2泊3日で関西弁をマスターしたいと言う野望が打ち砕かれた日
5月の半ば、取材を兼ねて大阪入りした私には、ある野望があった。
2泊3日で、ホンモノの関西弁をマスターしたい!
思えば私が初めて関西弁に触れたのは、小学校時代、中学受験のために通っていた学習塾。
そこで算数を教えていた大好きな先生が、関西弁だったのだ。
(TAP三鷹の大矢先生、これを読んでいたらメールください😍)
堅苦しく、ちょっと他人行儀な標準語に比べて、語尾がまるっこくて、人と人との距離感を縮めるような懐っこい響きの関西弁。
その音の響きのあたたかさ、新鮮さに心を掴まれた私は、自称「関西弁フリーク」を名乗るようになったのだ。
そして私が20代の頃は、家庭にインターネットが普及し始めた時代。
パソコンはIBMのAptiva。
今思えば、どっしりとした本体(ハードディスク)に、やたらと分厚いモニターは、めっちゃめちゃ存在感があったなぁ。
ダイヤルアップ接続でインターネットに繋いでいた当時、テレホーダイタイムが始まる夜の11時を心待ちにしていたあの頃。
インターネットを通じて文字を交わすチャットの世界にはまっていた私は、「エセ関西弁」をキーボードからパチパチ叩き出しながら、束の間の関西人気分を味わうことにハマっていた。
だってな、文字ならイントネーションはバレへんし、自分も関西人になった気ぃがしてな、そん時だけは関西人になった気になってん。
(なんか日本語すらおかしい😅)
しかし、ホンモノの関西の方はチャットでは標準語を使うことが多いことを、後に知ることになるのである。(今思えば結構イタイ輩だったのかもしれない😅)
まぁそんなわけでんがなまんがな。
本場、大阪に来たら、周りには関西弁が溢れ、2泊3日もいたならば、アメリカ留学で2年3ヶ月、現地にホームステイした留学生よろしく、ネイティブ並のイントネーションをモノにできるに違いない!と、意気揚々と新幹線を降りたった、自称関西弁フリークのライター44歳。
2泊3日の大阪滞在を終えて、その結果は。
全く、上達しませんでした😭
だってな、お店の人も、宿の人も、基本標準語やねん😭
たまーに、語尾が「あっ💕関西のイントネーションやぁ😍」と思う瞬間があるかないか。
今回泊まったゲストハウスでも、ラウンジでの雑談は、みなさん、ほぼ標準語+英語😭
唯一、今回取材をした方とは長い時間一緒にいたので、そこでは関西弁をチラホラ耳にしながらキュンキュンはできたものの。
しがないライターの野望は、こうして打ち砕かれたのである。
でもね、ほら、夢はあきらめちゃいけない✨
いつかは「おまえ、エセちゃうやんな👍」とネイティブの方にお褒めいただけるような流暢な関西弁をしゃべったるわ〜💪と、イタイ関西弁を撒き散らしながら、イメージトレーニングに余念がないワタクシなのでした。