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とまらないおいしさ!イギリスの「マヨネーズ入りクリスマス・クッキー」
先週はイギリス現地校に通う、子供たちのクリスマスの過ごし方を紹介しましたが、今回はクリスマス関連のトピックをもうひとつ。わが子が参加するボーイスカウトでは、いつも学校が長期休みに入る直前は打ち上げ的な意味合いで、きまってお菓子を作ります。
今年は春のロックダウン以来、もうずっとZoomを使ったオンラインでの活動のみ。以前なら活動場所(hut)に送り届ければ子供は勝手に楽しんで帰ってくるだけでしたが、家で活動するようになってからはそうもいかず。ミィーティング中は親がビッタリ張り付いてアレやコレやと世話を焼かなければならず、当日必要な材料の多さや下準備なども地味に負担でなにかと大変ですが・・おっと、またいつものグチは置いときます。
イギリスが発祥のボーイスカウト
こちらに来るまで知りませんでしたが、いわゆるキャンプなどの野外活動で名が知られている「ボーイスカウト」とは、1907年にイギリスで始まった青少年教育活動のことです。
今では世界では171の国と地域(出典:“National Scout Organizations” Scouts)、うち日本には「ボーイスカウト日本連盟」があります。それによると団と言われる活動母体が約2,000あり、約10万人が活動しているそうです。
また、「ボーイスカウト」といっても「スカウト(Scouts)」と名のれるのは10歳から14歳までだけで、ほかの年齢の子供たちは6〜8才までの「ビーバー(Beavers )」や8〜10才半までの「カブズ(Cubs)」といった別のクラスに分けられます。
12月はクリスマスイベント尽くし!
学校同様、このスカウト活動でも今月は、クリスマス関連の企画が盛りだくさん。はじめの週は「ビーバー」で少し変わったアドベント・カレンダーを作りました。サンタクロースの切り絵を貼った下に24日までの数字を書き入れ、横にはこんな言葉が踊ります。
Santa’s beard is very bare on his chin. サンタさんのあご髭がスカスカだよ。
There is no hair! 毛が全然ナイよ!
So each day add a puff of white. だから毎日白い綿毛をつけてあげて。
When it’s full he will come that night!!! 全部生えそろったらその夜に来るから!
つまり、日付けの位置に毎日ひとつずつコットン・ボールを貼り付けると24日のイブにはサンタさんの白髭が出来あがる、という仕組みです。こんな形でのカレンダーは見たことがなかったので、ナルホドと思いました。
一方「カブズ」はこの週、今はあまり使うこともなくなってきたCD-ROMを使って時計を作成しました。CD-ROM型にシール印刷された好きなデザインを貼り付けて、秒針や背面の電池部分と結合させます。
ほかに、クリスマスにちなんだクロスワード・パズルやクイズを楽しんだりしました。
子供ウケ抜群のお菓子作り
冒頭で述べたように、学期末にはいつも調理実習があるので(活動場所も必然的に台所へ移動)子供たちは毎回ワクワクと楽しみにしています。ビーバーでは買ってきたロールケーキにアイシングやココア、苺などで飾り付けをし、ブッシュドノエルのような
Christmas log
を作りました。カブズでは今回の表題にもあるとおり、なんと材料にマヨネーズが入っているクッキーを製作。その名も
Crimbo Crackle Cookies
crackleというのは「パチパチ音をたてる」という意味で、もともとはココア生地に粉糖をかけ、表面が膨らんで割れたように見える「クラックル・クッキー」(イギリスのレシピではbisucuitsとなっていますね)というものがあります。
Crimboとは、これまた日本のデバイスを使うと打ち間違えと認識され、すぐにcrimeだのcrumbsと自動変換されてしまうのですが「クリスマスの俗語」だそうです。つまり、この日作ったのはクラックル・クッキーのクリスマス版ということになります。
そのために食紅と緑色を混ぜ入れたのですが、水で溶かしてから入れるべきだったのか、色がほとんどつかず残念な仕上がりに。けれども通常はサラダ油やオリーブ油、バターといったものを油替わりに使うはずが、まさかのマヨネーズ!
これが案外よい方に働き、減量して入れた砂糖のほのかな甘味とマヨネーズの塩気が合わさって、予想外のとまらないおいしさに!!イギリス人が大好きな
dunking biscuits
という、紅茶にクッキーを浸しながら食べる行為にピッタリのでき上がりで、紅茶をガブリ、クッキーをバリボリ、の「ガブリ・バリボリ」が永遠にとまらないのではないかと危惧するほどでした。なんとか自制した頃には腹が若干痛いという、なんとも情けない始末に。あまりにも手軽でおいしかったので、レシピをメモとして残しておきます。
250g self-raising flour こちらの小麦粉にはあらかじめ膨らし粉が入っているので、普通の小麦粉で作る場合はベーキング・パウダーを適宜入れるといいです。
150g caster sugar 上白糖(今回グラニュー糖を使いました)
120g mayonnaise マヨネーズ
50ml milk 牛乳
1 tsp vanilla extract バニラ・エッセンス
red & green food colouring (can be any colours- I just used red & green as its Christmassy)食用着色料(Christmassyとは「クリスマスっぽい」という意味)
icing sugar to dust/ cover the cookies 表面に粉砂糖を振りかけると粉雪のようにみえ、よりオリジナルのクラックリング・クッキーのように!
家にある材料で混ぜるだけ、という簡単さなので皆さんもこのB級グルメ的おいしさをぜひ、このクリスマスに味わってみてください。
今回、この投稿間際に滑り込みセーフでこんな企画を見つけました。私の大好きな旅をテーマにしたサークルや、面白い企画をいつも主催するリチャードさん。これからも、色んな企画に飛び入り参加できたらと密かに企んでおります。
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