捨て台詞は本来双方にとって気分のいいもの
捨て台詞を聞く機会はあまりない。
コメディ寄りのアニメやドラマで耳にするくらいだろうか。
「覚えてろよ!」
「今回は見逃してやる」
負け惜しみの言葉を言って去るのが定番だ。
子どもの喧嘩なら言い合いになって一方が言い逃げする場面もあるかもしれない。
捨て台詞はいつ使うか
捨て台詞は勝負や争いがあったときに、負けた側が使う。
言ったところで結果は変わらないのだが、負けて悔しい気持ちを少し和らげるくらいの効果はあるだろう。
捨て台詞を使ったときは相手の反応を見ることもなく「言い逃げ」という形になる。
悠長にしていたら勝利側から追い打ちをかけられるかもしれないし、逃げるが勝ちだ。(すでに負けは決しているが)
「言ってやった」感がせめてものプライドを保つ。
勝利者の対応
捨て台詞を投げかけられた方は、気分が悪いだろうか。
正直、大したダメージはないと思う。
もしその捨て台詞が気に障ったのであれば、それは図星だからだ。
敗者の最後の一撃にしては優秀である。
ただ、どちらにせよ勝負に勝ったのだから少々の負け惜しみくらい気分よく言わせてあげればよい。
相手を再起不能なまでに傷つけたいわけではないだろう?十分じゃないか。
相手を追い詰めようとするならそれはもはやいじめである。
勝敗が決したのであれば、それ以上は深追いしない。
相手が降参した、白旗をあげたのだからそれ以上の手出しは無用だ。
気が大きくなっているのかもしれないが、そういう時にこそ自制心を持たなければならない。
気持ちよく終わる
「調子に乗る」というのが人間の欠点だとつくづく思う。
良いことが起きたり、勝ったり、流れに乗っているときはなかなか自分を客観的に見ることができない。
大昔の話を出して誰かを笑い者にしたり、悦に浸る人が多い気がする。
お互いがその場限りのことを引きずらず、気持ちよく終わればいいのに。
倫理観と道徳観をもって、きちんと自制する心を持つことができれば、そうした小さな不幸が少なくなると信じている。