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戻りたい明日

全国一斉休校って先生もお休みでしょ?

そんなわけはありません。

生徒がいない学校に、毎日しっかり出勤していました。

なんで?

やるべきことはたくさんあるからです。

▶︎生徒の安否確認の電話
▶︎新学期の教材と宿題を梱包して郵送
▶︎学校ホームページでコロナ対策の告知
▶︎新入生へのガイダンス資料づくり
▶︎オンライン授業の撮影・配信
▶︎オンラインホームルームのシステム導入
▶︎鳴り止まない電話への対応
▶︎学校再開時のガイドラインを探る会議

4月と5月は昼食という概念すら忘れて、必死に働いてました。

電車がガラガラすぎることに逆に不安になりながら、命がけで通勤してました。

会議のたびに、価値観の異なる同僚との議論に心を痛めてました。

思い出しただけでしんどい…

それなのに忘れたくないんですよね、
あの、もどかしかった日々を。

「やまない雨はない」とか「明けない夜はない」とか。この“耐える心”って日本人に標準装備されているのでしょうか?
辛いときほど頑張れてしまうのです。

わたしたち教員は、この休校期間まるで転職したかのような毎日でした。カメラマンさんにディレクターさん、梱包屋さんにシール貼りの内職さん、そしてわたしはSEさん!

多くの職場や学校でzoomが採用されるなか、セキュリティの問題でうちはNG🙅‍♀️
授業の配信どうするの?
どうやってホームルームするの?

昨年度の会議で、全生徒にタブレットを持たせることに反対したことを何度も何度も後悔したものです。

デバイスあったらだいたいのことはクリアできるから!

とりあえず持たせてないものは仕方ないので、ケータイ禁止の校則を度外視して生徒のスマホをフル活用したオンラインシステムを導入しました。

サーバの契約をバージョンアップして
→生徒全員にメールアドレス付与して
→Googleのシステム入れて
→アプリの登録方法レクチャーして
→お知らせと登録方法のプリント作って
→それを封入して郵送して
→生徒のスマホへの登録を遠隔サポートして
→教員のパソコン設定して

今ではみなさん一丁前にイヤホンマイクでオンラインホームルームしています。

「YouTuberデビューしちゃった!」とはしゃいで授業撮ってます。

そして、慣れた頃には学校再開です。

戻りたい明日がやってきました!

学校に生徒がいて、教員がいて、この“あたりまえ”こそがハッピーエンドです。

そしてまた、新しい学校のあり方の模索が始まります。

次はオンライン行事!
オンライン文化祭に体育祭、そしてオンライン修学旅行などなど…味気ないと思えばそれまでですが、きっと新しいワクワクも見出せそうです!
教育現場も新しい技術を味方につけて、まさに温故知新です。

6月1日の始業式に向けてのモチベーションアップ動画を前日に生徒用連絡アプリにて配信しました。
やっぱり、あくせくと生きてたこの日々を忘れたくありません。


期待も不安も受け止めてくれる学校で
特別な1学期が始まります。