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未来のために、今私ができること

1年後、3年後、5年後、10年後の未来。
あなたは何をしていますか?
どこで、誰と暮らしていますか?
あなたのなりたいは「今」「ここ」からはじまる。

これは、私が実施している企画インタビュー、「未来インタビュー」のHPに掲載しているキャッチコピーである。

未来インタビューとは、理想を叶えた数年後の自分になりきって受けるインタビューのこと。そして、そのインタビューをライターである私が記事にして、お客様に提供するのが、このサービスの特徴だ。

そもそも、未来インタビューは、脳内で未来の私が語り出した言葉を、記事として綴ったことがはじまりだった。

「自分の未来のために出来ること」の第一歩として、3年後の自分自身を書いた「未来インタビュー」の記事。
この一本の記事から、私の未来は始まった。

2021年5月。
会社を辞めて、1ヶ月が経とうとしていた。
当時の私は、「やりたいことがあるんです」と、勇んで会社を辞めたものの、結局、何一つ動き出せずにいた。
「誰もがほっとできる憩いの場所となるカフェを開きたい」という、漠然とした思いはあったが、それだけだった。

どんなカフェにしたい?
場所はどこにする?
資金はどのくらい必要?
そのためには今、何をする必要がある?

私の「第1ぐるぐる期」の始まりである。

第1ぐるぐる期ーとにかく、片っ端からやってみるー

起業セミナーに行く。
事業計画を立てる。
未来食堂の「まかない」さんをやってみる。
気になるお店、カフェを片っ端から訪れ、お店の人と話す。
将来、カフェを開きたい場所の不動産情報を調べる。
実際にカフェを開きたいと思う場所に足を運ぶ。
新事業を立ち上げるNPOのスタッフをやってみる。

などなど、思いついたこと、今できることに、片っ端から取り組んだ。
しかし、私の中で、一向にエンジンがかからなかった。

今思えば「カフェをやりたい」という漠然とした思いだけが空回りして、「どんなカフェをやりたいのか」「なぜカフェをやりたいのか」という軸が、定まっていなかった。

減っていく貯金。
いたずらに過ぎてゆく時間。
カフェ開業のために動き出そうと思っていた時期になっても、具体的な行動をとれずにいた。

一方で、NPOスタッフの仕事が忙しくなり、毎日エクセルを開き、お金の計算をして、毎週のミーティング議事録や、パワーポイントで資料を作成する日々が続いた。

あれ。
なんかこれ、おかしくない?
会社員時代と、何も変わってないですやん・・・。

会社を辞めて4ヶ月が経った頃、ふとそう気づいた。

このままではあかん。
なんのために会社を辞めたのか、わからない。

NPOのために割いていた時間を、自分のカフェを立ち上げるための時間にシフトする必要があった。
NPOの活動には意義を感じていたし、スタッフの仕事にもやりがいを感じていた。
しかし、その活動に心血を注ぐことで、本当に向き合うべきことから逃げている自分に、気がついてしまったのだ。

年度途中ではあったが、最低限の経理処理だけは引き受ける形で、運営スタッフを降りた。
ありがたいことに、運営スタッフのみんなは、快く私の申し出を受け入れてくれた。

とは言え、何から始めよう。
ここから、私の第2ぐるぐる期が始まる。

「私は書くのが好き」を思い出す

話は少し遡る。会社を辞める少し前から、ブログを書き始めた。

本を読むこと、文章を書くことは昔から好きで、中学時代は仲の良い友人とノートを回し、2人で一つの小説を書くことに熱中した。日記も断続的ではあるが、つけていた。

国語の成績だけは、昔からよかった。「この時の登場人物の気持ちを書きなさい」という問題などは得意中の得意で、いくらでも文字を書き連ねることができた。

大学時代は、兄からもらったワープロで小説を書いた。自分の想いを文章でアウトプットすることは、いつしか私にとって自然な行為となっていた。

息子が誕生し、彼が0歳から6歳までの間、育児ブログを書いた。その時に初めて、「ちえぞうさん(当時のハンドルネーム)の文章、面白いね!」と評価してもらう体験をした。なかなか外に出られず、幼い乳飲児と向き合う孤独な育児生活の中で、この評価は私にとって生きがいとなった。久しぶりに自分が社会の一員として、ここにいてもいいのだ、という存在意義を見出した気がした。

育児ブログをやめた後は、非公開のブログに自分の想いを吐き出していた。
誰にも言えない自分の本音、弱音、ドロドロとした想いを、赤裸々に綴った。
今思えば、誰にも見せないプライベートな日記であれば、自分のパソコン上に残せば良いではないか、とも思う。そうしなかったのは、心のどこかに、誰かに読んで欲しい、という欲求があったからなのだろう。

心の片隅には、いつかまたブログを書きたい、自分の想いを誰かに発信したい、と言う気持ちが常にあった。
その想いは、会社を辞めようかどうしようか、悩んでいた時に溢れ出した。久しぶりにブログを書いてみようと、アメーバブログを開き、自分の中で悶々とくすぶっていた心の内を言葉にする。すると、私の中で忘れていた想いが蘇った。

そうだ。
私、文章を書くのが好きだった。

自分の内面を文章でアウトプットすることの楽しさを、久しぶりに感じていた。

第2ぐるぐる期ー全ては一つの記事から始まったー

さて、話は戻って。
NPOのスタッフを辞めた私は、いよいよ本格的に、カフェ開業に向けて動き出そうとしていた。

とはいえ、ここでもまだ、ぐるぐると答えの出ない思考を巡らせていた。将来の夢や目標をノートに書いたり、文章で言葉に綴っても、現実は何も変わらなかった。

そんな時に、ふと、頭の中で、こんな声が聞こえた。

もしも、お金も、時間も、能力も、自分が足りないもの全てを持っていたとしたら、私は何をしたいのだろうか。
そして、それを実現した未来の自分は、どんな気持ちで、何を話すのだろうか。

