主人と別れずに別れる二人の幸せ
大学時代に知り合った主人とは、結婚するまでの10年間付き合いを含めて、約30年間人生を共にしている。
結婚前の10年間は遠距離恋愛でだった。結婚してから、一緒に暮らしたのは約12年間。単身赴任が急に決まるまでの間である。
彼はちょっとケンカっ早い。だから上司と少し揉めて、北国に飛ばされた。私も主人と少しケンカが多かったので、転勤を言い渡された時、頼る場所もない新天地で、ケンカしたとき心細すぎやしないか…と、一緒について行くのをためらった。
それ以来15年間4人の子供たちを一人で育てる生活を送っている。
子供たちも、それぞれ大きくなり、幸いなことに父親とも仲良しで、ひねくれたりせず、健全に成長してくれた。
主人は一度も食事を作ったことがなく、学生時代からずっと私の食事を美味しいといいながら、よろこんで食べてくれた。だから、私がインフルエンザにかかったときは、子供を面倒見ながら「僕たちの食事はどうするの」と、困っていた。高熱の私も自分の事で精一杯で困っていた。義理の母は、男子厨房に入らずの子育てだつたから、仕方ないなと、思っていた。国立大学に入れるため一生懸命だったので、主人は自慢の息子だった。
主人は片付けも苦手で、結婚生活の始めは、部屋の片付も、食事の支度も出来なくてもお給料を貰ってきてくれるからそれでいい、と我慢していた。そのうち一人二人と子供が増えるにつれ、家事育児を全部一人でやるのが難しくなってきた。主人は相変わらずで、不満を言うと、暴れまわるようになり、どんどん気持ちが荒んでいった。始めは彼は機嫌が悪くなった後は、必ず)悪かった」と言って謝ってくれるのだが、結婚生活が進むうちに、いつの間にかそれもなくなってしまい、ガサガサの気持ちで生活していた。
だから、やっぱり単身赴任になった時は、こころ細かったけど、慣れたら家庭が明るくなって、子供達に悪影響を与えない生活を、過ごさせることが出来てホットしていた。彼も一カ月に1回帰ってくることがで来たのでよかったと思った。離婚は、したくないと、その思いだけで一生懸命やってきた。
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