【note版】結婚式前夜祭「ヘン・パーティー」の開催地として人気のリバプールと郷土料理「スカウス」
基記事はレストラン情報ですが、1個前の記事が女子会のギャ(ガ)レンタイン・デー(関連記事)についてだったので、引き続き関連のある女子ネタにフォーカスします。
リバプールって、サッカー・チームの名前やビートルズの地元として世界的に有名なんで行ってみたんですが、現地に着いて感じる違和感・・。
な、なんか・・昼間っからやたらどぎつくキメてるガールズが多い・・?あれ、あっちにも・・え、皆どうしちゃったの?
と、このときはなにも知らなかったので驚いたのですが、そのうち港ではウェディング・フォトを撮ってるカップルまで出現して、リバプールってどうやら、結婚式や独身最後の夜を楽しむ前夜祭を開く
を開く地として人気なようです。北米ではバチェロレッテ・パーティーというらしく、こんなところにもイギリス版の呼び名が・・。それでは、まずはそもそもの本題、リバプールの郷土料理「スカウス」についての記事をお読みください。
※以下は他媒体に掲載中の記事から転載(自著)した、過去のものです。noteには私の個人的な記録として一部割愛、再編集したものをお届けします。フルバージョンの原文はこちらをご参照ください(2019年9月14日執筆分)。
かつて三角貿易で栄えた港町であるイギリスのリバプールには、スカウス(scouse)という名の郷土料理があります。ビーフシチューに似たスカウスは、古くから地元民に食べられてきた人気メニューですが、そのあまりの素朴さに普段の家庭料理として作られる事が多く、お店では中々見つけることが難しいです。そこで今回は、観光客にとってはめずらしい、スカウスを必ず食べられるパブレストラン、マー(Ma Boyle's Alehouse and Eatery)をご紹介します。
スカウスってどんな料理?
スカウスの祖先は、北欧の船乗り達によって食べられていたロブスカウスというシチューが由来で、同じく船乗りの多い港町リバプールでも大人気になったそうです。厳密なレシピはなく、家庭では元々、余った野菜などの残り物を一緒くたに煮込む質素な料理という位置付けです。
外で食べる場合でも、各店オリジナルのこだわりレシピがあり、違った味が楽しめます。リバプールっ子はこの料理をよく食べるため、自らを愛着をこめてスカウザーと呼んだり、リバプール訛りの通称としてもよく知られています。
独身卒業旅行としても人気のリバプール
カモメが飛び交う美しい港を持つリバプールは、かのタイタニック号を運行していた会社があった街でもあり、ロマンスの雰囲気が漂うのでしょうか。街にはイギリスでヘン(hen)パーティーと呼ばれる、独身最後のパーティーを楽しむ女性同士の小グループを多く見かけました。参加者は花嫁が小さなウエディングベールを、その他のお友達がヘンパーティー等といったキーワードが書かれたタスキをかけているので、すぐにソレと判ります。
男性版はスタッグ(stag)と呼ばれ、やはり他の街と比べても男性同士のそれらしきグループが歌など歌いながら陽気に闊歩しています。
お目当てのパブレストラン、マーにてスカウスを食す
そんな若者グループやカップル、友人同士、仕事帰りに一杯やっているオジ様、わざわざ予約までして駆け付けるファミリーなど、幅広い層のお客さんで賑わうパブレストラン、マーには普通のクラシック スカウス 8.5 ポンド(2年以上たっても値上げしてないって、イギリスでは凄すぎる!)とベジタリアン版お肉なしのタイプ 8 ポンド(約1200円)があります。
パブなので、ビールなどの飲み物はバーカウンターで注文します。2つの料理の違いは単にお肉のビーフが入っているかないかで、お値段もたった100円しか変わらないので是非ともお肉入りクラシック版の注文をお勧めします。
程なく運ばれてきた、待ちに待った名物料理のスカウス。見た目はビーフストロガノフのようでしたが、上記にも書いたように各店アレンジを加えるので、他では「まるで肉じゃが」と言う人もいて見た目もかなり様々なようです。口に入れるとお肉がホロっと崩れる程の柔らかさ。それもそのはず。レシピが書かれた手拭いをお土産に買ったのですが、そこにはなんと計3時間も煮込むと書いてありました。どうりで納得です。
ツマミに頼んだペリペリチキンの手羽先 7 ポンド(約1000円)も皮がパリッと香ばしく、レモンスライス入りのフィンガーボールまでついてくるオシャレさです。
こちらのマーはハーバー寄りで少し奥まっていますが、すぐ横にあるリバプール パリッシュ(Parish)教会が目印です。私たちはほかにもないかな、と市街の中心部にまでスカウスを求めて歩き回りましたが、少なくとも外に出ている各店のメニューにスカウスという文字はなく、結局はじめに見つけたこのマーにわざわざまた戻りました。皆さんには時間と体力の節約の為にも、是非こちらのマーに直接向かってみる事をお勧めします。