ミュージカル『テニスの王子様』4th不動峰を観た話
2020年2月16日、テニミュ3rdの千秋楽を見届けて私の長い夏は終わりました。
時を経て4th始動が決定し、無事チケットを確保できたため先日現地に赴きました。約1年5ヶ月ぶりの夏が始まった記念として、今この気持ちを書き残しています。
結論からいえば、
テニミュ4th最高!!!!!!!!!!!!
です。
ネタバレを踏まないように生きていたもののツイッターを覗く以上それらしきツイートが目に入ることがあり、賛否両論であるという事実に実を言うと怯えていました。
「期待値が高いからこそ期待を超えなかった時にがっかりするのでは…」
その不安はオープニングの楽曲で一瞬にして吹き飛びました。
圧倒的光。青春の追体験。自然と涙が出ました。
隣に座っている方が思わず胸を抑えたことに気づき、収容率50%前後左右空席でみた舞台では感じられなかった客席の一体感の良さを再認識しました。
3時間はあっという間に過ぎ去り、生で演者に拍手を届けられる喜びを胸に劇場を後にしました。
観劇して気が付いたのは、先述した「賛否両論」というのがクオリティに対してではなく『テニミュらしさ』に対しての評価が割れているということです。
フレッシュなキャスト、練られた構成、青春を感じさせる楽曲、テニミュとして申し分ないクオリティを前にして一番に思ったのは「新しいテニミュだ。」でした。
構成にしても楽曲にしても、確かに「THE・テニミュ」という雰囲気ではなかったことは素人の私にも理解できました。
それもそのはず、4thでは1st、2nd、3rdから脚本・音楽などスタッフが一新されています。
それを踏まえて感じたのは、
「意図的に従来のテニミュと変えている」
ということ。
3rdまでやってきたように、過去の曲をアレンジして使ったり、楽曲の雰囲気を模倣したり、いわゆる再演的なことはプロなのでいくらでも出来たと思います。
それでもあえて新しいものを生み出したことに、これからの演劇界における4thテニミュの在り方が集約されているのではないでしょうか。
テニミュが若手俳優の登竜門と言われた時代は過去となり、それこそ「2.5次元」という言葉ができるほど近年は多くの作品が世に生み出されています。
その中で固定ファンの多いテニミュが新たな挑戦をしていることは、「門徒を広げる」という意味では最適ではないかと感じました。
簡単に言えば、4thテニミュは新規でも十分楽しめるような構成になり、2.5次元全盛期真っ只中でも文句なしに「面白い!」といえる作品になっていると思うのです。
コンテンツは変化していくもので、それが好きか嫌いかは受け手が自由に判断することです。
ちらほら目に入った「4thってテニミュじゃない」という言葉が気になってしまったので補足しますが、それは「”私の好きな”テニミュじゃない」というだけで、4thは変化を続ける紛れもない「テニミュ」なのではないか、と個人的には思うのです。
繰り返しますが、そこからの好き嫌いは完全に各々の感じ方で自由なものです。「最高!」と思う人もいれば「ちょっと違ったかな?」と思う人もいて至極当然なので、その結果生まれたのがこの賛否両論の空気なのかなと勝手に推測しておりました。
その上で4thテニミュは私の好みだったな〜と感じているので、賛否両論で観劇を迷っている方はぜひ自身の目で夏の始まりを見届けてきてほしいと切に願うばかりです。
最後に…
3rdのアンコール曲の歌詞に「スタートラインを引いたあの時、ゴールは想像しなかった」とあるのですが、そのスタートラインである不動峰公演の幕開けに立ち会えたことがいちテニミュファンとして嬉しく、また誇りであると改めて感じています。
そして、テニミュが動き出すまでに様々な素敵な作品を拝見してきましたが、テニミュからしか得られないパワーがあると再確認しました。
寿司が食べたいのに特上のステーキを食べ続け、美味しいんだけどそれじゃない感を味わっていた生活にやっと寿司が現れました。嬉しいです。
テニミュって、楽しいじゃん!!!!!!!!!!
大千秋楽まで無事走り切れますように!
読んでくださりありがとうございました!