入社5年目までに知っておくと違いをだせる会社員になれるちょっとしたコツ⑲
1.TOSA先生@パラレルワーカー中小企業診断士
皆さま、こんにちは!TOSAです。今年の5月は雨の日が多いですね。梅雨入りが早いとも聞いています。梅雨が明けたら夏になりますね。梅雨や夏の時期に、マスクをしていると息苦しいです。最近はマスクを外しての生活について議論が始まりました。私の勤務先では、海外出張に行く人も増えてきています。少しずつコロナ前に戻りつつあるのを感じます。
私のプライベートなことでは家を購入することを決めました。最近は住宅ローン手続きや家電、家具の検討の日々を過ごしています。
2.役職「社長」は正しいか
「基本取引契約書」
甲
株式会社XXXXXXXX
社長 ○○ △△
先日、契約書に関する稟議の中で、役職「社長」と記載された契約書案が回ってきました。普段は、口頭で「社長」と呼んでいる組織のトップに対して、ウェブサイトや公式の文書などで「代表取締役」という肩書が使われているのを見かけるかと思います。この二つの言葉にはどのような違いがあるか、今回は、「社長」にまつわる用語についてみていきたいと思います。
まずは、「社長」です。「社長」とは法律で定められた呼称ではなく、あくまで会社で独自に決めている、会社の最高責任者を表す呼称です。社長は会社のトップとして業務を行います。
3.「代表取締役」とは
日本には会社の設立や組織、運営、解散などについて定めた会社法という法律があります。「代表取締役」は会社法で定められた呼称で、法律で定められた肩書と考えるとよいでしょう。(※会社組織の中で取締役を複数設置する場合、代表権を持つ取締役を選定します。選定された取締役が「代表取締役」であり、会社の代表権を持った取締役という権限と機能を示すものです。「呼称」よりは「役回り」のニュアンスが強いですね。代表とありますが、代表取締役は複数いることもあり、代表取締役会長や代表取締役専務の例が挙げられます。)
「代表取締役」と「社長」は必ずしも同じ人物とは限りません。法律で定められた「代表取締役」と、会社で独自に決めている役職である「社長」では役割も異なります。「代表取締役」ではあるものの「社長」ではない人、「代表取締役」ではないけれど「社長」だという人も存在します。
4.「CEO」「代表取締役社長」「取締役社長」等他の呼び名は
会社のトップを表す役職名として社長以外には、アルファベットで略記されるCEO(Chief Executive Officer、最高経営責任者)を見たことがあるかと思います。また、「代表取締役社長」という役職名もみます。これは、社内的な呼称である「社長」と法律で規定された立場である「代表取締役」を組み合わせた肩書です。その他、「取締役社長」という表現を見たことがあるかと思います。
メガバンクなどの銀行では、「社長」にあたる役職名として「頭取」という呼称が使われています。信託銀行では「取締役社長」が呼称に多く使われます。商工会は「会頭」などです。業界によって異なってきます。
今回は、法律に基づく契約書の締結のため、法律上の役職である「代表取締役」が正解です。ただし、会社によって、契約書の役職名の記載ルールは異なります。毎回、取引先に確認したほうがよいです。「社長」という役職については、若手だけでなく、年配の人でも間違えるので、知っておくとちょっと違うなと思わせることができますよ。
次回も過去の実体験に基づき、だれにでもできるちょっと知っているだけで得するポイントを紹介します。
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