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パーソナルライターの大先輩に聞きたいことをぶつけてみた!

noteを通じてご縁をいただいた、パーソナルライターの大先輩、久高諒也さんとの対談インタビュー。

前編ではりょーやさんについて、りょーやさんのパーソナルライターとしてのベースとなっている考え方について、恐れ多くも!りょーやさんのnoteに掲載していただきました。m(_ _)m

後編ではもう一歩踏み込んで、りょーやさんのパーソナルライターとしての魅力、様々な企画を立ち上げ、人を動かす能力に長けたそのマネジメント方法などをお伝えできればと思っております。

後編の後に、りょーやさんのnoteから、私が「スキ💕」させていただいたいくつかの記事を紹介しておりますので、こちらも合わせてご覧下さい♪

では後編、行ってみよー!

りょーや流マネジメントは「問い」と「仮定」と「提案」

勉強には厳しかった母親の影響で、日々の勉強をコツコツと地道にこなしていったりょーやさんには「書く体力」が既に備わっていました。高校での水耕栽培の研究や、大学でのゲストハウスでの立ち上げなど、その後も「対話と執筆」を通じて様々なプロジェクトを実現してきたりょーやさんの「人を動かす」方法とは。

:昔から僕は何かをやる時には「文章と対話」でやろうとするところがあって。このアプローチは少しずつ洗練されてきていると思いますが、基本的には変わってないところ。そして、一旦プロジェクトが始まり、ルーチンに乗ったら、細かいところはみんなの自主性にまかせる。自分の役割は、グランドデザインを描いたり、プロジェクトの途中で方向性を見失いかけたとき、最初に掲げた夢や目標を思い起こさせる役割。それから、チームの仲をよくするために、1対1で話す機会を必ず作ることも大切ですね。

:まるで企業のマネージャーのようですね。目標を再確認し、コミュニケーションが円滑になるよう心を配りながら、ゴールに到達できるように導いていく。様々なプロジェクトに関わってきたりょーやさんだからこそ、うまくいっていないところや、本来の路線からズレてしまった時、いち早く違和感をキャッチできるのでしょうね。

:そうですね。比較的、見えてたりするのかなぁ…。わかんないですけど(笑)

:でも、自分に見えていること、わかっていることをダイレクトにその人に伝えればいいというものでもないと思うんですよね。つまり、その人の中で腑に落ちないと、人は動かないと思うんです。そのあたり、りょーやさんなりの策はあるのでしょうか?

: ダイレクトに言ってもダメ、伝わらない、というのは、高校時代に手がけた水耕栽培のプロジェクトや、色々なイベントの企画、家庭教師のアルバイトを通しても、まさに感じてきたことで。そんな時は「問い」と「仮定」と、「提案」で相手に接することですかね。「こうして!」ではなくて、「こういう風に見た場合ってどうなるんだろう?」ということを提案するとか。

:ほおほお、なるほど…(メモメモ)それ、いただきました!

:他人に何かを強制する、というのは、昔から性格的にできなくて。だからメンバーの自主性に任せてきたところはありますが、それだけではなく、しっかりと誘導はする、ということも大切です。最近やっと言語化できたことの一つに、「物の見方に影響できれば、行動は変わる」ということがあって。本人の中で意味のあることに変われば、強制しなくても勝手に動いていくんですよね。

:21歳でこの感覚はすごいですね!普通は何年もの社会人経験を経て、身につける感覚だと思うんですが。今までの読書量と、ご自身の経験が「りょーや流マネジメント論」のベースになっているんですね。

もともと、他人が何を考えているのか、何を面白いと思っているのか、相手の表情や気持ちを読み取ることに関心があった、というりょーやさん。そこに色々なプロジェクトの経験が積み重なり、その人の表情から相手に対してどのようにアプローチをすれば伝わりやすいか、だんだんとコミュニケーションのやり方も洗練されてきたようだ。何度も言っちゃいますが、この若さでこの気づき、スゴイ。アッパレ!

りょーや流ライティングスタイル

:りょーやさんのライティングスタイルは、40分間のヒアリングをもとに、クライアントさんの目線、一人称で記事を書いていくスタイルですよね。記事を読ませていただくと、どの方の記事も明らかにキャラクター性が区別され、別人が書いているようにしか思えない文章。(プロなので当たり前かもしれませんが!)クライアントさんによる文章のタッチの差は、りょーやさんの中でどのように作られていくのでしょうか?

