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転職モード


20年前、採用面接でどんな教員生活を歩みたいか問われた。

『まずは背伸びをせず友達のような先生から始めて、少しずつ経験を重ねながらお姉さんのような先生、そしてお母さんのような先生になっていきたい』

すらすらとこう答えました。
そう、わたしは優等生なのです。

不惑を迎えた…いや、ちょっと超えた今、保護者世代どまんなかの女教師は、生徒の目にどんな風に映っているのだろうか。

ひとつの職場で20年間働いていると、ひとつの仕事でありながらも立場が変わり、内容が変わり、生徒が変わり…

まるで転職を繰り返しているような気持ちになる。

そもそも教員の仕事は何でも屋さんです。

【畑違いのお仕事】
▶︎会計業務(部費・給食費などの管理)
▶︎イベンター(行事の企画・運営)
▶︎営業職(生徒募集・勧誘)
▶︎トレーナー(部活動)
▶︎SE(オンライン授業撮影・編集、H P管理)
▶︎清掃員(構内清掃)
▶︎編集者(パンフレット・学校新聞)
▶︎学芸員(資料整理・管理)
▶︎テレアポ(保護者対応)
▶︎カウンセラー(生徒対応)
▶︎ツアコン(旅行の企画・引率)
▶︎事務職(書類の作成・封入・郵送)
▶︎弁護士(トラブルの仲裁)
▶︎キャリアデザイナー(進路指導)

ぱっと思いつくだけでも、本業ではない仕事がこんなにある。

他に例をみない幅広さですよね。
校務分掌という、カタチだけの役割分担はありますが、それによって担当部署に別れるのではなく1人の人間が全ての役回りをこなしているのです。

さらには年代や役職によってはほとんど生徒と接することのないポジションもあるわけですから。

わたし今ここです。
肩書きをいただき、でもお給料は1円も上がらず、毎日大人たち相手に気を遣い、そして雑用に追われる。

教員の本業って何なんだろう?

とりあえず、いつでも別業種にいけるスキルは最低限備えています。
浅く、広く、それなりに!