ライターである私がインタビューを受けた日〜地球探検隊 中村隊長のインタビューを受けて〜
自分の話す内容を客観的に聞いたり、自分について書かれた記事を読む体験って、なかなかないものだ。
日頃、私はライターとして、お客さまの人生を文字にして綴っていているわけなのだが、今回、自分が「インタビューされる側」を体験するという、貴重な機会をいただいた。
私をインタビューしてくださったのは、地球探検隊の中村隊長こと、中村伸一さん。
実は、中村隊長とお会いしたのは、voicyラジオの収録のために、zoomでお目にかかった時が初めてだった。
私の未来インタビューのお客様、トムさんが、中村隊長とのご縁をつないでくださり、今回、voicyラジオへの出演が実現した。
トムさんから中村隊長や地球探検隊のことを聞いていた私は、世界各地を飛び回り、他では味わえない面白い旅を「創り」続け、たくさんの若者たちに唯一無二の体験を提供している彼の存在に、少なからず興味を抱いていた。そして、彼のnoteやvoicyに出てくる著名人の名前は、天才コピーライターであり、ベストセラー作家でもあるひすいこたろうさんをはじめ、私の大好きな人たちばかり。
中村隊長ご自身も、4冊の本を出版されており、「書く」という分野においても大先輩にあたる。
早速、最新作の「ようこそドラマチックジャーニーへ」を読ませていただいた。
2度の結婚、離婚と元奥様のとの死別、ご家族の病気、会社倒産・自己破産を乗り越えて、57歳で3度目の結婚、第3子となる長男、颯馬くんの誕生と、中村隊長の人生の濃さたるや、「波瀾万丈」という言葉では物足りないくらいだ。
「今の自分があるのはすべて旅のおかげ」
そう言い切る中村隊長の人生は、まさに旅と共にあった。
大学受験に失敗した隊長は、「ヨーロッパに行けて、しかも単位がもらえるなんて、ここしかない!」と、観光を学ぶ専門学校に入学。学校を卒業した後は旅行会社に就職したが、入社して半年後には先輩と2人で独立して自分たちの旅行会社を設立するという抜群の行動力。
一時は会社を辞め、世界放浪の旅に出かけるも、その後復職し、そこから「地球探検隊」というブランド名で、現地集合・現地解散の多国籍ツアーを販売。マスコミでも取り上げられて話題となった。
地球探検隊では、旅に参加するお客様のことを、親しみを込めて「隊員」と呼ぶ。
「ようこそドラマチックジャーニーへ」という本は、その隊員たちの体験談も存分に交えながら、「こんなにワクワクする面白い『旅』がこの世界にあるのか!」という、なんともいえない爽快感と興奮が読後感として残る。
「旅で日本を元気にしたい」「人と人とが出会う場所をどんどん作っていきたい」という隊長のアツい想いが、この一冊の中に、溢れているのだ。
・・・と、ついつい私も熱くなって本の感想を語ってしまったわけなのだが、zoomでお会いした中村隊長は、まさに、本で読んだそのままの方だった。
エネルギッシュで、感性豊かで、人生の酸いも甘いも経験し尽くした余裕と、人間としての厚みを感じ、お話ししていてもなんでも受け止めてくださる大きな船のような懐の深さが、大変心地よかった。そして、会って間もないのに、自分のことをすーっと自然に話せる雰囲気を、上手に作ってくださったところは、さすがインタビューのプロ。
voicyのラジオ収録は、事前打ち合わせもほとんどなく、一発本番。1回の放送は約10分と聞きやすいボリュームでまとめられ、私の場合は全5回の収録となった。
さらに嬉しいことに、中村隊長がこの音声を丁寧に拾い上げ、記事を書いてくださった。素敵な言葉の贈り物と一緒に。
中村隊長とのインタビュー録音を聞き、中村隊長が書いてくださった記事を読んで、改めて自分の人生を振り返る。
平凡な中に、小さいけれど山あり谷ありの人生。
その時その時で悩み、葛藤しながら、駆け抜けてきた45年の私の人生が、そこには凝縮されていた。
もちろん、全てを漏らさず語り尽くせたわけではないのだが、私の人生の「Side A」は、間違いなくこの音声と記事の中に、全て詰まっている。
中村隊長の文章には、中村隊長が私とのインタビューの中で感じた言葉も一緒に綴られており、奇しくも、私がお客様に対して提供していることを「受ける側」として経験することになった。
そうか、私って隊長の目にはこんな風に映っているんだ😌
新しい発見と、ちょっとくすぐったい感じが、なんともいえない浮遊感があって、心地良い。
他者から見た自分を確認することって、とても大切な行為だな、と改めて感じる。
最後に中村隊長が選んでくださった政治学者の中島岳志さんの言葉が、私がインタビューでやりたいことの核心をついており、私の胸に深くおちた。ここに引用させていただく。
中村隊長とのご縁と、ご縁を繋いでくださったトムさんに感謝🙏
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