
PostgreSQLは今後どうなっていくのか?
PostgreSQLは30年以上の歴史を持つ、信頼性の高いオープンソースのリレーショナルデータベース管理システムです。
近年、サーバーレスアーキテクチャやグローバルな冗長性を備えたMySQLやSQLiteベースのソリューションが台頭しつつあります。
そんな中PostgreSQLがどう変革しているのか見ていきましょう
(今回は生成AIに執筆協力をいただいています。)
コンピューティングとストレージの分離
PostgreSQLの大きな進化の1つがコンピューティングとストレージの分離です。
Neon、AWS、Superbaseなどがこのアプローチの先駆けとなっています。
メリットは次の通りです。
水平スケーリング
コンピューティングとストレージを分離することで簡単に水平スケーリングできるようになる
コスト効率の良いスケーリング
負荷に応じてコンピューティングとストレージをそれぞれ独立してスケーリングできるためコストが最適化される
シームレスなレプリケーションと高可用性
分離されたアーキテクチャによりレプリケーションと高可用性セットアップが簡素化されます。
ブランチングと開発者体験の向上
ストレージ層を簡単にフォークして新しいコンピューティングインスタンスにアタッチできるため、ブランチングと開発ワークフローが向上する
プラグイン可能なストレージと改善されたテーブルエンジン
PostgreSQL 12でプラグイン可能なストレージのための基本的なサポートが導入されました。
これにより同じデータベース内で異なるテーブルに対して異なるテーブルエンジンを定義できるようになりました。
Supabaseが買収したOrioleプロジェクトは既存のストレージエンジンの代替として設計されており、I/O の削減、ページレベルのデータ圧縮、インデックス組織化テーブルなどの機能を備えています。
PostgreSQLの拡張
PostgreSQLの拡張エコシステムは大きく進化しています。
pgvector
ベクトルデータ型と検索機能を提供するコミュニティ主導のプロジェクト
ParadeDB
OLAPやSearch用途で優れた性能を発揮する、Rustで実装されたオープンソースのPostgreSQL拡張
新しいプラグイン可能なストレージモデルにより、これらの拡張機能を PostgreSQLインスタンスに簡単に追加でき、PostgreSQL で幅広い処理を効率的に処理できるようになります。
その他、AWS RDSのTrusted Language Extensions(pg_tle)をはじめとしてPostgreSQLエコシステムを拡張するさまざまなプロジェクトが存在します。
分散型の多目的データベースへ
アプリケーションがグローバル化し複雑化するにつれ、分散型の多目的データベースへの需要が高まっています。
PostgreSQLの非常に拡張性の高いコアと、大規模なコミュニティ、業界全体での共同努力により、計算とストレージの分離、新しいプラグイン可能なストレージ、さまざまな言語とドメインで強力な機能を提供する数多くの拡張機能など、進歩が続いています。
PostgreSQLの将来は信頼性が高く機能が豊富なデータベースを超えて、高速、スケーラブル、ビジネスとユーザーのニーズに適応できるようなアプリケーションを構築するための触媒となる可能性があります。
参考
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