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「目的同士を繋ぎたい:PURPOSE Music Storeが目指すもの」

はじめまして。PURPOSE Music Shop(https://purpose-music.shop)を運営している三井拓郎と申します。


私の今までの音楽遍歴等にご興味がある方はこちらをご覧ください↓

このnoteでは、商品入荷情報や、楽器に関してのコラムなどをお伝えしていきたいと思います。
PURPOSE Music Storeは、「楽器は受け継がれていくもの」をモットーに、主にヴィンテージギターやベースの販売、楽器買取を行なっております。(※新しいモデルなども買取、販売を行なっております)
なぜ店名を「PURPOSE(訳:目的、目標)」にしたのかと申しますと、私の「目的」とお客様が購入するそれぞれの「目的」を合致させることこそが私(堅苦しいので以下:僕)の目的だからです。

僕の「目的」とは


ビンテージギターはジャンク状態で入荷される事が多々あります(8割以上といってもいいくらい)。
私が総合リユース会社の楽器部門で働いていた頃、その会社はリユース業界の大手だったこともあり薄利多売の経営方針で日々、出品数のノルマに追われ「効率化」ということが第一に求められるようになっていました。 効率化を重視すると商品の選定に「利益になる物」「ならない物」という線引きがどうしても必要になってくるのです。

要するに「いるもの」「いらないもの」という仕分けです。 販売方法がネットのみだったので出品するまでに以下の工数(人件費)が、かかってきます。
1,商品状態を確認
2,査定
3,ネット掲載用の写真撮影
4,商品説明
5,倉庫にて保管管理
6,梱包と配送手続き

これだけの作業をすると、いわゆる「ジャンク品」と判断した商品は「販売金額」と「人件費や資材費」が釣り合わなくなってきてしまうのです。(もちろんジャンク品でも金額のつくものはジャンクコンディションとして出品しておりました。) そして、釣り合わないと判断した楽器はダンボールに詰めるだけ詰め、タダ同然の金額で回収業者に流しておりました。

大手の会社なら必然的な働き方でしたが、僕は「ちゃんと直してあげれば、きっと欲しい人に届くはずだ」という想いが湧いてきました。
これが僕の「目的」です。
査定の経験値ばかり蓄積させていた僕は上司に直談判し、リペアの勉強をし始め、会社で初めての試みとして「修理をする」ということを実践してみました。最初は、「ジャンク品1本にそんな時間をかけて大丈夫?」と心配されていましたが、だんだんと作業スピードも上がりジャンクを中古にできる確率も上がってきました。

すると、今までタダ同然で回収されていた楽器たちが利益の出る価格帯で売れていき、「利益を出したい会社」と「その楽器を求めていたお客様」とが繋がり、お互いWin-Winな関係性が成り立つ仕組みが出来てきたのです。
さらに、今まで行ってこなかった楽器の清掃やメンテナンスも取り入れ、弦を張り替えて、ボディやフレットを磨き、弦高調整などを行い楽器店に近いクオリティで出品をできるようになりました。

その結果、楽器部門は例年の約1.8倍の売り上げを達成することができました。 これはまさに、思い描いていた僕の「目的」がしっかりと成果となり体験できた出来事でした。
例えば、拾われたペットを里親にお渡しする際には、そのままの状態でお渡しするのではなく、お風呂に入れ、ブラッシングをし、爪を切ってあげて引き渡すのと似たような気持ちです。「モノとペットを一緒にするな」と言われそうですが、僕にとって楽器も同じく、ボロボロの楽器をそのままお渡しするのではなく、できる限り良いコンディ ションにしてお渡しをするという使命感のようなものを背負って働いておりました。

僕の目的とは「『価値がない』とレッテルを貼られた楽器にもう一度価値を見出させてあげること」です。
もしかしたら破棄され、燃やされ、存在自体がなくなっていたかもしれない楽器が、自分の手でもう一度誰かに使ってもらえる存在になるってすごく素敵なことだと思いませんか?

苦労が報われるのです

最後に、当店で購入してくださり、さらには嬉しい言葉までくださったお客様の声を紹介させてください。
そのお客様はFender Japanのストラトキャスターを買ってくださった方です。


当店で販売していたFender Japan Stratocaster

「無事に届きましたありがとうございます!とても綺麗な状態でびっくりしました。ずっと赤いEシリアルを探していたのでようやく長い旅が終わりました(笑)大事な相棒として使わせていただきます!ありがとうございました!」

このギターは入荷時は接触不良で音が出ず、ネックも反っておりポットも360度回転してしまうジャンク状態でしたがパーツは交換せずオリジナルパーツのまま、しっかりリペアをして中古状態まで持って行きました。

(僕は好きな作業ですが)リペアは根気のいる作業です。1本に何時間、または何日も費やすことになる場合もあります。しかし、このような言葉をいただいた時にその苦労が報われるのです。

このように音楽や楽器を通じて、皆様の人生がより豊かになることを願っています。ぜひ、PURPOSE Music Storeにお立ち寄りください。皆様と交流できることを楽しみにしています。

長い自己紹介でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。


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