:僕はその人と喋っている時に「この人がどういう文章を書いていたらその人の顔や人となりが見えてくるか」という感覚を掘り下げています。例えば、体育会系、ガツガツした感じの性格の人がいるとして、文章でそういう感じを出すためにはどういう書き方にすればよいか、ということを考えています。

:その感覚は、具体的にはどういうプロセスの中で作られていくのでしょうか?

:インタビューは録音もしますが、基本的にはメモが中心。インタビュー後に、そのメモを見直し、書き足したりしていわば記事のMAPのようなものを作っておきます。そこから2-3日、寝かせるんです。寝かせると言っても、その間に何も考えていないわけではなく、頭の中では過去に読んだ本や、似たような考え方の記事など、自分の中で引っかかったものとリンクさせて、その人の考えを掘り下げていきます。僕の中にある「知の体系」に、インタビューの内容を落とし込み、自分の思考を切り替えることをしています。

相手の話を聞いた時の「あの話ねー!要するにこういうことでしょ?」という相槌は、自分の中にもとからある考えを、ただなぞっているだけにすぎないと思っていて。実際には相手と自分は違うので、相手の考えをなぞるだけで終わるはずはないんです。僕の記事は、お客さんのことを書いているだけではなく、お客さんとの「対話」の中で生まれたものを書いているような気がしています

:なるほど。とはいえ、お客さんが話している内容と、実際の記事が違う内容になってしまうのはまずいのではないかと思うのですが・・・

:お客さんが最終的に納得すれば大丈夫です。ライターは「文字起こししてくれた人」と思われてしまったらダメなんです。お客さんが話したことの奥を読み取り、完成した記事を見せた時に「俺の本音ってこれかも!」という驚きを感じさせることができれば、理想的です。毎回できるわけではないんですが。。。

:インタビュー内容の言葉尻だけを捉えてはダメってことですね・・・(うわー反省。。。orz耳が痛い。。。)毎回できるわけでない、ということは、りょーやさんをもってしても、いつも理想的な展開で記事が書けるわけではないということですか?

:そうですね。40分という限られた時間の中でのヒアリングでは難しいこともあります。そういう時は話している内容をきちんと伝える、ということにフォーカスをして記事を書きますね。

予め用意していた結論に至るような手ぬるく甘ったるい観察はくだらない。たとえ結果そのものにどれほどのニーズがあろうとも」彼が教えてくれた、彼のノートに記されているこの言葉。観察者としてのライターの立ち位置を実にストイックに捉えていると思いませんか?あくまでお客様と彼との「対話」にこだわる彼の姿勢が、ライターとして真摯に相手に向き合い、クライアントから絶大な信頼を得ている大きな理由なのかもしれません。

「自分を受け入れてくれる人がわかる」という能力

りょーやさんが過去に実践した「白い本」というプロジェクト。初対面の人に白い本に一言メッセージをもらうこの取り組みは、なかなか新しい友人を作れなかった高校時代のひらめきから始まりました。実はりょーやさんの「白い本」の記事に触発され、筆者も白い本を購入したものの、最初の一人になかなか声がかけられず、本はまだ真っ白なまま。

:「一期一会」の出会いを自分なりに大切にしたい、という思いから、白い本のプロジェクトを私もやりたい!と思ったのですが、、、誰に最初に書いてもらおうかなーというところで、私の本は止まっているんです。。そんな私に何かアドバイスをお願いします!

:白い本の目的は何か、ということにもよりますが、あまり気合いを入れずに、気楽にやるのがポイントですね。最初に行くなら、おすすめは個人商店。あまりお客さんが来ないような商店の店主さんは、話好きな人が多い。意外と話が盛り上がりやすいので、おすすめです。

:なるほど!参考にさせていただきます。

:もともと人の表情を読み取ったり、自分を受け入れてくれる人を判別したりすることは得意で。大学生の時に、富山駅で靴磨きをしたことがあるのですが(彼は現在、富山県の大学に通っている)、他の学生は100人くらいに声をかけて0-1人くらいの的中率のところ、僕は5人に声をかけて、3人の靴を磨きました。大勢の人に声をかけるのは得意ではないのですが、他人を観察すること、自分を受け入れてくれる人をキャッチするのは比較的得意みたいです。その人の顔を見た時に「いい関係築けそう!」と思える感覚ですね。白い本を書いてもらう相手にも、その直感が働いていますね。

:その直感、感覚は、言語化できるものなのでしょうか?

