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子育ての合間のスパ

2歳と4歳の子育ての合間に一人でスパに来てみた。子どもたちは夫含む義理の家族がみてくれていた。
感想を残しておく。将来の自分が、こんなこともあったねと思い出せるように。
ちなみにスパの料金は2000円です。

着替えのロッカーが見つからないところからスタート。
渡されたロッカーの鍵は2000番台。女性用ロッカーは3000番台と4000番台。
ひと通りオロオロした後にスタッフの方に尋ねてみる。私が持ってるのは男性用ロッカーの鍵ですって。嘘でしょ。
受付で対面で鍵をもらったんだけど、覇気のない低い声で話したのがいけなかったかしら。

女性用ロッカーの鍵をもらってロッカーにたどり着いたものの、どこに行こうか盛大に迷う。
館内着を着たり脱いだり、フロアマップを探してうろうろしたり。
受付でなにか説明された気がするけど一つも覚えていない。何を聞いていたのか、自分に小一時間問いたい。

なんやかんやで岩盤浴に行くことに決めた。最後に行ったのは5年前だろうか。
岩盤浴に入った瞬間にメガネが曇って、ここってメガネに適さない場所だっけ…と思い出す。
岩盤にタオルを敷いて横たわり、目をつぶる。何時までいよう…10分から15分が適切とか書いてあったな…などと考える。室内に時計はない。
おもむろに1、2、3…と心の中で数を数えだす自分。30くらいまで数えて気づいた。
600まで数えるつもり?
リラックスしに来たのに600数えるの?
時間を気にするあまりの暴挙。私は時間に追われすぎている。
数えるのをやめて体が温まったところで出る。
前に岩盤浴に行ったときに少し具合が悪くなったのだけど、今日はふらついたりしないし、気分も平常。とりあえず大丈夫。次へ。
どこか休めるところはないかと他の施設も見てみたけど、どこも人でいっぱい。

化粧を落としたいのでお風呂へ。
まずはインフィニティ露天風呂に浸かってみた。目の前は海。快晴で湯温もちょうどいい。最高のはずだったのに、あまりの感情の湧いてこなさにうろたえる。
疲れ?
サイコパス?

スパでのテーマは、子どもがいたらできないことをやってみよう、だった。
岩盤浴。インフィニティ温泉。サウナ。濁った水素泉。こわがって入りたがらないこと請け合い。

楽しいとか、気持ちいいとかの感情は湧いてこなかった。序盤は、まだ時間は大丈夫かとハラハラする自分とのせめぎ合い。
なんでこうなった、リラックス下手にも程がある、と反省した。
後半は腹をくくって長居することを決めた。

来る前までの感情として、疲れている自信もあるし、体力のなさも自覚しているから、お風呂に入るのが不安だった。お風呂って体力使うじゃん。しかもエンタメ寄りのスパに来ちゃってるから、あっちもこっちも行きたいよぅ!ってなって、さらに体力使いそうじゃん。お風呂で具合が悪くならないか不安なのだよ。36歳の悲哀。

スパに行くなら今がチャンスだよと夫に言われた時、行かないという選択肢も頭に浮かんだ。昼寝のほうが回復できるんじゃないの、2000円払って具合悪くなるだけかもよ、と思った。
迷ったけど、珍しく行ってみたい気持ちが強くて、行く選択をした。
いざ来てみれば、最高ぅ!とか、はぁ〜気持ちいい〜♡みたいなことはなくて、淡々とこなすだけだったけど、良いこともあった。
お風呂は良い。さっぱりするだけでも価値がある。新しい場所というのも良い。日常から離れるだけで頭が回りだす。若干ね。

家族と過ごす毎日の中で、つかの間でも知らない人に囲まれて、目新しい場所で過ごすことは良い刺激になる。
ここまで来るのはほんっっっとうに疲れたけど、来てよかったと思いました。

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