社は、それだけ権限の分散をしている、つまり1人だけで責任を負うのではなく、連帯責任を負っている、と解釈することもできます。(もちろん、複数の目で確認し、間違いを減らす、という役割もあります)

自由・権限・責任・稟議は、関係ないように見えて、実は全部関係があるのですね。

あなたはどちらが好きですか?

自由度は高いが責任が重いのと、自由には判断できないけれど責任は分散できるのと、どちらが好きですか?

多くの会社では、若いうちは後者で、役職が上がっていくにつれ、前者の割合が増えていくことでしょう。言い換えれば、承認を得る経験を通じて、将来自分が意思決定をする側に回ったときに、どういう点に注意を払えば良いか、訓練を受けているという見方もできますね。

承認をもらうときは、「ありがたい!」と思おう

もし今の会社で、多くの承認を求められるのであれば、多くの人が責任の一端を担っていることになります。

そうであれば、承認を求めるときに、「自分の仕事なのに、一緒に責任を負ってもらって、なんてありがたいんだろう」と思いながら求めに行ってはどうでしょうか? 面倒くささも半減するのではないでしょうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?