おじさん、壮絶にンゴる
TikTokを見ていたならば、なんかすんごい神職(神主さんとか)がいた。
境内にペット連れて来るな……まぁ、それは分かる。抱っこしたら参詣オッケーな近所の八幡様にも「境内で散歩すんな」の立て看はある。ご不浄はいかんからな。まぁそれは良い。
が、その後ペットは生まれ変わって……と言い出した辺りから話がかなり微妙に。
そもそもっスよ、神道に輪廻とか生まれ変わりってねーもん。死んだら神様ですらあの世に行く。それこそ記紀神話にも書いてある。
また、日本の神域って山とか自然豊かなとこにあったりするよね？ 神の使いの八咫烏とか、キツネさんが崇拝対象だったり(稲荷大明神)、嘗ては馬を奉納したり(それが簡易化されたのが絵馬の奉納だ)、境内に狛犬いたり、日吉神社の神使はお猿さん(見ざる言わざる聞かざるの三猿)
稲荷大明神なんて位階「正一位」貴族でゆーたらトップだぞトップ！ そこらの位階無しパンピーとは比べ物にならん貴神様ゾ！
動物ワールドなんですが。
てか、原型に近い「神道の神域」って神社ではなく神籬(ひもろぎ)ってゆー大樹とか大岩でな？ そこに神様が降りてきて、そこでお祀りとかするの。建物ではなく場所に神様がいらっさるの。(だからしめ縄張ってる大樹とか岩に粗相したらいかんぞ。そこ神様専用席じゃ)
家建てる時にしめ縄張って祭壇作るが神像とか置かないっしょ？
上は今の家建てる時にやった地鎮祭の祭壇だが、この様にして神籬を構築して土地神様にお越し頂き、お願いしまーすとご挨拶するのが地鎮祭だ。
どーもこの神職の方、言ってはなんだがあんまり神道に詳しくないのでは……犬が参拝出来ないんじゃ、江戸時代とかにあった犬の代参とかどーなるだ……？
一応ね、ウチがお世話になってる神主さんなんかともやはり話はするんだが、記紀神話や神道風習のバリエーション(実は神道の儀式とか、地方により違いがあったりする)なんかも詳しかったぞ。我が家は父方が札幌なんで、1番上の伯父に「札幌方式の方がいいんですかねぇ」と相談したりもしたのだが、伯父は「当地のやり方でええんやで」と差異を許容していた。墓も札幌本家だと「〜家奥都城」表記だったが、ウチは普通に〜家だけにしたわ。で、その辺の顛末とかばーちゃんの葬式の時の枕返しとかの話したら、〜地方に多いやり方とか、こんなんやりませんでした？と聞いて来たので流石プロやなと少し感動した。勉強してる人は勉強してるである(最も、首都圏近郊は地方から出て来た人多いから、その辺の習俗の細かな差とか問題になる事多いのだろう)
尚、生まれ変わり(リンカーネーション)の概念はインド式である。つーかワシ、輪廻の概念があるとこってインドしか知らない。
北欧とかは死んだら死者の国行きで日本の古宗に近いし、ユダヤ教始めとするあの辺にも生まれ変わり概念はない。あれ、ヴェーダとかウパニシャッド哲学特有だと思うンすけど……
一応私の知る神道だと、死んだペットは死者の国(黄泉比良坂下った先)に行き、死んだら良い人も悪い人も神様でさえそこに行くので……自分が死んだら死者の国で再会できる。天国地獄で離れ離れになる事もない。現世でやる事やってもうすぐ死ぬなと思ったら歓喜せよ。懐かしい奴らにまた逢える日はもうすぐだ。
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