eスポーツ業界で挑戦する人は、「マス」意識が必要
ゲームが好きで、元々ゲームを作る側ではなく、ゲーム関係のインフラになるようなサービスを5年前ぐらいから、ざっくりと思っていました。
そこから、フォートナイトにハマり、「eスポーツ」というものの面白さに気づき、社内に提案したり、事業計画を練ったりしています。
その中で気づいたのは、業界内では「マス」意識をもっと強めた方がいいのではないか。と感じました。
これは自分自身の反省点でもあります。もっと「マス」を意識しないといけないなと。
マニアだけでビジネスをして成り立つ業界ではない
ターゲット人数×コンバージョン率×顧客単価とコストのバランスで、ビジネスが継続して成り立つかどうかが決まります。
残念ながら、日本のeスポーツ業界においては、
・ターゲット人数
・コンバージョン率
・顧客単価
どれをとっても非常に小さいのが”現状”です。
Gzブレインさんの発表によると、eスポーツファン数は、400万人ほど。
一方で、日本のフィットネスクラブ会員数は、400万人超いるらしいです。(ソースはコチラ)
フィットネスクラブの”会員数”で400万人です。
ターゲット人数×コンバージョン率=400万人なんです!
圧倒的な差ですよね。
フィットネスクラブって大体6,000〜12,000円/月かかります。
つまり、72,000〜144,000円/年。
顧客単価が14万円もある。
eスポーツ業界は、「市場規模/ファン数」で1,262円。
実際は市場規模の中にファン以外からの収入があるので、顧客単価はもっと少ない。
この状態でtoCビジネスの勝負ができるわけがないんです。
でも、ファン数が伸びないといけないし、コミュニティが活性化しないといけない。
業界にとっては、toCをせざるを得ない。
(少し補足すると、eスポーツファンは年齢層が非常に若く、一人あたり使えるお金が非常に小さいため、顧客単価が低いのは仕方がないことでもあります)
じゃあどうするかというと、
ファン数をeスポーツファンという括り以外からも獲得しないといけない。
その獲得を加速させなければいけない。
ここで意固地になって、eスポーツ!!とか言ってる場合じゃなく、「ゲームだよ〜〜簡単な話だよ〜〜」って感じでマス層への訴求が急務なんです。
「マス」意識は、2段階ある
僕が考えているマス意識には、2段階あります。
1段階目は、eスポーツファンを、「ゲームをやる人」に拡げる。
eスポーツファンは400万人ですが、1ヶ月に1回でもゲームをやる人は3,000万人超いると言われています。さすがゲーム大国!
この「ゲームをやるひと」、一般的に言うとゲーマーな人もターゲットに入れる必要があります。
この層へのリーチはどうするか。を真剣に考えないといけない。
プライドを捨てて。eスポーツという最高の世界に引きずり込まないといけないんです。
2段階目は、「ノンゲーマー層」にまで拡げる。
サッカーでいうと、プレーしないけど、スタジアムに行ってみんなと一緒に盛りがってる層。
ルールはよくわからないけど、みんなではしゃいで楽しむのが面白い!っていう層です。
ここはシンプルで、eスポーツのルールや細かい事わからないけど、なんか盛り上がれて楽しい!っていう状態に持っていく必要があります。
プライドは一切必要なく、「あの選手かっこいい」とかでファンになってもらえばいいんです。
拡げつつ、深めつつが必須な難しい業界
ここで注意しなければいけないのは、マスに拡げることは重要ですが、参入してきた人たちを快く受け入れられる体制が業界に必要です。
ゲーマーやノンゲーマーにも参加して楽しんでもらえるような仕組みが。
例えば、
・エース選手がいる
・イケメン揃いの強いチームがいる
・強い選手のドラマを伝える人がいる
など。
すでに少しずつ深まりつつはありますが、まだまだ足りない。
しっかりとマスに拡がっても楽しんでもらう土台を作っていく必要があるのです。
結局は熱意が必要
最終的にはコレ!熱意!
最初に言いましたが、すぐに儲かるような業界じゃないです。
この業界で勝負を仕掛けている誰もが「投資フェーズ」です。
これ以上業界が伸びなかったら潰れる会社だって出てくると思います。
この業界から撤退して、他の業界に今の技術を使わないと会社が成り立たなくなるかもしれない。
それでも、みんな「熱意」を持って、自分たちなりの解決策を業界にぶつけています。
圧倒的熱意を持って、
マスも意識しつつ、
業界成長のために”長期的目線”を持ちながら、
ディテールも具体化させつつ、
試行錯誤を重ねまくりながら、
「こうじゃないか」という仮定を確信に変えていく。
地道にやるしかないフェーズだけど、地道にやり続けることで、業界の中心的立ち位置で勝負できるビジネスが出来上がるのではないかと思っています。
僕も頑張らねば!!
もし、業界に対して、「こういった仕掛けをしていきたい!」ってのがあれば、ぜひコメント欄で教えてください。
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