この発想の大元には、私の大好きな作家の一人である、ひすいこたろうさんの影響が少なからずある。「物の見方一つで、自分の世界は変えられる」というメッセージが込められた彼の本が大好きで、よく読んでいた。彼の著書の中で「予祝」を扱った本も、購入して読んだ。実際に「予祝インタビュー」という名前のコンテンツが存在しており、私がこの時やったのは、まさにこのインタビューだった。

予祝【よしゅく】
予め祝うこと。
そもそもの発端は、「豊作や多産を祈って,一年間の農作業や秋の豊作を模擬実演する呪術行事」として日本古来で実施されていた行事のことを指していた。
最近では、まだ現実では起こっていない未来の願望を先回りして、「(夢がかなって)おめでとうございます!」とお祝いし、思い通りの結果を引き寄せる一つの手法として紹介されることが多い。
(一部、コトバンクより引用)

ただ妄想するだけではもったいない。その想いを、自分の言葉で書いてみよう。せっかくなのでビジュアルにも徹底的にこだわって、雑誌の記事のようなレイアウトにしたら、テンションも上がるに違いない。
自分の未来を妄想全開で思い描き、それを記事にする、というアイディアに、自分でもワクワクが止まらなかった。すぐに文章を書き始めた。

理想通りのカフェを開いた3年後の自分が、雑誌の記者からインタビューを受け、自分の想いを話す、という場面を想像した。
そして、その記事がおしゃれな雑誌に、写真と一緒に掲載されている様子をイメージした。

そうすると、不思議なことが起きた。

未来の私が、脳内でスラスラと自分の想いを語りはじめたのだ。息子の不登校のこと、カフェに対するアイディアや想い、未来インタビューを立ち上げたこと、エッセイを出版したこと。
そこには、あたかも本当に体験したかのように、未来の出来事をワクワクしながら饒舌に語る自分がいた。
それまで、実体が見えていなかった自分のカフェや、やりたいことに対する全容が、記事に書いていくことでみるみる形になっていった。
どんどんと気持ちが乗ってきて、初稿はおそらく、数時間で書き上げたのではないかと思う。
自分でレイアウトを考え、縦書きの雑誌風の記事に仕上げた。

何度も読み返し、推敲を重ねる中で、さらに不思議なことが起きた。

これ、出来そうじゃない?

エンタメ的に、ワクワクしながら書いていた記事を何度も何度も読み返すうちに、そんな気持ちが自然と湧いてきたのだ。
記事の中で自分が語る言葉が、とても自然で、今の自分との乖離がなくなっていった。最初は「あり得ない」と感じていた違和感が、いつのまにか薄れ、インタビューを受けている自分の姿が、自然と目に浮かんだ。

これが、未来インタビューのはじまりである。
そして、この記事を書いたことにより、「叶えたい夢」が、「実現可能な未来」へと変わっていった。

未来のためにできること

自分の未来インタビューを書いてから、おおよそ1年が経った。
私は今、17名のモニターさんとのインタビューを経て、自分のやりたいことの第一歩を実現しようと動き出している。
「パーソナルライター」という肩書きで、「未来インタビュー」を自分の商品として売り出す。
それは同時に新たな自分への挑戦でもあり、「第3ぐるぐる期」への突入を意味する。

今も試行錯誤しながらの日々で、全てが順風満帆というわけではない。

しかし、一つ確かなのは、あのインタビューがなければ、今の私は、ここにはいない、ということだ。
あの時、自分の妄想を解き放ち、未来の自分を体験した数時間は、確実に、今の私を突き動かす原動力となっている。

今でも、自分の未来インタビューを時々読み返す。
その度に、「ああ、そうだった、うんうん!」と、あの時感じた感覚を思い起こし、初心に返る。

馬鹿げていると思われても構わない。
本当にその通りになるかは、誰にもわからない。

それでも私は知っている。
あの時、穏やかな笑顔で、自分の想いを堂々と語った「私」が、確かに存在していたことを。

冒頭で記した未来インタビューのキャッチフレーズには、続きがある。

なりたい自分は、あなたの中に。

未来の自分のために今、何をするのか。どんな行動をとるのか。それは人それぞれだ。私の未来インタビューが、全ての人にマッチするとは思わないし、それが未来インタビューでなくても、全然構わない。

でも、これだけは伝えたい。
あなたの未来を築くのは、自分自身なのだ。
迷った時には、専門家を頼るのもいいだろう。
自信のない時には、誰かに背中を押してもらうのも、有効かもしれない。

しかし、最終的に向き合って答えを出すのは、自分でしかない。

本当に自分が望むことと向き合い、少しずつでもそれをアウトプットしていくことが、未来を作る既成事実を、一つずつ作っていくことへと繋がる。

そして、そのために私のインタビューが有効だと思ってくださる方がいるのであれば、私は喜んでその方の元へ駆けつける。
あなたが自分と向き合う中で発する大切な言葉を、最大限の魅力が伝わるように、想いを込めて文章にする。

それが、私があなたの未来のためにできる、たった一つのことだから。


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▼パーソナルライター おくやま・ふみの未来インタビューはこちら(PDFの記事が参照できます)

https://futureinterview.com












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