ご相談いただきました。〜変形性股関節症②
年齢を重ねても自分の足でスタスタ歩いて、元気でいきいきとした人生を送って欲しい!シニア専門パーソナルトレーナー戸田直子です。
公式LINEからご相談いただきました。
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現在、変形性股関節症と診断をされてしまいまして、日中より夜中の方が余計に痛い。
平坦な道を歩くのは痛くないのですが、階段は交互にあがれません。
筋力トレーニングはしていますが、余計痛い気がして、関節可動域も内外旋は狭くなり、痛みのために寝た状態で足を持ち上げることも出来ません。
聞きたいのはなんとか進行を遅らせたとして、その後、片麻痺(脳梗塞後遺症)になったら、手術は出来るものなんでしようか?
この変形性股関節症になった人は絶対脳卒中にならないという保証はない訳です。
そういう重複障害の人はあとから人工股関節の手術は出来るものなんでしょうか?
先延ばしにして、後々に他の病気になり、手術が必要なのにできないことになったら困ります。
いま、他の病院にセカンドオピニオンとして診察だけでも行こうか悩み中です。
手術適応外と言って欲しいけど、診察してれば、のちのち、本当に手術が必要な時に相談しやすいかとも思っています。
戸田さんなら地域でそういう人をみてませんか?
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まだ人工股関節にする手術は受けていない。できることなら受けたくない。トレーニングをして手術はなるべく先送りにしたい。でも先送りにして、いざ手術を受けたいと思った時に他の病気で受けれなくなったらどうしよう。
というご相談です。
変形性股関節症についてはこちら
もし脳卒中になって、半身麻痺になったら、手術が受けれるか?というご質問ですが、これは麻痺の程度や生活機能に影響されることですので、一概には語れない部分だと思います。
「主治医の先生の判断による」としか言いようがありません。
しかし、文献等を調べてみますと、脳卒中後遺症のある方が足の骨を折った場合は手術ができるケースもあるようですから、脳卒中後遺症があるからといって手術そのものが受けれないということはないようです。
次に、なんのために手術をするか?ということを考える必要があります。
変形性股関節症で人工関節置換術の手術をするときの目的は、大きく2つ。痛みの緩和と歩行能力の改善です。
骨と骨が擦れるのが痛みの原因ですから、骨の部分を人工のものに置き換えれば、関節の痛みはなくなります。
痛みがなくなって、関節が良く動くようになれば、トレーニングが行いやすくなって歩きやすくなる効果が期待できます。
それと、全身麻酔や持病などからくる手術そのもののリスクとを天秤にかけて、手術するメリットがあるかどうかで判断されると思います。
手術のリスクを負ってでも痛みを取り除きたい。
股関節の手術をすればもっと歩けるようになる。
そんな状況でしたら手術が検討されるでしょう。
相談者の方が、なぜ脳卒中になることをこんなにも心配されるのかはわからないのですが、
なるべく早いうちに手術をしたほうがいいのか、なるべく先延ばしにしたほうがいいのか、先延ばしにしたがためにタイミングを失ってしまわないか、手術の時期について悩んでおられることがわかります。
そして、将来自分の足がどうなってしまうのか、とても不安に思っておられることがひしひしと伝わってきました。
このご相談に関する私のお返事はこうです。
まずは、セカンドオピニオンとして、手術を行っている病院を受診してみること。本当に手術が必要なほど股関節の状態が良くないのか?しっかりと相談してみることです。
その話を聞いた上で、まだ手術はしないと決めたなら、筋力トレーニングなどの股関節への負担をかけないような適切な運動を継続して、様子を見るといいと思います。
変形性股関節症の方の場合、手術をしてもしなくても、体のメンテナンスのためのリハビリや運動習慣は一生必要なものになります。
手術で筋力はアップしませんからね。
大切なことは、自分の体にあったトレーニングをすること。
体のどの部分が弱っているかは人それぞれですから、弱った部分に効く適切な運動をして、一生自分の足で歩けることを目指しましょう!
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