:言語では説明はできないですね。むしろ言語化してしまったら逆にわからなくなってしまうというか。クラウドファンディングの成功も、この能力がなければ、難しかったと思います。実際、クラファンのことを特に話していない大学の友人たちが、サービスを購入し、応援してくれたこともよくあって。

:りょーやさんの他人を観察し、見抜く力が、クラウドファンディングでも自分を応援してくれる人かどうかを見定めることにつながっていったのでしょうね。もうこれは、本当に才能ですね!ところでクラウドファンディングと言えば、今回、目標金額を大幅に超えて達成していますね。クラウドファンディングがりょーやさんにもたらしたものはどんなことでしょうか?

:まずは金銭的な余裕ですね。それから、クラウドファンディングをやったおかげで自分が目指すことを堂々と人に話せるようになりました。たくさんの経営者の方とつながれたのも、クラファンのおかげです。そして、自分を本当に応援してくれている人達が誰なのか、改めて気づくことができました。こういうことってピンチに陥ったときでないとなかなか気づけないものですよね。あとは、大切な仲間たちへの面白いお土産話がひとつ、できたかな、と。

経営者の頭の中をハッキング!

2時間のインタビュー時間も残りあとわずか、というところで、最後にもう1つ、インタビュアとしてお聞きしたかったことを捻じ込んでみました!

:ライターという仕事は、クライアントさんのお話を聞いて記事を書く、という行為を通して、その人の頭の中をハッキングしているんじゃないかと思っています。りょーやさんの場合は、経営者やビジネスマンの思考回路を体感する機会が多いのではないかと。そんな観点に立った時、何か気づいたこと、見えてきたことはありますか?

:話を聞いている時は、ついつい「考え方や物の味方がすごい!」というところに焦点をあててしまいがちですが、実は経営者やビジネスマンも、考え方や物の見方は一般の人と同じだと思うんです。では何が違うかというと、「前提」、つまり、「思考の出発点」が違うんです。自分にはこれができる、と信じているものが違うし、これが使える、と見えているものが違う。

例えば、「1億円稼ぐ方法を考えつきますか?」と言われても、なかなか思いつかないですよね。でも、「あなたは3年後に1億円貯金ができています。なにをしたのでしょうか?」と問われれば、「3年後に1億円貯金できている」という前提があるために、一番無理のないプランでどうやったら実践できるかを考え始めるんです。

:私のやっている未来インタビューにも通じるところがありますね。逆にいうと、そういう前提をどのように自分の中で設定できるか、というところなのかな。

:そういうことだと思います。つまり「仮定」と「質問」に通じる部分ですよね。

:なるほどですね!そして最後にもう1つ聞かせてください。水耕栽培や靴磨き、白い本のプロジェクトなど、りょーやさんのその行動力はどこからくるのでしょうか?

:ケースバイケースで、いくつか理由はあると思います。衝動的な場合もあるし、こうなったら素敵だな、と考えることが好きだ、ということもありますね。あとは、人の表情や感情の変化を鋭く感じるので、「彼の痛みをどうにかしたい!」という思いに突き動かされたり。自分の体や心の弱さを知っているので、ずっとこの苦しさが続くならここで短期的な苦しみを選択した方がよいかも、と戦略的に考えている部分もあると思います。

「パーソナルライター」というキーワードからたどりついた久高諒也という人物。今回の対談を含め、2回にわたって取材をさせていただきましたが、私にとっては実に奥深く、年齢を超えた人間的な魅力と、「この人はいったいどういう思考回路を持っているのだろうか」という興味を抱かせる存在でした。彼がこの先、ライターとして、起業家として、また一人の人間として、どのような人生を歩み、その足跡を世の中に残していくのか、彼の一ファンとして、ライター仲間として(と大きく出てみる)、楽しみに追いかけていきたいと思わせる存在。彼のnoteには、この記事ではお伝えしきれない彼の魅力的な生き方や考え方がたくさん詰まっていますので、ぜひご一読あれ!また、パーソナルライターとしての彼は現在、多忙を極めているようですが、お仕事の依頼もnote から受けています。私も書いて欲しいな・・・😏

☘️おススメのりょーやさんの記事☘️

👇りょーやさんの文章力がよくわかる記事です。

👇白い本のお話。あなたもやってみませんか??

👇中学、高校時代の彼の内面が描かれている小説。なかなか力作です。


👇「宝島」読んでみたくなりました。


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パーソナルライターおくやま・ふみ
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