社会に出たくない
小さい頃からよく「ボンヤリとしている」と言われてきた私でも、この気持ちだけは何年も変わらない。
就職したくないのはもちろんの事だが、「就職したくない」というのは実はねるねるねるねでいうところの「2ばんのこな」である。
では1ばんのこなは何なのかというと、それはズバリ「就活がしたくない」である。
この2つから、私の「社会に出たくない」というねるねるねるねが成っているのだ。
もちろん、なんとなく良さげな企業が見つかり、なんとなく応募して、じゃあ4月からはウチでぜひ働いてください、みたいなものなのであれば全く問題ない。
しかし現実はそう甘くなく、こちら側にある程度の努力が求められ、その努力が実るとも限らない。
なんとも過酷な試練。
スタバでコーヒーを啜りながら作業をする社会人のすべてがこの試練を乗り越えたと思うと侮れない。
思い返してみれば、私は今までの人生でかなり拒絶というものを避けてきたと思う。
「断られるのが怖いから」という理由でなかなか友人を遊びに誘えないし、片思いの相手に告白だなんて考えたこともない。
拒絶の可能性を0.1%でも感じたら即座に引き下がる、これが私の生き方なのだ。
そんな生き方で今までやってきたため、当然私の人生にショッキングな出来事はほぼないと言える。
入りたい企業に振られるというショッキングな体験をするわけにはいかないので、確実に入れる企業にしか応募したくない。
しかし、確実に入れる企業でまともな企業など存在するはずもなく、コネもないのでどうしようもない。
以前この事を祖父母と両親に話したところ、「どうしようもないクズ」といったような扱いを受けてしまった。
社会人になれば夏休みも冬休みも春休みも無く、毎日毎日責任の伴う何かしらをやる羽目になるのだろう。
苦労して就職活動をしたのちに、この無限地獄が待っていると考えてみれば、「社会に出たくない」というこの切なる思いは真っ当な考えではないだろうか。
こういったくだらないことを考えている間にも、同級生は夢に向かって留学だの、資格取得だのを頑張っているのであろう。
働くことが夢になっている人は、本当にすごいと思う。
私もそうなれるものならそうなりたいと心から思っている。
留年はしたくないが、一生学生でいたいと思う。
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